未来は明るいと思える
2015/01/31 18:11
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投稿者:こた - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学の専門書と肩肘張らずに、読み物として楽しく一気に読める本です。
著者のお二人は経済学の教授ですが、私たちがイメージする学者先生とは違った生い立ちや経歴の持ち主です。
そのためか彼らの研究は、社会のマイノリティを救いたいという思いに溢れており、彼らの研究や活動を知って賛同する人が増えたら、社会の格差問題は、とても楽しく解決されるでしょう。
そう、彼らの研究や実験はとてもユニークで「えっ、こんな解決策があるのか」と目からウロコで楽しくなってしまうものばかりなのです。
彼らを知ったら、自分も何かしなくてはと気持ちか前向きになってしまいます。
社会実験 行動 実験(経済学)
2025/01/01 07:10
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近ようやくしばしば報道されるようになってきた「社会実験」について述べられた本である。昔から多くの問題を抱えながらも活力を失わない「アメリカ合衆国」という国の凄みを再認識した。おそらく日本では学校の児童生徒をグループ分けして実験する という構想段階で「生徒を実験に使うなんて」という反対論で容易に社会実験は潰されたような気がする。まあ、本書も 失敗事例についてはあまり書いていないとか、統計的処置の妥当性 とか注意点はいくらでもありそうな気がするが、とにかく実験ができる この点だけでも大したものだと思う。
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投稿者:fudo - この投稿者のレビュー一覧を見る
半分強読みました。
興味深い内容もあるにはあるのですが、一気に読みたいとは思いません。
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行動経済学の本は、読むたびに発見があるので面白い。
今回、特に気になったのは
ご褒美は先にあげて、できなかったら取り上げる方が
インセンティブとしての効果が高い
ということ。
これ、会社の制度に使ってみたいと思うけど
反発が強そう。
でも、きっと導入する。実験的に。
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実験を用いて経済学の理論やモデルを実証するという新しい研究手法について書かれた良書。しかし、帯の宣伝に比べて内容は冗長的で、ノーベル経済学賞候補に該当するのか疑問を感じた。印象的な章としては、人が寄付を行うことの分析の章が非常に面白く、現実のNPO経営でも応用できるのではないかと感じられた。インセンティブという概念も、これまで私が認識していたプラスのお金などの正のインセンティブだけでなく、人種差別、性差別などによる負のインセンティブがあるのだということが非常に印象深かった。
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本書では、人の行動の背後にある動機まで解き明かします。
机上の空論ではない実際に使える形で、解決策を示しています。
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「子どもの成績を上げるには?」「保育園のお迎えの遅刻をなくすには?」「恵まれない子に寄付してもらうには?」といった課題に対して、どのような仕組みを講じれば成果が最大化するのかについて検証、解説したもの。結局インセンティブをどう設計するかなのだが、誰に、いつ、どのように仕向けるかという工夫を、世の中の人々はあまり考えていないようである。地域活性や社会問題の解決等、この点を考慮することで成果があがるだろうということがたくさんあり、一読に値する。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11941419744.html
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実地実験を行う経済学派の各種成果の話。特に、インセンティヴをどう効かせるか、どうかかわっているか・いないかを、経験や勘ではなく、実際に試してより良い方策を見つけようという話。
まず、本書のタイトルと内容が直接的に結びついていなくて、期待を裏切っている気がする。
元の英文はをんでいないからわからないが、このくだけた文章の調子が忠実に訳しているからなのか、そういう訳をしているからか、少し鼻につく。
内容を的確に表すタイトルを付けて、ターゲットの読者に届ければ、それを望む読者には高評価になるのかもしれない。
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いわゆる「ビッグデータ」から求められた結果がただの相関関係であるのか、因果関係であるのかは判断するのが難しい。多くの場合ビッグデータを元に解析された結果というのは相関関係であることが多く、且つもっともらしいので因果関係があるとたやすく誤解されやすい。
著者達は、この誤解を行わず正しい結果から正しい答えを出すために、実社会、実経済の中で実験を行い実際の因果関係を解き明かしていく。
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この経済学の本は、なかなか面白い。「実地実験」を通して語られる様々な問題への解決策が。同様の本として「ヤバい経済学」という本が浮かんでくる。
今はやりの「ビッグデータ」に関する話題が載っている。ビッグデータにも問題点があると指摘している。それは因果関係ではなく相関関係に依存していて、しかも、大きすぎてどうやって進んでいったらよいのか途方に暮れると言う点だ。数字やデータをこねくり回していて知らぬ間に難しい理論だけが独り歩きして実態とかけ離れることになりかねない。
インセンティブに注目している。どうすれば人が良いことをするのだろうか、インセンティブが「どう働くかを理解しないといけない」と指摘している。読んでいくとインセンティブとハサミは使いようだと分かる。
教育問題、差別問題などを取り上げている。一貫しているのは、「経済学の武器は大事な問題を実行可能なやり方で解決することなんてことにまで、ちゃんと役に立つと僕たちは確信している」というように、少しでも良くなる方法を考えて実践することが必要だと説いている。ウーン、どこかの利権経済学の専門家とは大違いだ。その方は、どこかの大学教授である人材派遣会社の会長で、政府の諮問機関の議員という矛盾した人の事を指す。自らの「フィールドワーク」に基づく「利権経済学」の本を書かないかなとふと思った。
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教育、寄付、ビジネス、途上国支援など、人々を行動に駆り立てるインセンティブを数多くの実地実験によって解き明かします。分からないことは小さく試すがビジネスの鉄則、意外とえぐい方法が人を動かすことに思わず苦笑です。
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実地実験経済学(現実の世界で経済学のランダム化実験を行う)の紹介。ニーズイーは、『ヤバい経済学』(イスラエルの保育所の実地実験)で、ジョン・リストは、『超ヤバい経済学』(実験室実験の問題点指摘)で紹介されている。
何が人のインセンティブ(動機づけ)になるかは、思い込みと実際とは一致しない可能性があり、また、どれだけどんな形で与えるかによっても結果がまるで違ってくる。ならば、ランダム化して実験で調べてみよう⇒意外な結果が判って面白い⇒その結果を使ってインセンティブに働きかける施策が打てる、という話。
Googleでは、1万回/年実験を行っている模様 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140331/262064/?P=4&mds だが、第11章では、インテュイット、ヒューマナ、ディズニー、中国の万利達等の企業の例が紹介されている。ネット広告業界では、既にA/Bテスト http://diamond.jp/articles/-/52085 としてランダム化対照実験が普通に行われているが、今後他業界にも浸透して行くか。
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まあ,お話しとして面白い,かな.本書は最初から最後まで,どの場面でどんなインセンティブが最も効くか,という実験の紹介なのであるが,言い換えると,如何に人をコントロールするか,というお話しなので,感覚的にちょっと合わない.アメリカの荒廃校を改善するインセンティブの実験は面白いのだが,人を教育する立場にある身からすると,やっぱりちょっと....
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行動経済学者により、保育園から大企業まで様々な分野で行った実験踏まえて人間がどういうことにモチベーションを感じるか、経済学でどのように問題を解決できるかについて、豊富なネタと合わせて紹介されている。実ビジネスでも間違えなく使えるのだ!という主張はごもっともだが、残念ながら自分の仕事でどう活かせるかはすぐに良い考えが浮かばない…