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いつか読もうと思ってここ数年過ごしていた#緋文字 も、ようやく読了。十重二十重と包まれているような文章で、裾を踏んづけながら歩くよう。不倫という罪(姦通罪)が、17世紀のアメリカにおいてどういうものだったのか。その罪の重さで、心身共にに病むって大袈裟…と思ってしまうしまう、現代に生きる私…。主題みたいなものより、17世紀アメリカの空気を感じることが面白かった。
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有名な米文学ですが、私は「ひもじ」作者は「ホーソン」だと思い込んでいた。ダメですね。生半可な知識は。書かれたのは19世紀半ばですが、舞台は17世紀です。日本は江戸時代です。アメリカがまだ新天地だったころでしょう。主要人物は若く美しい主人公へスター・プリンと、男二人。そしてへスターの生んだ幼い娘。古い話です。信仰というものが命と同じくらいの重さであるということがわかります。へスターは不倫の罪で、忌み嫌われ後ろ指をさされながら生きていきますが、強靭で優しく魅力的です。人間の力を教えてくれます。
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みなさんは海外の作品を読むときに翻訳家というものをどの程度意識されているでしょうか
え?★5付けといてまた関係ない話し始めるの?と思ったみなさん
安心してください
この素晴らしい名作は光文社の他に多彩な出版社から刊行されていて
それぞれに素晴らしいレビューが存在しています
そっち読めばいーじゃん!(清々しい開き直り)
というわけで話し進めますね
翻訳家さんです
翻訳家さんにもっと注目して読書生活を送ってみませんか?という新生活の提案です
かくいうワタクシも、そこまで翻訳家さんを気にしていたわけではないんですが
今回のように気が付くと小川高義さん祭りになっていたりしてあれこれはどういうことかと思いつつ(今回もヘミングウェイの小川高義さん訳をよんですぐにホーソーンを読んでるんですが全く意図してませんでした)
データ好きのワタクシはちまちまと翻訳家さんのタグ付け作業を営みつつ振り返ってみたのです
※せっかくデータ取ったので2023年5月27日現在の既読翻訳家さんベスト5〜〜
1位 池田真紀子さん 25冊
全体のベスト5にも顔を出す翻訳家さん
ジェフリー・ディーヴァーを中心にいろいろなミステリーやSFなど本当に長く活躍している方です
2位 安田均さん 15冊
ドラゴンランスシリーズの翻訳家で、今なお日本ファンタジー界の中心で活躍を続けるレジェンドです
3位 成川裕子さん 10冊
大好きなミネット・ウォルターズは全てこの方
4位 柳沢由美子さん 9冊
北欧ミステリ、刑事ヴァランダーシリーズとエーレンデュル捜査官シリーズを手掛ける
方やスウェーデン方やアイスランドです
言語違うはずなんですがどうなってるんでしょう?
5位 山田蘭さん 7冊
アンソニー・ホロヴィッツを手掛ける
5位 三角和代さん 7冊
カーソン・ライダーシリーズはこの方
まぁ、シリーズで読んでる作品を扱ってる方が上位に来ちゃうんで順位づけはあまり意味がないかもしれませんが圧倒的に女性が多いですね
なにか理由があるんでしょうか?
そして調べてる過程で、今回の小川高義さんもそうなんですが、何故か同じ翻訳家さんの作品を続けて読むということがけっこうありました
原作は全然違う人なのにです
これまたどういうことか
あまり同じ人の作品は続けて読みたくないけど、深層心理で似たような作品を求めている?
とにかくなにか翻訳家さん個人に惹かれるものがあるのかもしれません
もちろん原作というモノはしっかりとあるんですが日本語で読む以上、そこに翻訳家さんの色が出ないわけがないですもんね
そしてみなさんにお勧めしたいのが、翻訳家さんで検索をかけることです
面白い!と思った海外の作品の翻訳家さんの別の翻訳作品から思いもよらないあなただけ傑作を見つけ出すことができるかもしれませんよ!
余談ですがアンソニー・ホロヴィッツの『絹の家』(コナン・ドイル財団が認定したホームズの新作という位置づけ)を訳した駒月雅子さんはもともと本家ホームズシリーズの訳者さんだったりって知れたりしました