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投稿者:ぺろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある本で少しだけ紹介されていて気になっていました。ルルとミミは双子でコンクールに出品するケーキを作ります。何度も失敗してケーキがしぼんでしまったところはおかしかったです。おてんばな可愛い双子のストーリーで楽しめました。
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絶版になっている『ストロベリーフィールズ』の表紙のイラストを使っています。それだけでうっとりしてしまいます。萩尾先生のデビュー作『ルルとミミ』、名作『小夜の縫うゆかた』、『ポーの一族』や『かわいそうなママ』などを彷彿とさせる短編『ポーチで少女が子犬と』、『11月のギムナジウム』や『トーマの心臓』や『訪問者』のオスカーを思い出させる『花嫁をひろった男』などを収録。ポーの短編『ウィリアム・ウィルソン』を読み直そうかと。少女漫画を読んで、「プレイガール」「ファム・ファタール」になりたくなった、というような話を何かの本で読んだが、初期萩尾作品もそんな雰囲気が漂っている。私はどちらかというと映画も漫画も文学もスペクタクル志向ではないので、萩尾作品に関しては、近作『バルバラ異界』などよりは初期作品のほうが好きです。
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久しぶりの小学館文庫!これで揃えてるので嬉しい。
今まで未収録だった名短編「ポーチで少女が小犬と」がとうとうお目見え!
続いての「モードリン」もぞくぞく。
「小夜の縫うゆかた」美しい。
結局全部好き。
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デビュー作なので…。
私より一世代前の人たちが「神」と崇めている。
もう少し読んでみようと思う。
こういう作品が周りにない時代にこれを描いていたのであれば、すごいと思う。
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物語の背景は時代を感じさせるものの、テーマ自体は全く古さを感じさせない。今読んでいても面白く、深かった。少女漫画らしい作品もあれば、サスペンスもあり、詩のような作品もあり、内容もバラエティに富んでいて、満足度の高い短編集だった。
私が小中学生だった頃、流行っていたと思い出に残っているのは「ときめきトゥナイト」などが掲載されていた「りぼん」だけれど、少し前の世代がこんなに大人っぽい「少女漫画」を読んでいたのかと思うと、不思議だ。なんだか、時代が下がるにつれ、精神年齢が退化している感じ。
それにしても、萩尾望都さんの漫画は、現代においても、どこか超越している…
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表題の「ルルとミミ」や「爆発会社」のいかにもな少女漫画から「かたっぽのふるぐつ」みたいに過分に毒を孕んだブラックユーモアまで振り幅の大きな一冊。
絵柄や作風が以前読んだものと違ってたりして漫画家としての幅の広さに驚き。コテコテした少女漫画は今では新鮮だったり、サスペンスにコミカルタッチを交えた「花嫁を拾った男」、作者が得意とするSFと濃い。
「ごめんあそばせ」のキーロックスが「ルルとミミ」ではアレな大人になっているとは。後付けとはいえ面白い設定かな
。
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初期の短編作品12編を収録しています。
表題作「ルルとミミ」の主人公である双子の少女ルルとミミのように、エネルギーに満ちあふれた女の子たちが元気に動く作品が印象にのこっています。とりわけ「ごめんあそばせ!」のエマ・ディズニーは、「キーロックス」のドラマー募集におうじて類まれな能力を見せつけながらも、気ままに多くのクラブをわたり歩いては、少年たちを翻弄しつづけます。「花嫁をひろった男」は、タイトルのとおりオスカーという青年が結婚式から失踪したキャンディという女性が倒れているのを発見する話ですが、天然のヒロインに男たちが振りまわされるラブ・コメディです。
「かたっぽのふるぐつ」は、公害問題をからめた社会派的な内容の作品です。1970年に発表されたもので、当時の時代背景を感じさせられます。
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メモメモ. φ(・ω・ )講談社「なかよし」でのデビューから、小学館「週刊少女コミック」への移行。
自分の母が小学校高学年なので、学校で回し読みしたりしていたんだろうかと想像。
個人的には初期からホラーに近い過酷さをはっきりと描いている路線の作品がやはり好き。
■ルルとミミ 20p
デビュー作にして双子というモチーフが!
この原稿を持って状況した若き萩尾望都の姿を思う。
■すてきな魔法 32p
男の子との関係を描くザ・少女漫画だが、ドタバタのキレ具合が面白い。
■クールキャット 31p
チェシャ猫を思わせる猫(しかも2匹の会話あり!)の表情。
■爆発会社 32p
確か竹宮恵子の「少年の名はジルベール」でこんなタイトルの漫画があるなんてとインパクトがあった、と。
確かにその通りで、しかもタイトル回収のラストのコマ? も粋で、まるで古き良きアメリカ映画のようだ。
■ポーチで少女が小犬と 12p★
唐突に怖っ。
読者たる子供の地面そのものをエグって突き放す……個人的には「世にも奇妙な物語」の「ベルリンは存在しない」で怖くて眠れなくなった経験に匹敵するレベルの恐さ。
なんでも掲載誌は「COM」で、むしろ子供より少し上の読者や芸術性を認められての掲載だったのか。
■モードリン 40p★
これもまた怖い……。
大人に*を**られる怖さをここまで直接に描くとは。
■かたっぽのふるぐつ 32p
いきなり公害という教育的・社会的題材……異色。
ただの教養モノに堕していないのは、第三次世界大戦を夢想する少年の独白ゆえだろう。
■花嫁をひろった男 32p
なんとオスカー登場……それも「11月のギムナジウム」「トーマの心臓」「訪問者」のオスカーに似た、一見いけ好かないが実は好ましいという造形まで同じで、まさしくプレ的。
まあこれもザ・少女漫画。
■小夜の縫うゆかた 16p
「11月のギムナジウム」旧版で既読。
山田玲司の【漫画家による極限の漫画分析】れいとしょう#02『萩尾望都』特集(https://www.youtube.com/watch?v=C67_NanDsXo)で、きたがわ翔が絶賛していた。
■ケネスおじさんとふたご 32p
なんと萩尾望都が西部劇の時代を!……異色。
■ごめんあそばせ! 50p
グループサウンズに小柄な女の子エマ・ディズニーが加入して……という、今風にいえばサークル・クラッシャー。
デビュー当時のGSへのミーハーな興味や読者と年齢が近いがゆえの共感を想像して、意外と面白い。
まあ自分がたまたま沢田研二大好きなだけかもしれないが。
■毛糸玉にじゃれないで 25p
なかなかに時代性を感じる……。
作家をフェミニズム批評するなら外せない作品じゃなかろうか。
◇エッセイ 今、それどころじゃないから:山岸凉子(まんが家) 3p