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癒えることのない心の傷を加害者と被害者双方が抱え、事件から立ち直ることの厳しさと難しさを強く感じました。
ただ、少し長くも感じてしまいました。
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犯人は別にいるの?と疑いながら、事件に関わるそれぞれの人生の変化がとてもよく描かれてました。真裕子の母に対する感情の動きや、描写が良かったです。
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上巻はまぁ展開ありでよかったんだけど、下巻は長い…ダラダラと中弛みを感じてなかなか進まなかった。
短編が苦手な私としては、場面がコロコロ変わるの進まない理由となってしまった。
加害者側の場面、被害者側の場面、記者の場面〜…といった登場人物それぞれの場面が数ページで切り替わるから、せっかく入り込めていたのに、『え…またこの人のターンか…』となってしまう。
得に、被害者家族の娘のターンが苦手だった。
似たような心理描写の繰り返しで飽きてしまって。
一冊にまとめたほうが面白く読めたかも。
加害者の奥さん、プライド高くて今で言うSNSに見かける承認欲求強めの主婦なんだけど…
あそこまでプライド捨てるかなぁ…
ホステス?下品系な派手な服?
うーん…
個人的にはかなり意外な変化でした。
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下巻は松永の事件公判が主なテーマ。
被害者・加害者関わらず両者の家族が人生を狂わされていき、苦しみながらも人生を歩んでいかなければならない悲哀が表現されている。人の良い部分だけでなく弱い部分も表現されている点にリアリティを感じる
人を愛さないと決めてしまった真裕子、事件以来、家族関係と共に人格まで変わってしまった香織。
両者の悲しみが癒える事はあるのか、このまま辛い人生を歩んでしまうのか。
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東野圭吾の手紙を思い出させる題材。
どんな形であれ、主人公真裕子には幸せになってほしいと願う。
長編ではあったけれど、読み出したら止まらなかった。
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様々な目線から描写された真実。
色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。
通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあるはずだし、犯人の家族や友人などにも心情的な変化が起こる筈だ。
今作はそういったある意味タブーの部分をフォーカスしたサスペンスが強い作品だったと感じる反面、少し人物や世界観がのっぺりしている様に思ってしまった。