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僕には緑色の血が流れてる…。救いようのない"時代の病理"ゆえの悲劇。「都会人の異常な心理」(アーバン・シンドローム)を巧みに描いたサスペンス。
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表題のお話しは、家族趣味っちうより、趣味家族なはんて感じなのよねぇ。
このお話しの主人公のような方は、多いんじゃないかしらねぇ。
miti的には『デジ・ボウイ』がダイシキなのねぇ。泣いた!んふう。
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内容(「BOOK」データベースより)
人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。私の仕事も順調だ。そして、恋も…。次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく、奔放な主人公を待ち構えていた運命は?表題作をはじめ、宝石にとり憑かれた女の破滅的生活を追う「魅惑の輝き」、少年の底知れぬ不可解さを描いた「デジ・ボウイ」など、日常に潜む狂気を抉った直木賞作家の傑作短編5編。
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短編集。魅惑の輝きは、我が身を振り返る。デジボウイがいちばん好きで、最後は本当に泣いた。彼女の短編集の中でいちばん秀逸だと思っています。
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2007/5/24読了。短編集ですが、日常の中から生まれながら非日常を見事に描いたミステリーの集成です。
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乃南さんの短編集。個人的にハズレなし。ちょっとずつ世界とずれていって、崩れていく様がうまい。実際こうなんだろうな。ありふれた風景の中に潜んでいる罠。自分が見る世界と他人が見る世界の違い。ずれ。自分が見てるもの、感じていること。どこまで他人と共有できてるんだろう。
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肝心の「家族趣味」だけはなんだかあまり響いてこなかったけれど‥。
なんてすごいの乃南アサ!!
あたし飽き性なので、ふだん本は一度に何冊か並列して読むんです。こういう短編集なんかは特に。
‥なんだけど、
一気に全部読んでしまった‥
「忘れ物」のトリックが見破れませんでした‥お恥ずかしい‥
個人的に「デジ・ボウイ」がオススメです
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◆あらすじ◆
人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。
私の仕事も順調だ。そして恋も……。
次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく、奔放な主人公を待ち構えていた運命は?
表題作をはじめ、宝石にとり憑かれた女の破滅的生活を追う「魅惑の輝き」、少年の底知れぬ不可解さを描いた「デジ・ボウイ」など、日常に潜む狂気を抉った直木賞作家の傑作短編5編。
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内容(「BOOK」データベースより)
人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。私の仕事も順調だ。そして、恋も…。次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく、奔放な主人公を待ち構えていた運命は?表題作をはじめ、宝石にとり憑かれた女の破滅的生活を追う「魅惑の輝き」、少年の底知れぬ不可解さを描いた「デジ・ボウイ」など、日常に潜む狂気を抉った直木賞作家の傑作短編5編。
内容(「MARC」データベースより)
僕には緑色の血が流れてる…。救いようのない"時代の病理"ゆえの悲劇。「都会人の異常な心理」(アーバン・シンドローム)を巧みに描いたサスペンス。* --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
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実際に読んだのは単行本なので少し違いますが、写真がないと寂しいのでこちらを載せることにしました。
読み終わった感想は「怖い」です。ちょっと大袈裟に書いてる部分もあるだろうけど大なり小なり似たようなことはあるかもしれないなと思いました。1番悲しく切なかったのはデジ・ボウイですね。生きることの素晴らしさを知って欲しかったなと思います。私は生きていればきっと楽しいことも幸せなことも巡ってくると思う人間です。もちろん悲しいことも辛いこともあるけれど、それがあるから楽しさや嬉しさを感じるのだろうとも思うのです。いや、そう思わないとやってられないと思うことも実際にはあるんだけど。だからこそこのままじゃ終われないなんて思うことも。もしも息子がこんな風に生きていくのなら辛い。そう思います。
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そこそこ出世した旦那に健康な息子を持ち、
仕事も順調にこなす奔放な女性。
すべては趣味と言い切りながら、
次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく表題作。
すべてが思い通りにうまくいっていると感じ、
自分は自分で楽しく過ごして誰にも迷惑かけてないじゃない、
それぞれが自立した家族でいいじゃない、
というスタンスが少々自分の価値観と通ずるところがあり、
衝撃の結末に恐ろしくなってしまった。
実は家族には心のつながりがなかったことを突きつけられショックを受けたとき
結局年下の男に走って気を紛らわすなんて。
端から見ているとその情けなさが分かるのに、
自分にもそういった要素が潜んでいるのは間違いなく。
振り返ると恥ずかしい自分がいる。自分を律することって大切だ。
ほか、宝石にとり憑かれた女の破滅的生活を追う「魅惑の輝き」、
少年の底知れぬ不可解さを描いた「デジ・ボウイ」など、短編が5作。
日常を過ごすなかで、いつ道を外れるかわからない裏表の恐怖がにじみ出ていた作品だった。
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及南アサさんの作品はオオカミ犬の「白い牙」が好きで、いいな~と思っていたのですが、他の作品は読んだことがありませんでした。
今回読んだ短編集はどれもぞっとするほど、人間の内面が抉り出されていて、ちょっと林真理子さんと通ずるものを感じてしまいました。
他の作品も読んでみようと、ふと思いました。
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途中ぐらいから
「これ昔読んだな」と気づきました(汗)
でも最後までまた引きずられるように読み進めてしまいました。
すべて怖い短編集なのですが
【魅惑の輝き】は
自分の収入とは見合わない値段の宝石に見せられて
借金を重ねていく女の破滅話。
特にこれは怖かったなぁ。
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短篇集。
これもすべてが、シャープでスマートで面白かった。乃南さんの書く短編は、最後の落とし方が鋭くて、ユニークで。あっけなくて、面白い。
「彫刻する人」なんかは特に、そう感じた。
乃南さんの話に出てくる、女の人も男の人も女子も男子も、老女も老翁も、みんなすべてが「本物」みたい。気持ち、というか視点がそれに近い。
表題作の「家族趣味」は、怖かった。そして悲しかった。哀しかった。
「家族」――理想の家族像――をつくることが、趣味。そこには人の温もりがまったくない、ということに、まったく考えを及ばせなかったことで、なにもかも失ってしまう。これも展開が隙なく、意外で最初から最後まで楽しめる本です。
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◆魅惑の輝き・・・借金を重ねてでも、みすぼらしい格好をしていても、高価な宝石だけは買わずにはいられない有理子。そしてついに彼女は決して使ってはいけないお金で・・・。
◆彫刻する人・・・恋人のある一言から肉体改造に目覚めた恒春は、やがて鏡の前で自分の身体に見惚れるようになり、もっともっと筋肉をつけなければと思うようになっていった。
◆忘れ物・・・憧れの本橋課長はなんだか最近一段と輝いて見えるが、それは有能な部下がやってきたからなのか?
◆デジ・ボウイ・・・いとこの彰文はまるで人間らしい感情がないらしく、全てにおいて冷めている。直樹はそんな彰文が全く理解できず、身内の危険にすら動じない彰文についにキレた。
◆家族趣味・・・お互いを名前で呼び合い、それぞれの意志を尊重し、同じ家に住んではいるが全く別々の生活をしている亮(夫)、私、浩嗣(息子)。この家族の形は大成功だ、自慢だと思っていたのに・・・。
以上5編の短編集。どれも日常生活で少しいきすぎてしまった人々の話。
◆デジ・ボウイ・・・まさかこんな結末だとは。途中までは直樹の考えや怒りはもっともで、彰文に向けての発言も、それくらい言ってやってもいいのではぐらいに思っていた。しかしながら、やっぱり言葉はナイフで、直樹の一言は確実に彰文を貫いていたのだ。ラストの手紙がまた、心に突き刺さる。