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投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
感動した。
これぞ「好き勝手に生きる」お一人様の見本。
一人暮らしが虚しくなったとき、これを読めばまだまだ生きる希望が湧いてくる。
異色作ながらファンにもお薦め
2002/07/29 01:44
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投稿者:あつぼん - この投稿者のレビュー一覧を見る
森鴎外の娘の森茉莉の作品や行動に注釈をつけて彼女の分析を行った作品。彼女は父に最も愛された子どもだと思っているふしがあるとの分析で、かなり多くの部分をそれに関係した記述に割いている。
群ようこと言えばお気楽な散漫な印象の作品を書く人だと思っていたが、一つのこと(人)を掘り下げてここまで書けるとは思わなかった。今まで群ようこなんて、と思っていた人にお奨め。
新しい切り口のエッセイ
2002/07/22 12:15
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投稿者:くにーた - この投稿者のレビュー一覧を見る
群ようこの人物評伝エッセイ。
森茉莉は森鴎外の娘で54歳で作家になった女性。彼女のことを群れようこは憧れをもって書いている。ただの伝記ではなく、そこに群さん独自の意見「ここがいいではないか!」とか書かれていて、おもしろい。
森茉莉はファザコンで、理想の男性はパッパ(鴎外のこと)、いつまでも少女の気持ちが抜けない、ちょっと友達にはなりたくないタイプなのだけど、群さんにはとても魅力的に思えるらしく、その視点で読んでいるとわたしも森茉莉にちょっと愛情を感じてしまったりする。
こんなタイプのエッセイまた読んでみたい。
群ようこによる森茉莉論です!
2002/07/13 23:25
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投稿者:ラフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は群ようこが主に森茉莉の作品である「贅沢貧乏」について
鑑賞したエッセイです。
この作品で森茉莉は自らのことをマリアと言ってるので「贅沢貧乏の
マリア」というタイトルはここから由来しています。
全体の構成は「持ち家」、「結婚生活」、「料理自慢」、「旅のパリ」、
「美しい母親」、「お洒落」、「異性としての父」、「きょうだい仲」、
「子育て」、「作家という仕事」、「テレビマニア」、「ひとり暮らし」
によって成り立っていてこれらのテーマについて群ようこ自らのことも
言及しながら森茉莉についての考え方を書いています。
群ようこにとっては「贅沢貧乏」における森茉莉は「憧れの人」であった。
それは「結婚している時の茉莉は、何の魅力もない人である」が
「中年をすぎてから、好き勝手に悪態をつくようになってからが面白い」
と言っているのは森茉莉の生き方を自らの年代と重なり合わせているのだ
と思う。
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■説明
群ようこさんが自分の生活に、森茉莉の生活をおりまぜて書く、エッセイ。
■感想
群ようこさんは「群れよう」という名前があまり好きではなく、読んだことのない作家だった。
読んだ感想は、森茉莉紹介部分以外はちょっとつまらない。きっとこれは「未婚の会社員で、少し年齢を重ね、友達の中には結婚した人も多い」人という著者とおなじような境遇の人が同意しながら読むのではないかと思った。
私は職業をもっていて、中年のオバだが、独身ではなく、子供もいることが彼女とは少し感覚がちがう。
いちばん、??と思うのは、結婚、子供、主婦というものを身の回りの人の状況から「つまんないに違いない。不幸にちがいない」と決めつけている姿勢がちょっと?。。。だ。
まるで、葡萄のことをスッパイに違いないと言っているキツネのようだなあと思った。
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すごいんすよ、森茉莉って人。そのポリシー。美意識。彼女の小説読んでみようと思ってまだ読んでないなー。
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森茉莉の生活ぶりを同じ女性として重ねてつづるエッセイ集。「この人とは合わないかも…」と思いつつ、やっぱり森茉莉は魅力的!同時に文豪・森鴎外の親バカぶりも最高。
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群ようこの目を通して見えてくる森茉莉は、
生まれついてのお姫様である。
その数奇な運命も然ることながら、
彼女のキャラクターもやたら魅力的なのだ。
けして友達にはなれないタイプではあるが。笑
彼女について語る群ようこは時には皮肉っぽくて時には辛辣ではあるが、
その行間には愛が見え隠れすると感じるのは私だけだろうか?
森茉莉の作品も気にはなるところだが、
いかんせん、旧仮名遣いが苦手というか生理的に合わない。
うーーーん、残念。
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この本をなんと言えばいいのか…。群ようこが愛を持って森茉里の贅沢貧乏を再現したというか、紹介したというか…。こんな本が存在するっていうことはつまり、森茉里自体が一つのカテゴリーってことなのか。贅沢貧乏の後に読むか先に読むかで、森茉里の感じ方が違ってくると思われる。群ようこも森茉里も憧れのおば様方です。「人がなんといおうと、自分がそうだと思えば、そうなのだ」
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森 茉莉という作家さんの生涯を群さん目線で紹介する人物エッセイ。
森鴎外の娘さんらしいが、
読んでも対して興味をそそられなかった。
群さん自身のエッセイが読みたい気分だったので。
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この森茉莉と言う、お嬢様育ちの老後は、見事なものです。
ゴミに埋もれながらそれでも、部屋の本棚の配置や服装にはこだわりがあったりと、普通ではない!
でも「贅沢貧乏」という言葉は大好き。目指します。
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森茉莉の天然と言うか奇想天外と言うか世間知らずと言うかワガママと言うかプライドが高いと言うか…とにかく魅力的ではあるけれど、非常に難のある人のトンチキエピソードの数々をいきなり持ってきたら、彼女を知らない読者は多分引いてしまのではないだろうか。
なので最初は、群ようこ自身の話で読者の心を惹き付けておいて、それからするりと森茉莉の話にもっていく。
これはうまいやり方だと思う。
群ようこフィルターのかかった森茉莉の感想は「ちょっとおかしな所もあるけれど愛すべきお嬢ちゃん」
そう、いくつになっても「お嬢ちゃん」
あとがきにも書いてあったけれど、森茉莉の小説ではなくエッセイの方に焦点を合わせたのは群ようこらしいと思う。
私は森茉莉を好きではないのだけれど、読み終わった後に少しだけ好きになった。
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森茉莉が、畳の床に地層ができるような、
不潔な部屋に住んでいたことに親しみを覚えたわけではないが(笑)、
私はこの本大好き!
森茉莉の生涯を、群ようこが冷静に語るのだが、
(森茉莉は自分と)友達になれるタイプではない、などと書きながら、
愛を持って書いているのが分かる。
最初から最後まで、大笑いしながら読んだ。
鴎外という文豪の子として、何不自由ない幼少を送ったからだろうか、
型にはまらない生き方かと思えば、美意識とプライドは非常に高い森茉莉。
そして、強烈なファザコン(←今でもこの言葉OK?)
鴎外のことが大好きで、嫁いだ後も鴎外の膝に乗ってはしゃぐ。
その”好き”はそれは父親としてというより男性として、に近いようだ。
しかし、嫁に行った娘を膝におく鴎外も鴎外。
「あの鴎外がそんなことを・・・」と、これまたおもしろい。
若い頃のやんちゃはいいとしても、
ずいぶん時間がたって再会した息子(長男爵)とまるで恋人のような関係に
なってしまう森茉莉。
まるで、森茉莉と鴎外のようなのだが、
案の定、爵の奥さんや奥さんの母親(要するに義母)にはいい顔をされなくなる。
そして義母に「爵が手に負えないと思っていましたが、それを廻るのが出て来ました」
といわしめたのだ。
ぎゃはははは!これ最高!!!
だって、自分に置き換えて考えてみると、
うちの母親が旦那のお母さんについて言うのと同じ。
よっぽどだったんだな~と笑い転げた。
いやぁ、森茉莉って人は・・・。
彼女の本は読んだことないが、すごく読んでみたくなったー。
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森茉莉って、魅力的。
こんな人にはなりたくはないし、関わり合いにもなりたくないけど、なぜか惹かれる。
自由だから、うらやましいのかな。
はちゃめちゃだから、気になるのかな。
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うぅ~ん。。。
群ようこさんのエッセイを何度か読んだことがあったので読んでみたら、森茉莉の半生を書いたものだった。
まさかあの《 甘い蜜の部屋 》を、72歳で書いたとは・・・
いやぁ・・・恐れ入りました。
それにしても、父親の森鴎外も本人も、相当の変わり者だったのね。