紙の本
タイムリー
2015/11/24 12:53
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京で、同性間でも結婚と同じ扱いが認められる区が現れニュースになった。この報道は女性同士だったが、本書は逆に男性を扱っている。親の気落ちは複雑だろうが、そのあたりもしっかり押さえらえているし、二人のキャラクターも深く描かれている。時代を先取りした、というかタイムリーというか、いずれにしても興味深い作品dった。
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大石圭がセクシュアルマイノリティをテーマにした作品は今回の作品を含め、3作品目。男性とニューハーフの恋愛。やはり、人を愛するという事には性別は関係ない。男女というカテゴリに分ける事が愚かに感じる。この作品を通し、少しでもセクマイへの偏見が無くなり、理解が深まればと思う。作品全体の感想は恋愛なので山あり谷ありといった感じで読んでいて切なくなった。エピローグの衝撃は忘れる事が出来ない。ファンとしてはあとがきもいろいろと衝撃的ではあった。
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トランスジェンダーの哀しみを描いた作品。誰よりも美しい「女」でありながら、女性にはなりきれない茉莉花。近年はそういう人たちに対する理解がかなり深まってきたとは思うけれど、やはり「結婚」とまでなると数々の障害が付きまとってしまうのは、あまりにしかたのないこと。
それでも必死に愛を貫き通そうとするカップルの行く末は、ハッピーエンドなのかあるいはアンハッピーエンドなのか。胸が痛くなるような緊迫感がいっぱいの作品でした。
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バリ島で、挙式するために一組のカップルが出国する。
結婚を機会に、自分を振り返ったり出会いを思い出したりするカップルなんだけど、新婦は男性だった。
ここんと、マイノリティーを主人公にもってきてるのが多いっすね、大石氏。
嗜好がマイノリティーから、存在がマイノリティーにシフトしてるのか?
まぁ、それでも女性的存在に求める女性らしさが同じなのが、すごいけど。
うむ。
古典的な(?)女性らしさが死滅しつつある今、こういう極端な世界じゃないと、そういうものは存在できなくなっているのかもしれない。
って、妖精かww
物語は、おっと驚く展開になるのだが…。
いや、そもそも男性としてのパスポートしかもってない女性の姿になっている新婦と海外で挙式しようとする男っていうが、間違ってるよな。物事の本質の問題を見抜けない、というか理解できない男だということなんだろう。
でもって、人な結局そういう浅はかさによって転げ落ちてしまうのだろう。
あああ。
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表紙に惹かれ、何か事件が起こるようなミステリーだと思い、途中までそう思って読んだので正直期待外れ。ただマイノリティの人の話としてとても興味深かった。最近では少しずつ認められていく権利だけれども、昭和を謳歌し、男尊女卑を当たり前のように生きてきた人たちにはまだまだ受け入れにくいようで、様々な偏見や苦悩が垣間見れたので読んで良かったと思った。茉莉花のお父さんの行いに涙した。前途多難の二人を応援したいと強く思った。
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婚約者にイラマチオさせておいて自分は口淫にも抵抗があるとはなんだ!?ふざけるな!!!!!
しゃぶる覚悟がない奴はしゃぶらせるな。
この時点でこの男に対する反感はあったんだよな、私の中に。
やっと幸せになれた茉莉花ちゃんがあんまり可哀想なんじゃねーの。それにあんまり自分勝手なんじゃねえの。この男。なんか気に食わなかったんだよ。なんか気に食わない。
「茉莉花は美人」みたいな内容の文章を抜いたらこの本の分厚さが半分になりそうだ。そのくらい茉莉花の容姿への形容が多い。茉莉花は健気で『概念』な感じで、可愛い。男性の骨格を持ってるはずの茉莉花が体を大胆に出す女装をしてる、というリアリティのなさはまあスルーで。
文体もキャラも薄い。トランスジェンダーの人を描写する解像度とかはまあ時代背景もあるよな〜と思いつつほどほどにスルーしながらも、内容はほとんどバリ島観光なので薄い文体でつい読めてしまうが別にどうといったこともない記述が続く。
最後のネタバラシはちょっとびっくりしたし楽しかった。悪くも良くもない、そこがこの本の悪い点だ。
あえて一つ言うとするなら、セックスの描写がなんか下品で気持ち悪いし恋人へのイラマチオは今すぐやめろ、ってところかな。