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(´∀`*)ウフフ
読み終わりましたよ、木原音瀬「箱の中」
ざっくりとジャンルで言えばBLでしょう。
でもそんな腐女子が歓喜するような腑抜けた甘々ジャンルでくくってほしくない作品です。
BLじゃなくて、なんて言うか...
人を愛するということは何かと問われるような
読んでいて胸が締め付けられるような作品。
作者は木原音瀬氏。
(きはらおとせ、ではなく、このはらなりせさん)
初めてこの方の作品を読んだんですが、非常に生々しい文体。
人間の醜悪さや普段はあまり口には出さないような心の内を表現されてます。
で、「箱の中」についてご紹介すると、
ーー痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野。収監されたくせ者ばかりの雑居房で人間不信極まった堂野は、同部屋の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。
重い。重すぎる。
冒頭から善良な市役所職員が冤罪で捕まってしまい痴漢では滅多にない実刑判決で服役するところから始まります。
もう読んでて気が沈むね。頁は進むけど。
冤罪や警察の態度に関しては気分が悪くなります。
絶対に自分は巻き込まれたくありません。
みなさんも自衛しましょう。
喜多川との関係は堂野がはっきりしないから悪いんじゃ?とも思ってしまいます。
堂野が拒絶しないのは優しさなのか同情なのか愛なのか。
そして喜多川の執着の強さも常人にはないでしょう。
人をここまで愛し続けられるのは一種の才能である。
生い立ちからして不遇な環境で遭ったと思うけどそれでも喜多川は強い。
弱い堂野と強い喜多川。
ある意味バランスは取れているのかな。
結末はハッピーエンドともバッドエンドともトゥルーエンドとも取れない筆舌しがたい感情を読者に残して終わります。
男とか女とか関係なく、心の底から誰かを慕う気持ちを教えられた気がします。
是非一度お手にとって読んでいただけたらと思います。
ちなみに続編「檻の外」もあるそうなので今度読んでみたいです。
秋は読書の秋だぜ!本読もうぜ!(ノ´∀`*)
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BL作品とは何か知らずに購入。自分にはあり得ない世界ではあるが、人を想う気持ちには共感するものもあり、良い作品だった。
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いい意味でも悪い意味でもBLじゃなくて、こういうのイイ!って思う自分と、エロくなきゃ意味ない無価値って思う自分がせめぎあって非常に評価の苦しい作品。スッキリしてる時に読む分には最高。あと電車でも読めるのは貴重。
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痴漢の冤罪で実刑判決を受け、人間不信になった堂野は、同雑居房の喜多川の無垢な優しさに救われる。それは母親に請われるまま殺人犯として服役する喜多川の、生まれて初めての「愛情」だった。
ふ、深い!
これを文庫で出してくださった講談社さんの英断には感謝いたします。
喜多川が見ていて切なくて、かわいそうで、胃がキリキリしました。
人間ってこんなに深く人を愛せるんだなぁと思いました。
ずっと本棚にあり続ける本だと思います。
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「レビューで号泣したと絶賛されていたのだけれど、私はそんな風には感じられなかったので、第三者の感想が聞きたい」との事で、借りて読みました。
泣く場所は、わかりませんでした。
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BLの純愛。 生生しいリアルな描写もあってギョっとしたが
そのストーリー性の高さに嫌悪感は全くなくい。
前半は冤罪で屈辱的な仕打ちをうけ、自分の様にこれまで真面目に生きてきた人間がなぜ殺人や詐欺・窃盗をしてきた人間と閉ざされた空間に
いなければならないのかと、その理不尽さに苦悶し、「死」ばかりを考え続ける堂野へ何とも言えない遣る瀬無い気持ちが沸き起こる。
そんな彼の気持ちを支えたのが喜多川。
子供以上に純情、別の言い方をすれば、とんでもない世間知らずで
人との間合いも取れない。
特殊な環境に育った喜多川をどうしても見捨てられない、常識すぎるほど普通の堂野が関わっていくシーンは、母犬が必死に子犬を見守る姿の様で、性的関係がなければ親子関係の様だ。
しかし堂野が親で、喜多川が子、という図式に限らずその逆もありうる。
堂野も精神的に喜多川を拠り所にしている場面が多々あるからだ。
刑務所内で、堂野に「ありがとう」と言ってもらいたいが為に身を尽くす喜多川。 その下りで
「俺は自動販売機に金をいれているだろう、だから ”ありがとう” ってた沢山言ってくれよ・・・」 give&Takeの精神でしか相手と関わりあえないセリフに胸が詰まったのは堂野だけではないだろう。 とにかく喜多川のセリフは、只々堂野への愛が詰まりすぎて辛くなる。
刑務所の中という特殊な空間の中での関係だと自分に言い聞かせていても ”冤罪で刑務所にいた” という傷と、”喜多川との関係” 外の世界にいても永遠に消えなかったという訳です。
別の作品も読んでみたいが立て続けに彼女の作品を読むのは、体力温存が必要と言っても過言ではない程、重たいものがある。
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BLとは知らずにこの本を手に取った。BLというジャンルがあることは最近知った。おぼろげにしかわからなかったBLを三浦しをんさんが解説の中で
説明してくれた。この本は男と女とか、男と男とかを越えた深い愛を語っている。一般からはアブノーマルな世界だけど、毛嫌いするような世界ではない。
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人間とは立派なものでもないし、特別なものでもないし、ありふれたものなんだけれど、それだけでいいのかもしれない、と思った。
先入観で期待していただけに、それを超えて面白いことにびっくりした。
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初読みの木原さんの作品。
三浦しをんさんの帯に惹かれて購入・・・・ところが、とてつもなく面白い作品だった!久々に帰宅してから夜中まで読みふけってしまった(笑)
人間のどうしようもない部分や弱い感情が緻密に表現されていてあっという間に取り込まれました。BL小説って読んだことなかったけど、こんなに面白いの?!って思いました。
あまりの喜多川の真っすぐさに、心が痛くなった。涙も流しました。
今年も残りわずかな時に、自分の読書幅を広げるいい作品に出会って良かったです!!他の作品も読み進めていこうと思いました。
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本編はもちろん、三浦しをんさんの後書きの言葉に納得。ダ・ヴィンチ誌上で、BL界の芥川賞と賞された作品なだけはあります。せっかく文庫本になったので、多くの人に読んで頂きたい。講談社の英断に拍手!きっとBLのイメージが変わると思う。
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三浦しをんさんも絶賛してるらしいというので購入したんですが、数時間で読了。私にはピンと来なかったです。残念。
喜多川の執着も何だか唐突だったし、特に納得できなかったのは、二人の世界を盛り上げるために都合よく家族が使われちゃった感じがするんですよね。
えー、そりゃないよー・・・って思ってるうちに終わっちゃった・・・。
表題作だけだったらそこまで思わなかったかもしれません。
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なんだか最近恋愛小説づいている。
まぁなんていうんでしょう。
恋愛というか、もっと大きな愛情である気もするんだけど。
どちらもまっすぐで素直で。
素直な故に利用されたりして。しんどくて。
世の中は清廉であれといいつつ、無垢なものには生きにくすぎる。
どいつもこいつもだ。まったく。
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初BL小説! 友だちが熱心に進めてくれたのと、三浦しをんさんが「「BLには興味ないから」と読みもせずに遠ざけてしまうのは、もったいない。」と、この本の解説で書いていたので読みました。
思っていたBLは、始終主人公(♂)とその彼氏(?)がケンカしたり襲ったり襲われたりかな、と思ってましたが、案外少なかったのでちょっとホッして読みました。まぁ絡み部分あるにはあるし、その部分は結構キツかったのも確かですけど。。。
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三浦しをんさんが解説されていたので、とりあえず買ってみました。
内容はけっこう生々しいところもあり読むのが辛いなと思った箇所もありましたが、全体的にみると、人との関わりとか愛情とかを知らずに生きてきた男に、そういう当たり前の付き合いとか感情を教えたのがたまたま男で、その人を好きになってしまったという、ちょっとかわいそうなお話。この男がちゃんと親の愛情を受けていたらこんな結果にはならなかったんだろうなと思うと、自分の子にはしっかり愛情を注いであげないとダメだなとちょっと考えてしまいました。
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評判がいいので読んでみましたが、最初はとっても暗くて、え、これBLなの?って感じでした。でも話が進むにつれてページをめくる手が止められなくなり、酷く不器用でもどかしい気持ちがすっごく切なくて、もうここじゃ書ききれません。
好きって何?愛って何?と問いかけてくるようでした。
恋愛小説は大好きでよく読みますが、なんか新鮮でした。
機会があればこの作者さんのほかの作品も読んでみたいです。