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読了:2007?
愛憎がいっぱいに詰まった小説。
登場人物はみな思い合い、でもとても脆くて、それが悲劇の呼び水となる。
全体的に鬱蒼とした曇り空の空気だけれども、最後はほんの少しだけ光がさしてくるような終わり方。
訳はもう少し硬くてもいいかと思うけど、読みやすくて無難。
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とことん重苦しいし狂気すら感じる。所々ホラーかってくらい怖いし。人間てここまで心すさんじゃうのかと思うと人間そのものについて凹みそうになる。文章自体は読みやすいけど、なんかもうねぇ‥うん(´ω`;)
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アンナカレーニナのレビューつながり。読み応えあるって聞いて。
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読んでいてつらくなる展開の連続・・・エドガーリントンもこの人たちとかかわらなければもっと長生きできただろうにね。
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題名だけ知っていてなかなか手を出さなかった名作。
実はあらすじさえ知らなくて正直こんな昼ドラだとは思わなかった。
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ヒースクリフのキャラクターは、現在のドラマ作品のいろんなアーキタイプなんだろうな。『ザ・ワールド・イズ・マイン』のモンちゃん、『ジョジョ第一部』のディオ、『シグルイ』の伊良子清玄…。上巻はまだまだ序章。
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とにかく凄い。
そんじょそこらの昼ドラより過激なセリフと行動の嵐。
今の時代にこれだけ衝撃的なんだから昔はやばすぎて酷評されたのもうなずける。
洋書で読みたかったけど難しいので翻訳に逃げました。
おいお前やりすぎだろ!という精神錯乱状態の人がいっぱい出てきますが、怖いもの見たさのような面白さがあります。完全に背筋も凍るホラーの域なのに、なぜか穏やかな感じもある不思議な話です。神話に近い。
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この本に出てくる登場人物はほとんどの人が感情がむき出しで、とにかく激しい。なんなんだこの人たちと思うが、その分登場人物一人ひとりの気持ちにも感情移入しやすい。
また結構長い話だが一気に読ませる力があって何回読んでも様々な楽しみ方ができる。
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こんなまるで台風のような愛を注ぎ合ってしまったら、魂を燃やし尽くしてしまっても仕方ない。
「僕の生命」という科白がヒースの愛と、そこから滲み出る切ない遣る瀬無い感情が一気に上巻終わりに読んでいる側に降り注いで、めちゃくちゃ面白かった。素晴らしい。
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このレビューは、阿部知二訳(初版1960年)に基づいて書かれています。
【粗筋・概要】
1801年、イギリスのヨークシャーのある村に引っ越してきた「私」であるロックウッドは、借家であるスラッシュクロスの所有者であるヒースクリフを訪れる。ヒースクリフと彼とともに嵐が丘とよばれる屋敷で一緒に暮らすキャサリン・リントン、ヘヤトン・アーンショウらの敵意、冷淡さ、陰湿さ、口の悪さに「私」は度肝を抜かされる。ある大雪の日、嵐が丘に一泊する羽目になった「私」は、キャサリン・アーンショウという女性が蔵書の余白に書いた断片的な文章を発見し、興味がそそられる。スラッシュクロスに戻った「私」は、かつて嵐が丘で家政婦をしており、ヒースクリフやキャサリンらと暮らしていたエレン・ディーンから、素性のわからない捨て子であったヒースクリフを中心に、アーンショウ・リントン両家で繰り広げられた愛憎の歴史を聞かせてもらう。
【感想】
この作品を10数年前に一度読んだことがあるが、なんか禍々しい内容だったという印象以外には記憶に残っていなかった。去年、この作品の舞台でもあり作者の生まれ育ったハワースを訪れたので、再読することにした。
憎悪、執着、侮蔑、激情、狡猾、高慢、冷酷、粗野、狂気などあらゆる人間の負の感情または側面が、この作品にはあふれている。読む人によっては不快感を覚えるかもしれないが、私は驚嘆し興奮を覚えた。ヒースクリフやキャサリンら異常な人物たちがどんな愛憎劇を繰り広げるか気になって仕方がない。
ほとんどの登場人物が互いに敵意をもち対立しているなか、ヒースクリフとキャサリンの互いを愛し求める想いはかなり異質だった。もっとも、二人の様子は、あくまでも第三者視点により語られるため、彼らの内面にまで立ち入ることはできない。しかし、彼ら以外の人物が哀れに思えてしまうほど、二人の結びつきは強い。さて、キャサリンの死後、嵐が丘はどのなっていくのだろうか。
2008年3月13日読了
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2011 7/29読了。ACADEMIAで購入。
『文学少女』シリーズでさわりを知ったり『青い花』の劇中劇を読んで以来、気になっていた本。出張を機に読んでみた…下巻を置いてきたのを悔やんでいるorz
筋は以前から知っていたが、思った以上にヒースクリフ抜きでもアーンショーの家は色々問題あるな。そしてヒースクリフもキャサリンもとんだ問題人物だな(汗)
単純な虐げられた人物の悲恋話じゃないというか、誰にも同情しづらく感情移入もできない、のに、ひきつけられる。下巻も早く読もう。
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ずっと読んでいても読み飽きない本です。
いろんな意味で、人間の欲はすごいと感じました。
【熊本学園大学:P.N.プーさん】
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全二冊。必読。小説はこうでなくっちゃというかんじ。爽やかさに欠ける、癖だらけの登場人物たちを一人残らず好きになってしまう。作者ブロンテが生涯故郷を出なかったという事実が興味深い。
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ずいぶん昔に読んだので、内容はほとんど忘れてしまった。
ただ、方言のせいかやたらと言葉遣いが乱暴であったのと、胸を引
き裂かれるようなラストの印象だけが残っている。
最近になって、無性に読み返したくなって手に取ってみた。
不幸に向かってせっせと糸を縒り合わせているようにしか見えない
登場人物にいらいらしながらも、物語に引き込まれる。
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狂気狂気の復讐劇。狂人ばかり出てくるので、そのテンションでいろいろ進むが、視点が常識人の女中のものなので、それがバランサーになり、物語を成り立たせている。恨み憎しみの悲劇は芸術として長く語り継がれる。反対に美談に芸術性を語る人は少ない。共感できる側面がないからだろうか。そんな単純な問題ではないようだが、今日はあまり深く考えるには疲れすぎた。
ヒースクリフの次の言動が気になってしまう。お互い独善に酔い、相手をののしり合いながら結びつくヒースクリフとキャサリンの関係に人間の悲しさを見る。本能と理性と良心に股をかけた悲しき姿である。ヒースクリフの怨みのエネルギーが強すぎる。それに当てられ次々に登場人物の生命が削り取られる。我々もぼそりとつぶやきながら、現代においてヒースクリフを再現しているのではなかろうか。悲しい。
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登場人物全員が濃い。まともな人間が一切出て来ないのがとても面白い!とにかく狭い世界でゴチャゴチャな人間関係を織り成す物語。キャサリンはめちゃ性格悪いがモテる。きっと美しい人なんだろーなー。キースクリフもかなりヤバイ。続きが気になります。