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ゼロから1を生み出すことにおけるモノの考え方について書かれた本。
「べき乗則」と「エネルギー2.0」でのクリーンテクノロジーという浮ついた流れに対する具体的で明解な危うさへの看破が印象に残りました。
そのほか、
営業に対する捉え方など気づきにつながる示唆が多く刺激受けました。
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挑発的な本です。世界を変えるようなイノベーションを起こせるのは一人でもなく、また大企業でもないというのはその通りでしょう。
マイクロビジネス的な起業から改良を重ねることも失敗を避ける意味では得策ですが、まずは競争相手のないポジションを狙うことが決定的に大事だと再認識しました。
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ペイパル・マフィアの方が書いた起業(あるいはビジネス)の教科書的書籍です。ラストムーバーアドバンテージとか、リーンの否定とか、製品と同じぐらい販売を頑張れとか。自分の頭で考える重要性とか、「おー、すげーそうだよね」とかいう部分はたくさんありますので、ビジネスマン(特にIT系)は必読っすね
なんですが、(僕のセンスがないからという理由が多くの占めるのでしょうが)正直、巷で騒がれているほどのインスピレーションはありませんでしたw なんか読んだからものすごく考えされられたり、明日からの行動が変わるようなものがないんですよね。なんだろうこのもやもやは……(2014.10.30ごろ読了)
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ペイパル創業者の本。
企業の最終目的は独占市場を創りだすことが重要。なぜならビジネスの世界は正規分布ではなくべき乗分布の世界。ピンきりのピンにならない限りろくなことがない。競争が大事とか言ってる間はだめで、競争がないくらいの世界をつくることが究極のゴールになる。winner takes it all !
■採用で問いかける大切な問い:
世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?
賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?
■ポイント
リーン・スタートアップ」と呼ばれる今流行りのコンセプトとは真逆
競合とは大きく違うどころか、競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それに全てを賭けろ」
ほとんどの人はグローバリゼーションが世界の未来を左右すると思っているけれど、実はテクノロジーの方がはるかに重要だ。
グローバルは漸進的な水平展開。テクノロジーは非連続な垂直的な飛躍を生み出すから。
1 小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい 2 出来の悪い計画でも、ないよりはいい 3 競争の激しい市場では収益が消失する 4 販売はプロダクトと同じくらい大切だ
■競争はたんなるイデオロギー。無競争を目指せ
永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ(*3)・ビジネスを行なってはならない。
独占は、すべての成功企業の条件
競争とはイデオロギーなのだ。社会に浸透し、僕たちの思考を歪めているのが、まさにこのイデオロギーだ。独占を目指せ。
偉大な企業かどうかは、将来のキャッシュフローを創出する能力で決まる。
このビジネスは一〇年後も存続しているか
二番手よりも少なくとも一〇倍は優れていなければならないということだ。
周辺市場に拡大する計画を練る時には、破壊してはならない。できる限り競争を避けるべきだ。 あえて競争をしないようにする。
大成功している企業はいずれも、まず特定のニッチを支配し、次に周辺市場に拡大するという進化の過程
■やってみないとわからないのあいまい思考はだめ
薬に関わるエルームの法則(*18)はムーアの法則の反対で、一〇億ドル単位の研究開発費に対して承認される新薬の数は、一九五〇年以来、九年ごとに半減
バイオテクノロジーのスタートアップはあいまい思考の究極の例。とりあえず先のことはわからないからいろいろやってみる。そんなやり方では成果はでない。あいまいではなく明確に未来を考える。
短期的な変動の激しいあいまいな世界では、長期計画はたいてい過小評価される。
■べき乗分布の世界
僕たちが住んでいるのは正規分布の世界じゃない。僕たちはべき乗則のもとに生きているのだ。
ベンチャー投資は宝クジを買うのと変わらなくなる。そして、宝クジを買うようなものだと思い始めたとたん、君はすでに心の中で負けを覚悟すべし。べき乗の案件を見いだすこと。たとえばソフトバンクのすべての投資のベスト2位はアリババとヤフーと思うが、その2案件で全リターンの80%はいってるとおもう。これが本質でべき乗を理解しトップの2案件を見いだすことが重要。
最も将来性のあるテクノロジーを取締役会が特定し、HPがそれを開発すべきだと思っていた。取締役会は管理監督だけでなく明確な未来の方向を見いだすべきがHPの全盛期の幹部の考え。
■人財
株式は完璧なインセンティブにはならなくとも、社員全員の利害を大まかに一致させるにはいちばん役に立つ。
グーグルでもほかの会社でもより高給でより高い地位につける人が、二〇番目のエンジニアとして君の会社を選ぶ理由はなんだろう?
君の会社の使命について、もうひとつはチームについてが人を雇う理由になる。すごい使命があるから、そしてすごい人と働けるから。
待遇競争をしてはいけない。オフィスとか社食とかばかばかしい。健康保険のような基本をカバーしたら、あとは他社にできないことを約束すべき。それはミッションと人財(チーム)
■セールスの重要性
シリコンバレーでは『フィールド・オブ・ドリームス(*2)』的な発想(「それを作ればみんなやってくる」)が一般的で、エンジニアは売ることよりもクールなものを作ることしか考えていない。
ひとりの顧客から生涯に得る純利益の平均総額(顧客生涯価値、またはCLV(*4))が、ひとり当たりの新規顧客獲得費用の平均(顧客獲得コスト、またはCAC(*5))を上回らなければならない。
■人対コンピュータ
コンピュータは人間を補完するものであって、人間に替わるものじゃない。
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何に役に立つ?と言われると難しい本。Zeroからone、すなわち何かを生み出すような起業が必要、ということを様々な実例を挙げて教えてはくれるが、スケールが大きすぎて…。出てくる企業も筆者のペイパルを筆頭にフェイスブック、Google、マイクロソフト、アップル、Amazon、等々今を時めくIT企業のオンパレード。しかし、そこまで大それた企業を考えなくとも、今自分が従事している仕事やビジネスと照らし合わせてもその将来性が分かるし、一つのビジネスのトレンドを考える上では役に立つ。何より、シリコバンバレー出身の若き企業家たちの系譜として、ユーモアがあるとと同時に縦横無尽に様々な経済人や経済政策を引用する筆者の知識には驚かされてるうちに、面白く読み終わった。
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・事業を立ち上げるときは、どのポジショニングで勝負をするべきか。その立ち位置をブランディングするところも含めて考えるべき。
・スモールスタートではじめることと、綿密な設計の元に生まれるサービスにこそ、他の追随を許さないサービスへと進化する可能性がある。
そのためには、自分の頭でしっかりと考えぬくチカラが大切。グロースハック視点のみではイノベーション的なサービスは生まれない。
・良いものを作っただけでは売れない。どんな形であれ、営業活動が加わることではじめて、世の中に求められるサービスとなる。
一番の営業は、売られたことすら感じさせないこと。
・商品設計をフレームワーク化させることで、ビジネスの根幹に頭を使う時間が確保できる。サービスのセンターピンを色々なサービスで見比べるところから始めると、このフレームワーク化が進むのではないかと思う。この考え方はどのサービスでも同じく使えるものになる。
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・競争は資本主義の対極にある
・競争の先にあるものは共倒れ(良いことなんて無い)
・発展のためには独占が必要
・独占のためには0から1を生み出すことが必要
・そのためには「賛成する人がほとんどいない、隠れた真実」を見つけ出すことが必要
あとは、
・その隠れた真実を見つけて、どうやって起業し、独占を作っていくか
・今後未来はどうなっていくか
的なお話
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競争は資本主義の対極にあるって捉え方が面白かった
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著者のことは本書で初めて知りましたが、ZERO to ONEのONEの景色を見てきた人だからこその説得力だと思います。あのイーロン・マスクとのマブダチ感も振りまいていて、さらには、スタンフォード大学起業講義からの出版ということもあって、イケてる(実は装丁もいい感じなのです…)ことを志向する人にとってはきっと、バイブルになる本です。実際、コンサルタントに対して最高のスタートアップをカルトにおいているし。それは、ZEROでうごめく人にHOWを与えるというより、WHYを示しているからだと思います。冒頭に瀧本さんが書いている日本語版序文で提示されている一文、『世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?』このティール・フェローシップのエントリーの応募書類の質問に起業ということのすべてが詰まっています。
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「最高のエンジニアリング・パワーで生み出した、他者より(少なくとも)10倍すぐれた製品を、抜け目なきセールスの力で一気に浸透させ、ニッチ市場を独占する」とまぁ、当たり前のことが書いてあるようで、その論拠や具体例など、デティールは他にはない説得力がある。
成功はもちろん、失敗した事例に何が共通しているのかを学び取らないと、本質を見誤る。なにより人、チームが大事。
“今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、よりよい未来を作ること――つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。古代人が初めて世界を見た時のような新鮮さと違和感を持って、あらためて世界を見ることで、僕たちは世界を創り直し、未来にそれを残すことができる”(p.253)
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何かをコピーしてレッドオーシャンに飛び込むのではなく、ゼロから1を生み出してブルーオーシャンの中で、未来を創っていく大事さについて。新しい何かを創造するにはどうすればいいのか。
マーケティング、お金の流れ、人材、営業、CEOの在り方など、一通りが分かりやすく書かれている。なによりそのようなビジネスのノウハウの本でもなく、かといって自己啓発でもない、まだ見ぬ未来に向けて読者を刺激してくれる本だった。
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カネのことしか考えられない企業と、カネ以外のことも考えられる企業とでは、ものすごい違いがある。独占企業は金儲け以外のことを考える余裕がある。
競争心が高じると、僕たちは昔の成果を過大に評価し、過去の成功をやみくもにコピーし始める。
勝ちたければ「何よりも先に終盤を学べ」
大胆な計画のない単なる反復は、ゼロから1を生み出さない。
人間についての隠れた真実はあまり重要だと思われていない。おそらく、人の秘密を明かすのに立派な学歴はいらないからだろう。人々があまり語ろうとしないことは何か?禁忌やタブーはなんだろう?
社内の競争をなくせば、単なる仕事を超えた長期的な関係を築きやすくなる。
人間と機械がまったく違うということは、コンピュータと手を組めば、人間と取引するよりもはるかに多くの利得があると言うことだ。人間は家畜や照明とは取引しないように、コンピュータとも取引する必要はない。それこそが大切なポイントだ。コンピュータはツールであって、ライバルではない。
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著者のピーター・ティールは、シリコンバレーでもっとも注目される起業家集団Paypalマフィアのリーダー的存在。新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書いた本。価値ある企業とは、成長するだけでなく存続しなければならい。そして、常に変化する現実世界に新しい領域を創り出し、人々に新たな選択肢を提供する。
価値のあるもの(隠れた真実)を見つける質問「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」というのは、ビジネスだけでなく政治や社会の本質を考えるときにも使えそう。
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ドットコムバブルの教訓から始まり、スタートアップ企業がどのように考え、行動していくといい感じであるか。
内容的には、企業だけではなく組織的にも置き換えて考えられる部分は多いんじゃないかと思う。
かなり平易で読みやすいので、後々また読み直してみようと思った。
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細かな脚注が結構役立つし、章の終わりとかじゃなく、ページ下にあるのが便利
P53 カネのことしか考えられない企業と、カネ以外のことも考えられる企業とでは、ものすごい違いがある
P127 べき乗則のもとでは、企業間の違いは企業内の違いよりもはるかに大きい。グーグルの0.01パーセントを所有するだけで、3500万ドル
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皆が知っているが実は間違っていること
多くの人が真でないとしているが、自分は真だと思っていること
世の中のほとんどの人はXを信じているが、真実はXの真逆である
ラーメンばかり食べてたら死ぬ→むしろ健康かもしれない
従業員はお客様を下から上に運んでいる、お客様は上から下に滑るためにリフト代金を払っている。