紙の本
未来へ歩む
2018/05/02 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社を辞めてアルバイトをしながら次の仕事を探す、28歳の女性の何気ない日常が味わい深いです。大阪市内の過去の写真に惹きつけられたヒロインが、自分自身の将来を見つめていく瞬間が微笑ましかったです。
投稿元:
レビューを見る
大阪が舞台の小説。自分も行ったことのある場所も出てきて親近感がわきます。でも短い小説のわりに読みにくい・・・「きょうのできごと」はスラスラ読めたと思うのですが・・・。古い写真を集める趣味、なんだか良いですね。
投稿元:
レビューを見る
『その街の今は』(柴崎友香、2009年、新潮文庫)
本作は作者のみずみずしい感性を活かした作となっています。
豊かな情景描写、さりげない気持ちの変化や人の顔の表情まで頭に浮かぶからすごい。
恋愛と変わり行く大阪の街なみがうまくクロスして、ストーリーが進んでいきます。
登場する男性は草食系が多い気がしました。
(2009年5月29日)
投稿元:
レビューを見る
きょうのできごと(田中麗奈の関西弁はよかった)原作者の作品。
大阪の街、古い町並みの写真、あったことのない人々の顔。
去っていく人、やってきた人、出会った人、別れた人。
古い会社、残っているビル。つぶれた会社、残る会社。
投稿元:
レビューを見る
なんだか西に帰りたくなった。
田辺聖子さんを思い出す。
嫌な出来事はもちろんあるけど、
嫌な人が出てこない。
投稿元:
レビューを見る
この小説の舞台となった街に住んでいるのでものすごく臨場感たっぷりに読む事ができました。
おしゃれなカフェでアルバイトをしている、この街ではよく見かけるタイプのおしゃれな(多分)女の子が主人公です。
その、普通の20代後半の女の子と友達との会話のトコロを読んでいると
あぁ、私も同じようなことを、延々友達としゃべり続けていなぁと思い出しました。
そしてそれがすごく楽しかった。
この女の子が、自分が居る街の昔の姿というのに興味を持つというのもすごくわかります。
投稿元:
レビューを見る
柴崎さんの恋愛小説はリアルなんだ
恋愛小説だからって、恋愛の話ばっかしてるのはリアルじゃない
恋愛してたって、仕事もするし、ご飯も食べるし、電車にも乗る、四六時中すきな子のことばかり考えてる訳じゃない
ご飯食べてて、あ、これこないだあの子がすきっていってたビールだ、とか、電車乗ってて、並んで電車で立ってたときのあの子の背の高さを思い出してみたり、とか、そうゆう自然な感じ
酔った勢いで、良太郎にべたべたしちゃって、翌朝お互いほとんど覚えてなくて、でも知らんふりする訳にもいかず、気まずさと好意が入り交じったほどよい距離感を、心地良いと感じたり、会話がかみあわなくて少しさみしさを感じたり、ちょうリアル
あと、柴崎さんの夜の描き方がとてもすき
飲んだあとにコーヒーのみたくなるあの感じ
投稿元:
レビューを見る
内容を自分の言葉で書きたい気もするけど,「解説」がズバリ的を射ていて,うますぎ!
たとえば,「出てくる人たちがいやな人たちじゃない.…いわゆる「いい人」でもない」とか,「都会が描かれていても「都会」っぽい都会に見えない.かといって「なつかしい匂いの町」というのではない」とか.
なので,これでおしまい.
私的フレーズメモ:大学のとき,地理学の授業を取っていて,大阪の街の成り立ちを勉強したことがあった.
投稿元:
レビューを見る
しっている場所がたくさん出てきてそれを完璧に思い出せるそれだけで好きだなーと思った。わたしがいちばん好きだったタワレコがでてくるのがいちばんうれしい
投稿元:
レビューを見る
大阪の街並みがテーマで、
心斎橋から本町、難波の街の話がたくさん出てきます。
20代後半の女の子の出会いの話。
ほんわかした大阪の日常をつづってます。
素敵な出会いを求めて合コンに行きたくなってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
きょうのできごともそうだけど、柴崎友香は意味のない本作りがうまい。
意味のないっていうのは別にけなしているのではなくて、
事件が起こるわけではないのに最後まで読ませる技量をいっている。
ほのかに暖かい書きっぷりも良し。
この本に出てくるカフェは、近くにあったら通うなあ。ごはんもおいしそうだし、コーヒーの香りもよく、ギャラリースペースもあるって理想。
投稿元:
レビューを見る
風景や人を丁寧に描写しているので、ページ数は短いけれど、読み終わった後に満足感がある。それは柴崎友香のどの小説も同じ。
自分が生まれ育った家の前の道は昔川だったみたいな話を聞いて感じたこととかいろいろ思いだした。
投稿元:
レビューを見る
最近柴崎友香さんの本をまとめて読んでいるが、この話が一番好きかもしれない。大阪の街の風景がきらきらと伝わってきて、恋になる一歩手前の淡い恋愛と重なって、抒情的でとても素敵な小説。何度も読み返したい。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに柴崎作品を読む。
いつだったか、アセンスで買っておいたもの。
主人公ウタさんが昔の大阪の写真を集めて、今目の前にある街と重ねて見ていることや、シュガーキューブの大西さんの何気ないことばなど、それぞれの登場人物が魅力的でするすると読めた。
彼女の作品を読むと、小説って何だろうかと考える。
投稿元:
レビューを見る
最高におもしろい☆
関西人として共感できる点が多々ある。古地図を小説の中に取り入れている点が斬新。