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佐都子と同じ年代だけど、佐都子にはどうしても感情移入出来ない。子供を欲しいと思った事が一度もないから、里親制度を使ってでも子供が欲しい気持ちがどうしても分らない。
でもひかりにはものすごく感情移入した。親への気持ちが痛いほどよく分かる。
そんな私は人間として幼稚でダメダメなんだな、と再確認。
そういう自分の醜さを突きつけられる辻村深月の本がほんと好きだわ。
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あまりの内容に泣きながら一気読み。
こんなに泣きまくった本は久しぶり。
特別養子縁組の話やけど、これは子供を想う親の話だよね。
子供を想う、そこに血のつながりの有無は関係ない。とにかく我が子を大切にしたい人達の物語。
ほんま、辻村さんの家族テーマ系はすごい。その中でもこれはピカイチやなぁ。
初めて辻村さんの本を読んだ時以上の衝撃。
とにかく読んでください。
子供がいる人、子供が欲しい人、子供だった人。すべての人へ。
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親子、生みの親、育ての親、血の繋がり、他人、人の繋がり。
不妊治療、養子縁組、中学生の妊娠、転落人生…
きっと明るい朝が来る
そんな終わり方。
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佐都子は、夫清和と息子の朝斗とともに穏やかで裕福に暮らしていた。幼稚園のお友達とのトラブルもありつつも、幸せな毎日だった。そこに一本の電話が鳴る。それはここ数日続いていた無言電話で、ついに相手が喋った。「わたしの息子を返してください」、と。
不妊治療、特別養子縁組制度、望まれなかった子供。不妊治療について辛いことらしいというのは聞いていたけど、改めて知ると本当に辛い治療なんだな。それにしても清和が本当に良い夫で羨ましい。理想的な夫婦。理想的な家族。だからこそひかりの転落がつらい。運が無さ過ぎる。ラストでひかりにも朝が来てほっとした。
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2015.06.26 読了
辻村深月さんの新刊。
いつもどうしてこんなに当事者の気持ちが分かるのかと感心してしまう。ラストはうるっときてしまった。
最後綺麗に終わりすぎた気もしたけど、やっぱり救いはないといけない。
特別養子縁組に関して知識がなかったので、こういう人達もいるんだなと思った。子供が親を探す、そんな制度も必要。もっと認知されるためにもこの本はとてもいいと思う。
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特別養子縁組を受け入れる夫婦と、子供を養子に出す家族。
事情があって出産できない夫婦と、生んでも事情があって育てられない母。
この二つの事情が、子供に特別な影響を及ぼさず、子供がすくすくと育って行くことを願う。
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一気読み。
子どもを産むということ、親になるということ、育てるということについて考えさせられる。一人の主婦と、一人の少女が主人公の小説だが(前後半で視点が変わる)、二人とも、我が子を愛おしく思う母親であることに、何よりも救われた。
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不妊と、特別養子縁組と、言葉では聞いたことがあってもイメージ出来ていなかった世界。
それがものすごく色を持ってやってくる。
栗原夫妻の息子への想い、公平感。
ひかりへの想い、公平感。
同じ言葉でも、最初と最後でこんなに幅を感じる。
読み終わって、色んな感情が渦巻いていて、とにかく凄く良い本でした。
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特別養子縁組や未成年出産など複雑な話となりつつも、これほどまでに心情がわかるものかと、書けるものかと。
改めて辻村深月さんの心と筆力に脱帽。
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特別養子縁組や中学生の妊娠、その後など。
辻村さん自身もお母さんになり、以前より毒が抜けたようなサッパリとした作品だったと思う。
綺麗にまとまり少し物足りない印象。
好きだけど。
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何度も目頭が熱くなるのをおさえながら読了。子供を授かりたくてもできない側と産んでも育てられない事情がある側、どちらも共感した。今の辻村さんだからこそ書けた作品なのではないだろうか。暗闇から抜け出せたと感じた「朝が来る」というタイトルのつけかたもさすがです。先が気になって一気読みでした。ラストは爽やかで救われました。
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高層マンションのママ友問題の話かと思ったらもっともっと話は深かった。テーマは不妊と望まない妊娠、そして養子縁組。
どこか遠い話に思えてしまうけど、どこかでリアルに起こってる話なのかもしれない。
ひかりを救う手立てはなかったのかと思ってしまう。彼女の親は未熟なひかりと真正面から向き合うべきだった。子どもが思い通りにならないことがいつかはやってくる。それにちゃんと向き合えなかった両親に嫌悪感を感じてしまった。子どもはお人形じゃないのに。間違っても、育て方間違えたとか言ってはいけないよね。
生まれてくる子どもに罪はない、それだけ。
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近所付き合いでありがちな問題を抱えつつも穏やかに暮らす栗原佐登子と夫清和そして6歳の朝斗の一家。
そこに若い女性から電話が来る。その女性は朝斗の母親だと名乗った。
4つの章から構成される本書は、1章の終わりで初めて物語の根幹が提示されるが2章では夫婦の過去の物語へ、3章では母と名乗った娘の話へと遡って先が気になる身にはもどかしくてならない。
着地点の見えない物語は最後4ページで一気に結末へと雪崩れ込む。
あぁぁぁ、その先が読みたい!
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不妊や特別養子縁組、望まない妊娠…いろんな社会の問題点がある夫婦と息子、少女の通して描かれている。
少女の過ごしてきた辛い日々。中学の同級生の彼と出逢い、運命って思ったみたいだけど、それよりももっと大切な出逢いってあってよかったと思った。ラスト、彼女の心が救われた瞬間があってよかった。
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駅の地下の書店でサイン本を購入!
ひかりのそばに寄り添ってくれる誰かが見つかればいいのにと思いながら読んでいました。