やはり彼らが振り回す
2015/09/29 15:33
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔王オーフェン・フィンランディは議会に召還され、そのまま司法組織の手により拘束されることとなった。キエサルヒマよりやって来た革命支援組織《リベレーター》の介入により、それまではかろうじて均衡が取れていたかに思えた、魔術師と魔術師以外の社会、戦術騎士団とカーロッタ派、神人種族と巨人種族のバランスは崩れ、各組織内での勢力にも変動が起こり、いまや落としどころすら見えない状態だ。
マジク・リン、ラッツベイン・フィンランディ、エッジ・フィンランディはシマス・ヴァンパイア討伐に向かい戻らず、魔王は拘禁されている状態で、戦術騎士団の主導権は新校長クレイリー・ベルムや団長エド・サンクタムに移ったかに見えた。
一方、魔王の末娘ラチェット・フィンランディは、母のクリーオウ・フィンランディの黙認の下、フォルテ・パッキンガムとレティシャ・マクレディの息子のマヨール・マクレディやイシリーンらを手駒とし、大人たちの中にあって自身の意思を示そうと何やら奮闘をしていた。
そして、生き残ったベイジット・パッキンガムは、愛の村という、開拓者社会から隔絶した村に拾われる。
だんだんと昔の調子を取り戻してきましたという展開に感じられる。一人孤独に放浪していたオーフェンが今や組織の絶対的な統括者で、他人を気にかけもしなかったエドが他人を気にしなければならない立場になっているというところに、時の流れを感じざるを得ない。だがそれでも、新世代ではなく彼らが物語を動かしているというところに、安心感を覚えつつも、物足りない様な感じがしなくもない。
巻末には短編「エド・サンクタムの生活」を収録。子供世代に振り回される彼の生活がほの見える。
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エド×ロッティーシャ公式キター♪───O(≧∇≦)O────♪
ぼぼ考えてた通りの感じだったので、満足w
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2012 12/10読了。WonderGooで購入。
ずっと積読だったオーフェンの新シリーズ新刊(ってもうそろそろ次巻出るけど)。
オーフェンたちが隠し続けてきた秘密が明らかになったことでラポワント市民は魔術学校に反発、周囲をとりかこむ。
さらに魔術学校の中でも騎士団とそれ以外の間でギスギスした空気が流れる中で、残っている騎士団+ラチェットたち若い世代、マヨールたち「牙の塔」組が結束してことにあたる。
さらにオーフェンが大統領府の手引きで拘束から放たれて・・・。
・・・っていうシリアスな本編の展開と、巻末収録のキースの置き土産(?)をめぐる話のどうしようもなさがいい感じにギャップになっていて、おおオーフェンだ、という感じ。
ギャグ路線の中でもなんかオーフェン無謀編とかって他にないテイストがあるよな・・・なんなんだろう、登場人物たちの諦め・・・?
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魔術学校攻防。
今回は学校を主な舞台にラチェット周りが活躍。
父さんすごい好かれてるんだなー。
マヨベジ兄妹はほんとに仲のいい兄妹にしか思えないのになぁ。
前の時に、次はレキだぁとか思ってたらほんとに普通に名前出てきたな。
安定の可愛さ!
エド・サンクタムの生活。
てっきりエドとマキのお話かと思いきや、ラチェ周りとのお話だった。
普通に子供たちとしゃべる姿は新鮮。相槌とフォローと励ましに笑った。
キース・・・。
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オーフェンシリーズって、世界の創造者が世界を滅ぼそうとするのに、抗うみたいな話だっけ?昔のシリーズをリアルタイムで読んでいたけど、断片的な場面しか覚えてない。読み直そう。
ラチェットは、アザリーに似たのかもしれないな。
プレオーフェンシリーズだけを楽しみに読んでいた無謀編も、ちゃんと伏線だったんだ!お母さんになったコギーかっこいい。そして、キース…。本当に死んでいるの?あのいつもの執事の格好で、ある日突然、オーフェンの部屋の天井から逆さ吊りになっててもおかしくなさそう。
今はボルカノ兄弟はどうしているんだろ。生きているのかな。
あとがきの感じだと、普通に元気っぽい。土人族の歴史が超ヘビーだった。
こどもがちゃんとこどもで、大人がちゃんと大人してる話って、やっぱり、すごく読んでてほっとする。
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話が大きく動いているのに、全部短編に持っていかれた話。
あの世界においてキースの偉大さが良くわかる。
本編はとうとう戦闘になったが、ある意味新鮮だったのがオーフェンの物語において魔術師と人間という対立を初めて提示した所だろう。
いくつかそういうシーンがあったのは事実だが、明確な組織対立いやこの場合は人種対立に踏み込んだ以上間違いなくろくな終り方はしない。
そんな先の暗さを感じていたらキースである。
口直しは大事だけど、おかげで色々ぶっ飛んでくれたあたり、あのキャラは偉大である。
現実に居たら絶対近寄りたくないが。