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歪んだ愛と、復讐を描いた話。激しい感情についつい引き込まれてしまうが、一回読んだだけでは何のことやらわからない、というのが正直な感想。
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もう20年以上も前、大学1年のとき「英文学講読」という授業でこの作品にふれた。授業でふれられた原文は全体のほんの一部で、あとは邦訳で「読んだつもり」という体たらくだったけど。。。
ごく最近になって、全くひょんなきっかけでこの作品をもう一度読んでみようかという気になった。どうやら21世紀になって、3種類の「新訳」が出ているらしい。その中で上下巻分冊でない(要するに一番安価な)新潮文庫版を買って読み始めたのだが、どうも読んでいてクラクラする。言っちゃなんだが、下品で行儀の悪い表現が多く、代名詞の指すものが不明瞭なのだ。
amazonでは光文社文庫版が好評のようだったので立ち読みしたところ、新潮とあまり違いを感じず。そしてこの岩波も立ち読みしたら、すんなりすらすら読める。この時点で改めて上下巻ゲットし、漸く読了。いやぁそれにしても気づいたら随分熱心に入れ込んでいたもんだ(笑)
内容的には、この歳になって改めて感じるものがいくつもある。ほんの一例だが「墓を暴く」という行為の意味なんぞ、ハタチ前の青二才にはピンとこなかったけど、今なら身震いをもって感じ取れる。他にもシンメトリーの妙とか、怨念とか、切り口は豊富。いつでも読めるし、読んだその時々で様々な感想を抱ける作品だ。
新訳の出来・不出来は、おそらく橋本治がかつて『桃尻語訳・枕草子』で言っていた「直訳で分かりづらいのは清少納言の表現力の問題!」に通じるもののような気がする。要するに、岩波の新訳はその辺を親切に訳し直してくれている。ストーリーをつかむには岩波が最適かも。
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個人的にはこの一癖も二癖もある登場人物たちについていけず…。
誰かに共感することもできず、
見守るような視点で客観的に見ることもできず。
読んでて自分の内面も殺伐として来る感じがしました。
それだけ引き込まれていたとも言えるのかもしれませんが、
とにかく読むの疲れます。笑
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さすが近代イギリス小説って感じで台詞が長い。でも読みやすい。ぐんぐん読めます。
ヒースクリフとキャサリンの関係にときめいてしまう自分がしばしば…。血縁の濃さが源氏物語ばりだ。
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やっと上巻を読み終えました…。
登場人物みんなが性格悪くて、読むのに疲れます。全てが救えません。ぐったり。
どんどんヒステリックになっていくので、下巻は人を殺すのかな…きっと。
いくつか訳が出ているようですが、河島弘美さんの訳は女性らしい繊細で自然な日本語訳な感じです。
翻訳ものは、訳によっても印象がだいぶ変わると思います。だから海外小説って、苦手です。。。
☆あらすじ☆
作者の故郷イギリス北部ヨークシャー州の荒涼たる 自然を背景とした、二つの家族の三代にわたる愛憎 の悲劇。主人公ヒースクリフの悪魔的な性格造形が 圧倒的な迫力を持つ、ブロンテ姉妹のひとりエミ リー(一八一八‐四八)の残した唯一の長篇。新訳。
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良い意味でも悪い意味でもお似合いなヒースクリフとキャサリンが好き勝手に周りを困らせていました。
劇的で良かったのだけど、
上品過ぎたかな・・・。
映画版の方が、エンターテイメント性はありそう。
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性格が悪い登場人物だらけで虐待、ヒステリー、復讐と読むのがしんどくなる。と思いきや続きはとても気になりついつい読んでしまいました。
下巻も楽しみです。
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ずいぶん長くかかって読んだ。
ガラスの仮面を読んで読みたくなったもの。
リースクリフはすごく嫌な奴なのにキャサリンは彼が好きなのか。
ヒースクリフのキャサリンは自分を愛してるって自信はどこから来るのか。
続きが楽しみ。
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登場人物が多くて読みながら関係性を整理するのが大変だった。紙から生きた感情が怒涛のように心に流れこんできて、よくこれだけの文章で愛憎を表現できるなって感動しちゃった。物語の後半がどうなっていくのか楽しみ。
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サマセット・モームが"世界の十大小説"の中で名を挙げている、エミリー・ブロンテが1847年に発表した唯一の長編小説。個人的には1939年のローレンス・オリヴィエ主演のものが好きですが、何度も映像化されています。今までにも原作に何度かチャンレジしたのですが、いつも挫折してました。ということで、念願の原作読破に成功しました。なぜ、今まで読み終われなかったのかわからないくらいに、今回はスラスラと読めました。大人になったということですかね?
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書評: http://www.kunimiya.info/blog/2015/09/23/book-review-wuthering-heights/
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読む前の嵐が丘のイメージは一般的なロマンス小説だったが、Picaresqueな要素がふんだんに盛り込まれており、その長さにもかかわらずあっという間に読めた。特にヒースクリフのキャシーに対する長年の愛憎はフィッツジェラルドのグレートギャツビーを彷彿させる。
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十年以上ぶりに読み返した名作。
印象度としては初めて読んだときの方が強烈だったかな、とは思いますが、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいました。簡潔な表現なのに、人物の感情描写がずはずば!と心の中に切り込んでくる感じはさすが。
キャサリンが、自分の選択について「魂と心では思うのよ、私は絶対にまちがっているって」と言う下りがありますが(160ページ)、こういう直感を絶対に無視しちゃいけないんだよな、と、この歳になってつくづく思います。
「この選択は間違いだ」と魂がはっきり言ってくれる場合は勿論、「なにかおかしい、引っかかる」というレベルでも、そのシグナルを無視しては駄目。とくに人生を左右する選択で魂の声を無視してはいけないのですよね。
ただ…キャサリンが魂の声に従っていたら、幸せになれたのかというと、あまり幸せな想像ができないのですが(^^;)
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この強烈な物語をもっと早く読むべきだった。新訳で読みやすくなっていることもあり、まさにページを繰るのがもどかしいと思いつつ、一気にラストを迎えました。
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昔ながらの名作は読みにくいものが多いけど、その中ではすらすら読み進められた。キャサリンとヒースクリフの恋愛物語とおもいきや、最終的にはそういうわけでもないらしい。