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紙の本
行きたくなる
2002/07/13 09:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クウェイド - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のカフェは頑張ってもまだまだパリには追いつけない、もしくはもう追いつけないのかなと思った一冊。歴史が違う、スタンスが違う。私も最近のカフェブームで日本のカフェに行きまくったけど、パリのカフェには敵うものではアリマセン、と思った。パリに行った時は、カフェドフロールの前を通っただけでドキドキしたもの。ああいう気持ちにはなかなかなれないです。
カフェの紹介は勿論、カフェにまつわる文章もかなり面白いです。「カフェでの水」の項もよかったしカフェでの食事についての文章も面白かった。カフェに詳しい人が、そのカフェに更に突っ込んで話をしているのを読むのは最高に楽しいです。大好きになった本です。
紙の本
老舗からトレンディまで、様々なパリのカフェを紹介した最新の“使える”ガイド・ブック
2002/06/18 22:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杉田宏樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、東京はカフェ・ブームで盛り上がっているわけだが、やはりカフェといえばフランス、パリが本場。本書は海外旅行のガイドブックとして定評のある『地球の歩き方』の編集を長く手がけ、毎年4回はパリを中心にフランスを訪れる著者による、文字通りのパリ・カフェ・ガイドである。
日本でブームのカフェなど、たかだかここ10年足らずに生まれた新参者だが、例えば東京・表参道にも支店がある、サン・ジェルマン大通りのカフェ・ド・フロールは創業1887年という歴史を誇る老舗。サン・ジェルマン・デ・プレ教会の正面に位置するレ・ドゥー・マゴは、元々中国の絹製品店だったのが1885年にカフェに転身し、1933年には常連の作家や詩人たちによって文学賞が設立された由緒ある店。文学カフェ、哲学カフェ、ブティック・カフェ、ライブラリー・カフェ、クリエイターズ・カフェ、ミュージアム・カフェ……パリの様々なカフェに関して、本書は地区別/タイプ別にセグメントし、現地取材を踏まえて詳細に紹介している。
中でもユニークなのが哲学カフェだ。バスティーユ広場のカフェ・デ・ファールでは、毎週日曜日の2時間、ディスカッションが行われていて、いまではパリだけでも20軒ほどの哲学カフェがあるという。さすがサルトルを生み、文化、芸術の豊かなフランスならではの現象と言えるだろう。そしてもう一つ、特筆すべきは豊富な写真が収録されていること。全体の半分近くがカラーを中心としたカフェや街の写真で占められており、本文を読みながらそれらを見るだけで、パリを飲み/食べ歩いた気分にさせてくれるのが嬉しい。また単にカフェを紹介することにとどまらず、フランス人の生き方の本質を浮き彫りにしている点で、優れた文化論になっていることも見逃せない。とにかく今すぐにでもパリに飛んでカフェ巡りをしたい!という気持ちを強く喚起させられる一冊だ。 (bk1ブックナビゲーター:音楽評論家/杉田宏樹 2002.06.19)
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