紙の本
つまらん
2015/11/18 21:25
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画監督が本を書く。ちょっとした流行ではある。そして、才能のある書き手も少しはいる。が、映像と活字は、やはり本質的に相容れないのだろう。園氏の場合も、頭の中に映像はあっても、それが文章になって紡がれていない。だから、つまらない。角膜に材を獲った着想が、生かされていない。結局、文筆家には向いていないのだろう。最後まで読む主義だから、、無理やり付き合ったが、いやはや。
紙の本
目の前に浮かんでくる
2017/04/10 05:43
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファミリーレストランでくすぶる女子高生と、角膜をはがされた死体の組み合わせが斬新だった。著者自身の手で映画化して欲しい。
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買う予定じゃなかったけどいわゆるジャケ買いというやつ。前半から中盤まではスタンダードに田舎町で起きた事件を追っていく感じで、後半主人公切子の「銀色自転車」のあたりから次元が一気にずれ込む感じ。ああそうか、こういう狂いかたをしていたコだったのかと、読み進める。すっぱり終わっているようで終わった気がしない小説だ。
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少女の眼から角膜を剥がす不可解な殺人事件。女刑事の娘・切子は母親より早く犯人に辿り着こうと悪魔画廊を探るが……映画界の鬼才が母娘の闇に迫る傑作小説。高橋源一郎・村上龍氏推薦!
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表紙が装丁がとても綺麗。裏表紙の装丁も綺麗だけどドキッとする。イラストの色使いが美しい。作品は不気味な雰囲気。不気味でもあり、思春期の女子特有のものがいろいろ詰め込まれているのもある。この作品は感想を書くのが難しい。
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切子の小説が面白い。
失明から角膜移植で視力を回復した少女の、感情や記憶のカオス。まるで、悪夢のように、支離滅裂なのに鮮やか。
小説だけど、映画みたい。
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自分自身、日々妄想に浸ってるのだが、他人の妄想に同調するのはけっこう難しい。と、本作を読んで感じたということは私が今そこそこ安定してるということか。鬱状態の時はこういう混沌とした感覚になるんだよな。
園子温という名も知らずに、なんとなく帯と雰囲気で手に取った作品。単純にミステリーだと思って読んでたら、次第に切子の妄想と混ざり合ってきて、ラストが不可解。結局真相は何だったかを求めるのはナンセンスなんだろう。この人の作品は、そういうものなんだろう。
そうだよね、真実はどこにもないから。(←鬱状態の時に頭がぐるぐるして、最終的に思うこと)
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園氏の作品はどうしたって映像を浮かべながら読んでしまいます。あいかわらずの気味の悪さ。そして闇の後の光。
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<現実の事件と少女の空想が交錯する。 >
切子は女子高生である。父はしばらく前に事故で亡くなり、母と二人暮らし。刑事をしている母の帰りは毎日遅い。
やはり片親で、親の帰りが遅い2人の友達と共に、毎夜のようにファミレスで時間つぶしをしている。ほかの客の観察をしてはどんな人物かをぐだぐだと想像する「退屈同盟」を作っているのだ。
片田舎の退屈な街。だが、ここのところ、少しいつもとは様子が違っていた。行方不明になっていた少女が遺体で見つかったのだ。
切子はこの事件にこだわり、母よりも自分の方が真相に近づいていると思っている。
今夜、ファミレスを出た「退屈同盟」たちの行き先は家ではなかった。
毛深い闇を切り裂いて、切子の長い夜が始まる。
表紙の絵は篠原愛の「女の子はなにでできている?」。
篠原は少女をモチーフにした絵を製作しており、魚と少女を融合させた作品も多いようだ。
扉に作品の全貌が載っている。なるほどこの物語とはリンクし補い合うものかもしれないとも思う。
本書をなぜ読んだかというところが(よくあることに)曖昧なのだが、どこかで見た書評と、たまにはイマドキの小説(として典型的かどうかはよくわからないが)を読んでみようという、まぁ軽い気持ちだったのだと思う。
情景があざやかな物語とは思う。少女たちの会話も秀逸だろう。現実と空想の境界が曖昧なまま、怒濤のように流れるストーリーラインは、ある意味、見事な手際と言ってもよい。少女の心象風景と疾走感をよく映しているとも言えるかもしれない。
でも、自分は乗れなかった。自分の中で昇華されるものもなかった。
ただ、現代というのはこういう物語を生むところでもあるのだな、といささか乾いた感想を持った。
この物語に没頭する人もいるのかもしれない。
この物語で救われる人もいるのかもしれない。
たまたま、それは自分ではなかった、ということだ。
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さすが映画監督、とても映像的。
現実なんだか妄想なんだか、あいまいにしてるところとか、
真剣なんだかふざけてるんだか、
それとも狂気なんだか、
みたいなところとか、
おもしろくもあったけど、
私はもう少し、小説的なおもしろさが欲しかったので
星3つ。
映画みたいなら
映画でやればいいことだから。
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ミステリだと思っていた。一見綺麗なのに実は恐ろしい、でも惹きつけられる表紙とわくわくするほど猟奇的な帯の煽り文に魅了されて手に取った。おかしいと思ったのは開いてすぐ。文字が大きい。行間が広い。読んでみてまたびっくり。主人公が酷い。おじさんが考えるぶっ飛んだ女子高生って感じ?こんなのいないって…。
それでもストーリーは楽しんだし、この連続殺人がどう着地するのかすごく期待していた。
見事に裏切られた。しかも悪い意味で。
個性的でアクの強い本という印象からわけわかんなくて身勝手で読者を置いて行く本という印象に変わった。すぐ読めるけど全くお薦めできない。
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猟奇的な犯罪と女子高生を題材に、序盤はミステリー仕立てでビュジュアルな描写が展開されていきますが、途中で、ランボーやボブ・ディランがでてくるので、もしやと思えば案の定、クライマックスに向かい、シュールで幻想的な描写が溢れんばかりに繰り広げられます。人によって意見がだいぶ分かれそうですが、いい悪いではなくて、好きか嫌いかのレベルでの評価が相応しい作品で、作者の映画と近いものを感じました。
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小説のフリした何かだったけど、切子ちゃんの文章好きだったし、それだけでよかった。どきどきした。
でも、帯や裏表紙の宣伝文がまるでこの本の良さを伝えていなくて、普通の本のフリしてたから、期待とは全然違った内容だった。
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映画監督としての園子温はかなり注目の作家。そのため、氏の書いた小説となれば読まずにいられか、ということで手に取った。
ちょっと中盤からぶっ飛びすぎて、ついていけなかった。映像の人が、映像を切り離して、フィクションを書くと、このくらい観念的になるのね、という感想。
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嫌いじゃない。でも男が書いてる女の子なんだよな。しかも監督な…。ん〜嫌いじゃないよ。
でもなんか混ざってそう色々が。