投稿元:
レビューを見る
とても面白かった。
松陰の子弟のなかで、高杉晋作という常人の理解できない(松陰もそうであったが)凄さがとても神憑り的で、ある種の滑稽感を思わせる部分もあるが「これが天才というものなのかもしれない」と感じた。
やっぱり司馬さんの作品は好きだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
維新前夜の鼓動を描いた全四巻の四巻目。
おもしろき こともなき世を おもしろく
山口が誇る偉人。狂人。高杉晋作が死ぬ間際に残したこの言葉は自分の座右の銘です。この言葉は、何時如何なるときでも楽しむか、楽しまないかは自分次第、という世間一般に言われている意味だけではないと思う。
ここで書くのは割愛させて頂くけれど、各々が自分なりの解釈で心に秘めておけば良いのではないかなと感じた。
ところで、このシリーズを読み終わった後に、吉田松陰か高杉晋作だったら自分はどちらだろうということを考えた。極論だけど、自分は間違いなく高杉晋作。
自分は吉田松陰程の徳も才もない。だから教育者になれるはずがないし、自分の様な糞みたいな人間が教鞭を取るべきではない。
しかし、行動から影響を与えることはできる。
高杉晋作がそうであった様に、狂人は狂人なりの行動を取れば、周囲の人間に影響を与えることができる。
そして、その流れ・ブームはどんどん大きくなる可能性がある。
今の日本を洗濯するのは、自分たちの世代がやるしかない。
その一因になれるよう、狂人になって高杉晋作に近づいていきたい。
動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目駭然、敢て正視する者なし。これ我が東行高杉君に非ずや。
投稿元:
レビューを見る
ついに最終巻。吉田松陰をどう思うか、高杉晋作をどう思うか、司馬遼太郎はなぜこの2人を書いたのか、非常になどの多いストリーだった。この最終巻は、なんとなく司馬さん自身が高杉晋作が好きだったんじゃないかと思われる。しかし、実際に偉人になっているのは吉田松陰である。わたくしは、松陰と晋作を時期の違いで現して、歴史のなせる技と表現している点から感じた。
個人的には前から高杉晋作がすであり、何事も自分次第という考え方がいい。非常に奇想天外であるが、時期をみる筋は抜群だと思う。しかし、吉田松陰は神様になったが、高杉晋作は幕末の志士でおわっている。白石正一郎が、晩年高杉晋作が生きていたら明治は違っていただろうといったそうだが、あと30年長く生きたらどうだったろう?歴史にタラレバはいけませんがどうだろう?
投稿元:
レビューを見る
動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進攻するが、時運はすでに移り変っていた。維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもはや死の床にあった。
投稿元:
レビューを見る
長州藩って、攘夷だったり、佐幕だったり、開国だったり、コロコロ藩の主論が変わってるんですね。
これは知らんかった。
高杉晋作はやっぱり死ぬの早過ぎですね。
もっといろいろできそうだったのに、日本史の中では存在感は物足りないわけです。
ていうか、不摂生すぎるだろ!
坂本龍馬や桂小五郎が名前だけで、絡み無しだったのがちょっと残念。
でも、こっちが事実ってこと??
投稿元:
レビューを見る
この時代の背景がうまく書かれているからか、いままで読んだ作品の登場人物たちとのつながりがはっきりと理解できました。
私がもし、学校の先生だったとしたら、絶対に参考資料に生徒に薦めます。
読みごたえがありました。
投稿元:
レビューを見る
松陰は「どの人間にも春夏秋冬がある」と言ったそうです。どんなに短い命でも春夏秋冬はある、まさに28年の短い命の中に春夏秋冬をはっきりと見せた高杉晋作の人生が終わりました。最後の言葉「吉田へ」はきっと「松陰のもとへ」という事だと思います。革命という言葉は日本史上一つもみあたりませんが、高杉晋作の目指したものは革命であり、奇兵隊の起こした革命は成り、そして革命とはよばれない革命、明治維新へと続いてゆく。
投稿元:
レビューを見る
高杉晋作カッコイイ! 男が男に惚れ込み、そして事を成していく物語。それにしても司馬遼太郎はタイムマシンに乗って幕末を見てきて書いてるよ。絶対。
投稿元:
レビューを見る
過去に一度読んだことはあったけど、新年度が始まる前にどうしても読み返しておきたかったもの。
司馬遼太郎の描く歴史上の人物は、完璧じゃないから、親近感が湧く。
投稿元:
レビューを見る
【51/150】おもしろき こともなき世を おもしろく この辞世の句が象徴的。松陰や晋作はわずか28〜29歳で死んでいることをおもうと、彼らの1.5倍も生きているのに、おもしろき こともなき世ぞ、それなりに( ̄◇ ̄;)となってしまっている。すみませんヽ(´o`;
投稿元:
レビューを見る
世に棲む日日、読了。松蔭から晋作までの思想の流れを少しは肌で感じられたかなぁ。ただ、やっぱり自分には花神の大村先生の考え方が肌に合う( ´゚д゚`) 自分は革命家でも思想家でもなく、合理的な技術者なんだなぁ、と再認識できた作品ですた。
投稿元:
レビューを見る
高杉の生き方に驚き、また感動すら覚えた。松陰の言葉「人には春夏秋冬がある。」が響いた。高杉の辞世の句が後からジワッと胸を熱くした。
投稿元:
レビューを見る
唐突に読みたくなって、本棚から引っ張り出すのである。疲れて来た時には、晋作がいい。龍馬がいい人すぎて辛いし、隆盛はでかすぎる。
感性と行動力と茶目っ気が見事に溶け合った晋作になら、素直に憧れられる気がする。ああいう言葉を残して世を去る人間になれるならなりたいものだ。
おもしろきこともなき世をおもしろく…
投稿元:
レビューを見る
「三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい」
前半は吉田松陰、後半(大半?)は高杉晋作の話。
司馬さんがこの2人をすきなのが伝わる。
そして、これを読んだらきっと2人をすきになる。
そして日本人であることを誇りに思う。
私は時世の句よりも、この都都逸に晋作の性質が出てるような気もする。
投稿元:
レビューを見る
この本を読むのは5回目ぐらい。
高杉晋作は長州藩を、日本を新たな方向に導き28年の短い生涯を終えた。この物語を読めば、彼の異常なまでの行動力、志の高さがうかがえる。まるで自分が短命であることを生まれる前から知っていたかのように、生涯を駆け抜けた
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
高杉の辞世の句だが、高杉の人生をすごくよく表現していると思う。
人生の友とするに足りる作品の最終巻。
これからも何度も読むことになると思う。