ありきたりではない
2017/12/08 18:10
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
遊女ものだけど、ありきたりな話ではなくて良かった。
太夫の髪型も豪華だけど、イマドキ漫画みたいなトンデモじゃかったし。
結核じゃなくて梅毒で死ぬというのも一味違う感じ。
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投稿者:サト - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの職業に憧れ、とかじゃなく、ただ、一生懸命に生きる、生き様がカッコいい人の話が好きなのです。それはほぼ戦い、戦争などに似る部分があると思っています。
花魁の、物語になる主人公はやっぱり道中を繰り広げるトップクラスなんてのが多いですよね。これもやっぱりそうでした。
トップの花魁が全て、こんな人間出来た人ばかりなのか?
まあそこは問題じゃないか。
これは主人公が愛する人の為に出戻って頑張るお話でした。
最後がなかなかニクい。読み終えてもスッキリはしませんでしたが、これはこれで
なんだか落ち着いたラストでしたね。
絵がまたキレイ。上手いです。絵のうまさが物語に引き込む一つの力になっていると思われます。だって「あれが噂の几帳だよ」とページをめくると、確かに「おぉぉぉ」と唸るほどの綺麗な花魁が描いてあるんだもん。
まぁあれです。憧れですな。見るだけでいい、見るなら綺麗じゃなきゃ、です。
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これは…いい!!
丸山遊廓のお話。
几帳さんがねえー、本当に綺麗で強くて…かっこいいんだよねえ。
帯にも書いてあるけど、純愛!まさに!
読めば読むほど几帳の強さと悲しさがわかってきて何度も読み直しちゃう。
終わり方も綺麗で久々にきたー!って思う作品だったなー。
悲しいんだけど、読んだあとすごく満たされた気分になる。
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幕末~明治期の長崎・丸山遊女の悲しい物語。黒いベースにコマ割りしてあり、そんなところからも明るい話ではないことが伝わる。ただ、悲惨なんだけど、ぐしょぐしょに辛くならないのは、遊女の強かさがあるからか。
漫画だけど小説を読んだような読後感。
絵柄は流行のものではないけど綺麗です。
二度ほど、対のように同じセリフが出るところがあるのが印象的。
また長崎に行きたくなります。
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悲しい話なんだけど読後感は悪くない、むしろまた読み返したくなっちゃうところに高浜さんのストーリー構成の巧みさが光っていると思います。
和装の日本人、外国人、子ども、老人、病人…これだけの登場人物が自然に描き分けられているのがすごい。
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幕末〜明治初期の丸山遊郭を舞台にした物語。トーン先生ことボードウィン医師が丸山遊女に熱を上げていたという設定は作者によるフィクションだと後書きに書かれているが、微妙な愛憎がいい感じ。健蔵と几帳太夫との関係にもいえる。
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純愛とはよく言ったもので遊女の話なのにいやらしさが無い、セックスをしても口ずけだけは好きな男とだけという几帳のポリシーと最後の性病にかかってもうすぐ貴方の元に行けるというラストシーンがなんとも言えなかったです。
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花魁が主人公のマンガはどうしても少女マンガよりになりがちなんだけど、この作品は比較的ドライで読みやすかった。
主人公の切ない身の振り方がなかなか良い。
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長崎・丸山遊郭を舞台にした物語。
遊女の静かな愛、それを見守る周りの人々。
遊女を愛する出島の医師、遊女を恨む青年。
すべての人たちが、なんだか切ない。
本当はどうなるべきなのか、わかるのだけれどどうしようもない。
共にあるべき人と、一緒にいることはできない。
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BSのNHKドラマを思わせる、全く逸脱しない構成と胆力のマンガだった。どこか高浜寛を低く見積もっている自分がいる。
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親友が文喫で見つけた作品。
郭物のフィクションだけど、人生に示唆を与えてくれる。
沈んでしまえば中も外もなく地獄になること。
裏切ることと裏切られることの多重構造の苦しみ。
臨終の時には、亡くなる人の真実が出る。
というか、真実しか残らない。
著者が人間を大事に扱って描いているのが伝わってくる。
シリーズを読破する予定。
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この時代は、世の中が動いているので、表舞台に立っていなくても、面白く描ける事を知らしめてくれる。実在の人物を散りばめ、時代考証をしっかり行い生まれた作品。流石でありんす。