投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ドイツ強制収容所の体験手記です。本に呼ばれました。
タイトルを見た瞬間、学生時分に教授が「読め」と言っていて
ノートに書いた記憶がバッと甦り、思わず手にとってしまいました。
おどろおどろしいとわかっているのに。。。
なんか読むタイミングが来ちゃったみたいです。こわいなあ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
中学の頃、理科の先生から薦められた本。
高校の頃、大好きな古典の先生から薦められた本。
ようやっと読みました。
けど、レビューを書けるほど、噛み砕けてない。
知識も経験も足りない。
もう少ししたら、もう一度、じっくり読みたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
正直にいって、強制収容所体験を綴ったこの『夜と霧』になにか熱い気持ちを抱くことは、できなかった。旧版にあった写真や図版はカットされている。だから、イメージがあれば違うかなと思って、旧版のほうもパラパラ読んでみたけれど、やはりどうも入り込めない。なにかが邪魔してる。なんだろ。
実は、ドイツを旅行したとき、ザクセンハウゼン収容所を訪れたことがある。でも、寝るところとか拷問するところとか、タバコを吸いながらそこに立ったそのときも、痛む気持ち・悼む気持ちはそんな純朴には生まれてこなかった。軽いショックである。「リアル」と「リアリティ」のちがいの問題なのかな。たぶん、強制収容所をどちらかに当てはめろと言われたら、ぼくは「リアル」と応えるだろう。そして、でもぼく自身にとっては「リアル」ではないとも。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
精神科医のナチス強制収容所の体験を綴った書
「生きることからなにを期待するかではなく、…生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」
全人類に捧ぐ
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2009.3(大学3年)
最近見たLife is beautifulと重なる部分がちょこちょこあった。
フランクルの鋭い視点、研究者魂、奥さんへの愛、人間性、
すごく胸打たれる作品やった。。
訳者あとがきも、改訳の経緯や訳者のスタンスに胸打たれる。
旧訳版も読みたい。
そして人間が成熟してこの本をもう一度読みたい。。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
実際にナチスの収容所(notアウシュビッツ)に収容されていた心理学者が、日々刻々と変わっていく収容者の精神状態の変化を、極力主観を省いてつづった記録。
しょっぱなから「良い人は帰ってこなかった(収容所から)」という衝撃的な事実が告げられ、この記録に引き込まれる。
残虐な描写は、この手の本としては必要最小限に抑えられている。しかし、収容者の精神的な苦痛をまっとうに考えてみると気が狂いそうになることも事実である。
周囲の環境によって人間はいかようにも変わってしまうが、けしてそれだけでないこと、人間の精神の崇高さも信じることができる一冊。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
◯典型的な「被収容者」になるか、あるいは収容所にいてもなお人間として踏みとどまり、おのれの尊厳を守る人間になるかは、自分自身が決めることなのだ。(112p)
◯今わたしをこれほど苦しめうちひしいでいるすべては客観化され、学問という一段高いところから観察され、描写される・・・このトリックのおかげで、わたしはこの状況に、現在とその苦しみにどこか超然としていられ、それらをまるでもう過去のもののように見なすことができ、わたしをわたしの苦しみともども、わたし自身が行う興味深い心理学研究の対象とすることができたのだ。(124p)
◯自分を待っている仕事や愛する人間にたいする責任を自覚した人間は、生きることから降りられない。まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ。(134p)
★10年ぶりに再読。状況を客観視することの有用性を感じた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
アウシュビッツに収容された作者が当時を思いだして心理学の視点から書いたもの。「朝、夢から覚めた瞬間が一番絶望的。」みたいな言葉が印象的だった。
そしてなにより直訳は『心理学者、強制収容所を経験する』というタイトルを『夜と霧』と翻訳するひと昔前の翻訳家の方(名前分からなくてすみません)のそのセンスに脱帽。
夜の霧にまぎれて人々が殺され死体が運ばれた、の意らしい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
わたしたちが生きることから何かを期待するのではなく、むしろひたすら、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ。
もういいかげん生きることの意味を問うことをやめ、私たち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果たす義務を引き受けることに他ならない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
心理学者、強制収容所を体験する。
衝撃的な内容が描かれている。
生きるとはどういうことなのか。
極限状態を生き抜いた筆者が語る文章には説得力がある。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
2009.05.12
強制収容所のはなし
過酷な状況を、渦中にいたにもかかわらず、信じられないほど静かな文体で書かれている。
永遠とも思われる過酷な中にいてなお、自己を失わず、生きることを捨てないでいられることに驚いた。
2009.05.13
第二部の終盤に、生きることの意味を考察する部分があるが、非常に感銘し、ここだけは何度も読みたいなと思った。
自分の人生に教訓できるだけの説得力と言葉の力強さがあった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
けっきょく、心に目を向ける者としての視点を、失うことはなかったのでしょうか。
生きるために決して手放してはいけないものは、自分の場合何なのだろうなと、考えさせられました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ドイツの強制収容所から奇跡的に帰還した
ユダヤ人の学者のV・E・フランクルさんが
心理学的にその時のことを分析したものをまとめた本です。
分析がたくさんされていて、なかなか理解できませんでしたが、
人間は強い精神力をもっていることがわかりました。
その精神力は希望・未来があるということにより支えられるものであること、
苦しみはその人の財産になるということ、が書かれていて、
とても印象的でした。
通常の強制収用所の記録とは違った観点から書かれたこの本は、
読んでみることにとても価値のあるものだと思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
先日、映画『愛を読むひと』を見て、そういえば、数年前に、池田香代子さんの講演を聴きに行った時に、精神医学者が、収容所体験を書いた本を池田香代子さんが訳したものを買ったなと思って、読み始めました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医が極限の状況下における人間の心理を分析した有名すぎる1冊である。
まず何よりも第一にあれほどの人権抑圧の下にあっても失わなかった冷静で客観的記述に驚き、素直に頭が下がる思いがする。単なる酷使体験が綴られた本ではないのである。
収容所に入れられて最初の段階ではショック症状が見られたが、まだすべてがうまくいくだろうという恩赦妄想が存在していた。
第2の段階で、内面の死滅、無感動の症状が現れた。この段階ではただ生存を維持することにのみ意識が集中し、人間の原始的欲求としては専ら食欲が中心で、それ以外のものはとんでもない贅沢であった。
その食物といえば、水のようなスープと人を馬鹿にしたような小さなパンにわずかな追加があるだけで、強いられていた重労働を考えれば絶対不足の栄養だった。
やがて、収容所内での囚人の苦悩はさらに深いものになっていく。すなわち、鉄条網の外部の世界が非現実的に感じるようになり、正常な外部の世界が存在しなくなったような感覚に陥る。
そのような状況下においても著者や一部の繊細な性質の人々はなお、恐ろしい周囲の世界から精神の自由と内面的豊かさへと逃れる道を切り開きくことで自らの希望を充たすことができた。
そしてこのような絶望下で著者はひとつの重要な結論に達するのである。
すなわちそれは、
「人生から私達が何を期待できるかが問題なのではなく、むしろ人生が何を私達に期待しているかが問題なのだ。」
ということである。
生きにくいと言われている今の世の中において、まさに生き抜く勇気やヒントたるものを教えてくれる書ではないだろうか。