児童書版の方を読みました。
2024/05/20 23:09
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
亡くなった人の魂を黄泉へ導く「送り人」。
少女伊予は猛日王に滅ぼされた火具地の女王の娘だったが、そうと知らず「送り人」として婆の真由良に育てられる。
ある日伊予は死んだ狼を蘇らせ、その事がきっかけで猛日王に追われる身となる。
こちらの版は未読なのですが、個人的には児童書の銀のさじシリーズの方が挿絵が東さんなので好きです。
日本の古代を舞台とした壮大な物語でした。
最後少しラノベっぽいですが、面白かったです。
ただ、黄泉の女神に会うくだり、「はざま」に入るくだり、そして最後の狭霧との会話のズレは「空色勾玉」を思い出しました。
もしかして多少は影響を受けられたのかな?空色勾玉を読み返したくなりました。
でも、猛日王の死への畏れやその狂気の原因となった母との回想、また名護が王に裏切られ絶望する場面などは「空色勾玉」には無かった人間の闇を描いていると思います。
この独特の業というか闇の描き方は、やはり廣嶋さんだなぁと感じます。
猛日王の母も「自分のおかげで生き延びたんやでー」とか言わなきゃ良かったのに。
そう考えると少し猛日王が気の毒になりました。
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表紙に惹かれ、あらすじに惹かれ手にとって読むうちに、表紙のあの人が男前な姐さんだと気づいた時の衝撃といったら!胸筋でなく脂肪でしたわ。脂肪でしたわー(笑) 話は壮大な面々の親子ゲンカに巻き込まれた運命の娘が、彼女の一族を新たに再興するまで、でしょうか。時代が時代だけに下々の者達の命があまりにも軽くたくさんの命が失われました。最後の送り人の仕事は辛いものがあったけど、また先の未来で出会えると信じて!
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『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』と同じ作者とは思えない世界観に驚きました^^;古事記を基にしたファンタジー。もともとの児童書を加筆修正したらしく、表紙イラストとも相まって、よりラノベ的な印象ですが、“死とよみがえり”“復讐(恨み)と許し”を扱っていて、なかなか面白かったです。主人公の伊予の年齢をもう少し引き上げて書かれたら、もっと深みが出て更に好みだったかも。同作者の『鍛冶屋の娘』も文庫化されるのかな?
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日本神話を元にしたファンタジー。
敵役が登場の場面ではいかにもという感じだったが、最後の方は……。
可もなく不可もなくという感じ。
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話の展開が面白くて一気に読めました。
やっぱり私は誰かが死んでしまう話に弱いみたいで、2回ほどボロ泣きしてしまった。
失敗を犯して落ち込んでしまう。けれどそれを乗り越えて一歩踏み出す人物に魅力を感じます。
廣嶋玲子さんの本は『鍛冶屋の娘』も読んだ事があってこちらも面白かったです!
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2012/09/post-e4f9.html
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【2024年184冊目】
送り人。死者を黄泉の国まで導き、成仏させる役割を持つ人々。親族を皆殺しにされた後に生まれてきた少女・伊予は、送り人である真由良に育てられる。ある日、森の中で手負いの狼を見つけた伊予は、感情のままに動き、死者を蘇らせる禁忌である――「蘇り」をしてしまう。
急にオタクの片鱗を見せるんですけど、NL、BL、GL、ツンデレ、三角関係、近親相姦、いずれも匂わせと感じるか直接的と感じるかは読んだ人次第ですが、以上の要素が詰め込まれているファンタジー小説であると感じました。要素多くね?
知人Bに勧められた本としては4冊目なのですが、相変わらず私の琴線にはあんまり触れないので多分、本の趣味と読み方が全然違うんだと思います、面白いですね。
ちょっとネタバレですが、婚約パーティらへんが一番好きかなって感じでした。多くのキャラクターの狂気がわかりやすく見える感じ。どろどろとした欲望を描いてるのを読んでると「いいね!」ってなります。今作は欲望言うても、優しい内容だとは思うんですが。
ファンタジー系はなかなか刺さらなくて難しいですね。良い悪いではなく好みの問題です。でも読みたくないわけではないので、今後も眉間に皺を寄せながら、機会があればいろいろ読みたいと思います。
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とても面白いファンタジーで楽しく読めました。途中から駆け足気味な印象だったので、上下巻などでもう少したっぷり読めたらもっと良かったです!
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短い物語で展開も分かりやすいため非常に読みやすい。ただ書きたい展開のためだったんだろうとは思うが、よく考えれば強引で矛盾のある展開があったのが残念。思慮浅いキャラクターだからと自分なりに定義づけても納得できなかった。蘇りができないと見せつける目的はどこへやら。