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1408 世界観も登場人物もどちらも魅力的で楽しめました。前日譚、後日譚があると知ってテンション上がりました!早く翻訳文庫化されないかな。。。
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話は大きく動くがやはり最後まで乗れなかった。
あそこまで体制に忠実だった人々が、わずか一人の濡れ衣だけで、暴動を起こすものだろうか?それも虐殺に近い…。
一方で、ジュリエットのサバイバルも長々と描写が続いて退屈。後書きでも褒めまくっていたけど、こんなに本質と関係ない描写が長いのには合わない。どうみても1巻で収まるような内容。壮大なストーリーではあろうし、人類の将来に対する警鐘など、今までにあったタイプの物語ながらそれを”サイロ”という形に集約したのはうまいと思うが…。キャラにもあまり魅力を感じなかったのが原因かな。
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上巻に比べて読むスピードがあがったが、うむーでした。
回りくどい言い回しをしたものの、最後まで明かされなかったり。
三部作だから、後に回収するつもりなのかもしれませんが、この上下でスッキリさせてほしかったなぁ。
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行ってしまえばよくある世紀末ネタというか、デストピアというか、そんな感じなんだけど、続きを読ませる力があると思った。面白かったが、サイロ三部作の第一部という今作で私的に完結しており、その後を描いた続編は読まないだろう。サイロの過去を収録したシリーズ作品は、手に取るかもしれないが。
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上巻の中盤くらいまでの、世界を説明したときの圧迫感はたまらないものがあったが、下巻はある秘密の暴露があったところ以外はワクワクは無かったなぁ。
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沈んだサイロの中を歩くシーンが本当に好きでした。あと相変わらずルーペがどうとか言ってるウォーカーがめっちゃ好きだなって思いました。
「恐れることはない。笑っておきなさい。真実はジョークで資材はいい」っていう言葉が最高によかったです。
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下巻は一気読みでした。
上巻の前半もたつくのが少し残念。
でもジュリエットがサイロを脱出してからは怒涛の展開、貪るように読みました。
あとがきを読んで納得、あの大森望先生が絶賛しているじゃありませんか!
コニーウィリスの傑作大長編「オールクリア」から「ブラックアウト」を訳したあの!大森望先生ですよ!
なるほど同じくストーリーテラーで細かい描写満載の本作は大森氏のおメガネに叶ったのでしょう。
まだまだ続くそうですし。全部で6冊?
うわ〜、楽しみ!
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面白かった。
下巻は、息もつかせぬ、とまでは行かなくとも、重要な展開だらけで、左手に残りページを感じながら、どうやって終わらせるんだ、とばかり考えていた。
ひとまずの終わりを迎えて、うまくまとまった感じはあったけど、なんだか物足りないなと思いながら解説を読んで続編の存在を知り、これは絶対読まないと、と思った。
解説で、ウールの世界観と震災後の原発事故発生を受けた日本を結びつけていたけど、それはないだろ、と思った。
原発周辺地域と結びつけるならともかく、と思いながら、なんとなく後味悪く感じる解説であった。
150711
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ーーー世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。カフェテリアのスクリーンに映る、荒涼とした外の世界。出られるのは、レンズを磨く「清掃」の時のみ。だが「清掃」に出された者が、生きて戻ることはなかった。
書店に平積みされていた三部作の第一。
まず第一部の数十ページで完全に引き込まれた。
その部分だけで非常に完成度の高いディストピアものの短編になってる。
さらにそのあとも大きな謎とそれをめぐる人間ドラマが広がりながら、物語が加速していく。
伊藤計劃にも通じるような世界観でどっぷり嵌まり込むことになった。
正気を保とうとするときも、正気を保つのをあきらめたときにも、人は笑う。
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3.5
サイロ三部作の第一段。ジュリエットが隣のサイロ17に行き着き、徐々にウールの秘密が仄めかされていく。ウールは、清掃の刑でレンズを磨く毛織と世界秩序50作戦のことらしい。
廃墟サイロ17のソロとの出会いやルーカスを通してサイロ18だけでなくサイロの真相に近づいていきなかなか面白い。ジュリエットの頭の良さや勇気がすごい。著者は、キンドルを使った電子書籍によるセルフパブリッシングから始まり、個人出版した電子書籍の売り上げを背景に大手出版社と、まともに渡り合い共同出版を勝ち取ったらしい。
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印象的だった部分2点。
「ここも昔はそうだったよ。めちゃくちゃだったときは」ソロが故郷のサイロに戻るジュリエットを手伝っている時に言ったジョーク。一瞬ハテナになって、今も十分めちゃくちゃだよ。ってツッコミたくなる、ほんと力が抜ける優しいジョーク。
真っ当じゃない世界で生きるよりましなのだろうか。
多くの犠牲が生まれ、間違ったことをしてしまったのではと考えるジュリエットを救う一言でもあったと思う。
"けれどもエリースは満面の笑みでソロを見上げた。前歯が1本抜け、まだ新しい歯は生えていない。"
幼い子が転んで泣くか泣かないか葛藤している瞬間がある。泣くことも選択できたはずだけど、泣かずに笑うことを選択したエリース。幼い子でも強く生きることを選択して実践している。強く生きるかは自ら選択することができるんだとハッとする一文だった。
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上巻はサイロの仕組みなどを読み解く感じで、あまり感情移入できないままなかなか進まず、、だったが、上巻後半から物語が動き出し、下巻は一気に読めた。(上巻で挫折しそうな方は耐えて読んで、、)サイロというアイデアが面白く、映像化されたらそれも観たいと思った。しばらく積読している間に、続編の2作も文庫化されたようだけど、読まずにここで完結でもいいかなあ。
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2021.9.30
設定はいいんだけど、爽快感が物足りなかったです。自分にとって肝心な所が書かれてないというか…う〜ん、不完全燃焼。
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“サイロ”…冬の間の食料、凶作時の非常食などを目的とした保存庫
世界が何らかの理由で壊れてしまったあとに残った“サイロの中の種”とは人間
目に見える物、耳に聞こえる音、五感で感じられることがすべての狭い世界のなか、「外に出たい」の一言が犯罪となる社会がこの物語の設定
汚染された大気の世界で、地上ゼロ階・地下144階もの巨大建築物の「サイロ」内では、人類の存続に必要な環境循環を持続可能とする設計がなされている。
各階をつなぐ螺旋階段は、まるで永遠に同じ状態を続ける社会の象徴のよう……。
いつまでも海ばかりで目的地もなく漂い続ける「ノアの箱舟」のような状態の中、「維持する」ことだけを目的とした社会では、「希望」を持つことが罪となる。
恋愛、結婚、出産すら計画的に管理される「階層」社会。
そこで暮らす人間の心を操るものはなに?
それでいて、カフェテリアのスクリーンに「外」を映し出しているのはなぜ?
物語はいきなり度肝を抜くエピソードで始まり、上下巻終わるまで怒涛の展開で埋め尽くされている。
主人公ジュリエットは、文字通り「息をつく間もない」ピンチに翻弄され挫けそうになるも、前に進む。
その姿はブルース・ウィルスも驚く逞しさで、思わずエールを送ってしまう。
「なぜこうなったか」は次作「SHIFT」で、
「このあとどうなったか」は次々作「DUST」で、明らかになるそう。
楽しみです。
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「ヒュー・ハウイー」のSF作品『ウール(原題:Wool:Parts 1-5)』を読みました。
先日、『猿の惑星』を読んで、SFもイイなぁ… と思い、買っちゃったんですよね。
-----story-------------
全米大ベストセラー。
ネット発の超新星、空前の話題作!
〈上〉
世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。
カフェテリアのスクリーンに映る、荒涼とした外の世界。
出られるのは、レンズを磨く「清掃」の時のみ。
だが「清掃」に出された者が、生きて戻ることはなかった。
機械工の「ジュリエット」が、外の世界に足を踏み出すまでは―。
世界を熱狂させたネット発の超大作、崩壊後の世界を生き抜く闘いをヴィヴィッドに描く!
〈下〉
地表は有毒ガスに覆われ、人類は地下144階建てのサイロに暮らしていた。
このサイロに何か途方もない秘密がある―。
機械工から保安官へと任命された直後、陰謀にはめられた「ジュリエット」。
「清掃」の刑を科され、外に出た彼女が見たのは、思いもかけない世界の真の姿だった!
彼女を慕う「ルーカス」は、サイロの秘密の核心に迫るが、同時に反乱が勃発。
極限の環境を生き延びることはできるのか!?
ノンストップ巨編!
Kindle Bookレビューズ・ベスト・インディーズ・ブック・オブ2012受賞。
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2011年に『第一部 ホルストン』が電子書籍として出版され、その評判がフェイスブックやツイッター、カスタマレビュー等のインターネットの口コミを通じて広まり、相次いで続篇が電子書籍化された作品らしいですね。
本書は、2012年に電子書籍化された『第五部 縒り合わせる』までの5篇を収録した作品です。
■第一部 ホルストン
■第二部 編み目を決める
■第三部 編みはじめる
■第四部 ほころび
■第五部 縒り合わせる
■解説 大森望
久しぶりに面白いなぁ… と心をときめかせながら読むことのできたSF作品でしたね。
場面の切り替えが多いのですが、それが独特のリズム感を生んでいるし、読み進むにつれて新しい事実が徐々に判明して行き、どんどん先を読みたくなる展開… 映画化が意識されているんじゃないかと感じるくらい、スピード感に溢れ、愉しく読める作品でした。
文明が滅んだ後の世界を描く作品ということで、個人的に興味を惹かれるジャンル(いわゆる、SFのサブジャンルにあたる終末もの、ポストアカリスプもの)だったこともありますが、現実感のある設定や魅力ある登場人物が物語の質を高めていますね、、、
特に『第二部 編み目を決める』以降、ヒロインとなる「ジュリエット(ジュールス)・ニコルズ」はタフで技術力のある魅力的な女性として描かれていますね… 映画ウケしそうですね。
さて本作ですが、、、
○時は数百年後の未来。
○地球は荒廃し、空気が汚染されているので人類は細々と地下(サイロ)で暮らしている。
○地上に出るのは、屋外を映し出すカメラのレ���ズを磨くときのみだ。
○その「清掃人」に選ばれるのは、地下世界の法律に背いた者。
○そういう犯罪者、反逆者が防護服を着て地上に出され、外に突き出ているレンズを磨くのである。
○そのとき持たされるのは毛織(ウール)の布で、これがタイトルの由来の一つになっている。
○問題は、その「清掃人」がいまだかつて一人も帰ってこない。
という、この物語の大枠を知っただけでも、ワクワクしてきません?
そして、
○サイロと呼ばれる地下世界は144階建てである。
○言論や思想が厳密に統制されている。
○資源が限られているので暮らしにくい日々にみんな耐えている。
○市長が絶大な権限を持っている。
という、この社会(世界)のディテールが語られた後、
○保安官「ホルストン」と、その妻「アリソン」は、何を求めて地上へ出て、何を見たのか?
(意図的に「清掃人」に選ばれる?)
○ヒロインの保安官「ジュリエット」が逮捕され、彼女が「清掃」の刑に処せられるが、地上に出た「ジュリエット」を待っていたものは何か?
○「ジュリエット」が丘を越えてたどり着いたサイロ17号に生存者はいるのか?彼女はサイロ18号に戻れるのか?
○「ジュリエット」が丘を越えたことがきっかけとなり、真実の一部を知った仲間達が反乱を起こそうとするが、その運命は?
と物語が展開していきます。
クライマックスでは、保安官「ピーター・ビリングス」の機転もあり、サイロ18号を実質的に支配していた「バーナード・ホランド」は抹殺されるけど、、、
「ジュリエット」と恋人「ルーカス・カイル」の運命はどうなる?
サイロ17号に残された「ソロ(ジミー)」たちはどうなる?
中途半端な感じでエンディングを迎えたと思ったら… 本作品には続篇があるとのこと。
『シフト』、『ダスト』と続く三部作のようですね。
『シフト』では『ウール』の過去… 人類滅亡以前の2049年に始まる前日譚で、『ダスト』は本作『ウール』の直接の続篇として、本書の結末の直後から幕を明け、「ジュリエット」たちの、その後が描かれるとのこと、、、
これは読みたいですねぇ… 愉しみです。
以下、主な登場人物です。
「ホルストン」
サイロの保安官
「アリソン」
ホルストンの妻
「マーンズ」
副保安官
「マリー・ジャンズ」
市長
「ジュリエット(ジュールス)・ニコルズ」
機械部に所属、のち保安官に
「ピーター・ニコルズ」
ジュリエットの父
「バーナード・ホランド」
IT部責任者
「ウィルソン」
裁判官
「ディーガン・ノックス」
機械部のリーダー
「ルーカス・カイル」
IT部作業員
「スコッティ」
元機械部、IT部所属
「シャーリー」
機械部、ジュリエットの親友
「マーク」
機械部、シャーリーの夫
「ウォーカー」
機��部、電気技師
「コートニー」
機械部
「マクレーン」
資材部のリーダー
「ソロ(ジミー)」
サイロ17号の住人
「ピーター・ビリングス」
保安官