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八咫烏の世界・山内を舞台にしたシリーズ第2弾。
北領・垂氷郷の郷長の次男・雪哉。家族と郷の人々をこよなく愛し、いずれ跡を継ぐ兄を支えることを生きがいにして生きていくことを心に誓っている。そんな雪哉がひょんなことから日嗣の御子・奈月彦(若宮)に仕えることに・・・
若宮の行動に疑問を抱きながらも、郷では、父や兄に遠慮し自身の力量を隠していた雪哉だが、若宮はそれを見抜き、僅かしかいない自身の味方になってくれといわれるほど、信頼を得ていくが、ラストの雪哉の決断が潔くていい。
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「烏に単は似合わない」を読み終えてからその足で買いにいった続編。
前巻のどんでん返しもあって、主人公に肩入れせずに読もうとしたのにも関わらず、気づけば主人公サイドにたっていた。悔しい。
ファンタジーのはずが、前巻に続き最後に種明かしが待っており最早ミステリーと言っても過言ではない。ミステリーファンにもおすすめです。
※脱線 ~海外と日本のファンタジーの違い~
海外ではファンタジー文化が根付いている。(基本的なところで言うと「魔女は水で溶ける」といった知識は常識である)
よって、海外もののファンタジーは基本的な知識をベースにストーリーが成り立つため、土台がしっかりしておりファンタジーがとても読みやすいものとなっている。
しかし日本ではそういったファンタジー文化が根付いていないため、日本のファンタジーはまず設定/土台部分から本の中で説明しなくてはいけない。それが凝れば凝るほどに説明文が多くなる。
よってストーリー部分が稀薄になりがちで、個人的にあまり読む気がしなかった。
だが、本書を含め「獣の奏者」や「夜の写本師」など設定が作りこまれており、読みやすくストーリーの面白い日本のファンタジーがまだまだ一杯ある。
海外とは違う日本ならではのファンタジーを読むのが楽しみになってきた。
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前回の結末が予想外だったので、今回もひょっとしてこの人が、いやこっちかも、と思いながら読んでしまいました。疑り深くなってしまった。
とりあえず多くのレビューで見るように雪哉がいい。
前回の裏側、という感じなのだけど、ほんのり出てくる感じでこれ一冊でも続き物という感じではなく読めるようになっていた。
早く続きが文庫本になりますように。
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一冊目を読んだとき、素晴らしいファンタジーを読んでいたのに段々とミステリになって、面白かったけどなんとなく落ち着きが悪かったのに対し、こちらもミステリ要素はあるけど遺憾なく宮廷ファンタジーで大変満足できました。
なんといっても今回のメインであるところの雪哉がいい。
若宮は、まあ、うん。
「単は似合わない」の裏側ともいうべき内容だし、セットで一気に読んでしまうのがいいかと思う。
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前作では最後に少ししか出てこなかった若宮。
その若宮に、本人が希望していないのにもかかわらず近従となってしまった雪哉の話。
故郷では’ぼんくら’と言われていた雪哉だけど、若宮の元では大活躍。
それもそのはず、故郷でのぼんくらぶりには理由があった。
最初の出会いは最悪だったけど、徐々にお互いの信頼関係を築いていく様子がよかったです。
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買い溜めている本がまだわんさかあるのに、一作目を読み終わってすぐに買いにいってしまった二作目。
同じ世界、同じ時間軸なのに趣が全く違いました。
一作目は、これでもか!ときらびやかだったけど、こちらにそれはほぼ皆無。
でも、一作目のあの世界は、二作目の世界を構成するほんの一点でしかなかったというか。
本書は一作目の裏側だという言葉も目にしましたが、裏側というより、こちらが全景なんですね。
ライトノベルっぽくて受け入れられないというのも何となく理解できますが、ライトノベル(所謂薄っぺらさを指す意味での)よりも断然世界観は緻密で奥行きがあるシリーズだと思います。
三作目の文庫化を心待ちにしています。
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面白かったですけど、なんだろう。キャラクターの性格が微妙にチグハグに感じました。
僕ぁ という言い回しはやめて欲しいです。かなり引きました。
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何やってんだ、若宮。と思っていた前作。その若宮が何してたのか分かります。掛け合いが面白いです。前作の、女の園より、がぜん面白かったです。
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前作、『烏に単は似合わない』から二冊目。
今年No.1。
出会えてよかった。生きててよかった。
この世界観と、この作者さんの表現が好き。
矢立て型、とか、紅殻格子、とか、時々分からない言葉が出てくるものの、ちゃんと検索すれば想像しやすいものだったり、とにかく情景が想像しやすい。
頭のなかで物語を紡ぐに置いて、
素晴らしい文章力だとおもったし
キャラクターの個性もとっても魅力的で、
生き生きとしていてとても好感を持てる。
正直、前回の話から若宮サイドの若宮視点かと思っていたから、そうじゃなくて近習の雪哉視点なことにすこしがっかりしたけど、おぎなってあまりある雪哉の存在感。
奈月彦にしても雪哉にしても
何かを守るために自らをうつけに見せかけていたというところが共通しているし、この二人のあけすけなやりとりが見ていてとても楽しい。
そこからの、最後の奈月彦と雪哉の生い立ちにまつわる影
奈月彦は金烏であることが己の存在意義だし
雪哉は己の存在をうやむやにしなければ家族を守れない
お互いがありのままであれば誰よりも気のおけない存在なのに、立場上ありのままになれないために離れる結末になるのが切ない。恋バナか!
悶絶でした。
続きを読みたい。
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寝る前にちょっと、読もうと思った。
翌日から仕事なのに、読み終わって時計を見たら午前1時だった。
おかしい…こんなはずじゃ。
でも仕方ない、若宮の出番がたくさんあると聞いていたけど、まさか前作と表裏一体なこんなにもおもしろい物語だったなんて。期待以上でした。
本作の主人公は若宮の近習、雪哉。
若く賢い、一人の青年でした。
前作を読んでいなくても十分におもしろいと思うけど、前作を読んでいたからこそわかる「あの時こんなことが起こっていたのか!」というような、種明かし感がものすごく面白くて、読むのを止められませんでした。
若宮は間違いなくうつけではないけど、優しいけど、誤解されやすいタイプですよね。言葉が足りない。
実際は違うのかもしれないけど、わかる人がわかってくれさえすればいい、と見える様が危うい。
前作に続いてミステリー要素も楽しめますが、個人的には後半の雪哉や敦房の感情描写に心を乱されました。
駄々っ子雪哉の自分をこう見て欲しい、こう扱って欲しい、と希望通りにしてもらえなかったからといって八つ当たりする様ははたから見ていると「甘い」以外の何物でもないけど、すごくよくわかる。
自分が認めていないものを受け入れるのは容易じゃない。
それから盲目な敦房。相手のため、と言いながら、信じながら、相手に寄り添わない思想。すごく自己中心的でありながら、自分では「相手のことを考えて動いている」と信じきっているのが、すごく危ない。
人は自分の信じたいように物事を信じる傾向にあるから、これは案外他人事じゃない気がします。「美しい言い訳」で誤魔化さずに自分と向き合う強さが欲しいものです。
そして、最後のシーンも心動かされました。金烏が抱えているあまりにも大きな責任と、それが故の存在意義。
若宮の見ている視線の先があまりにも遠くて、切なくなりました。大事だから死んでほしくない、と願う雪哉の気持ちもわかりますしね。
読了後しばらくドキドキして眠れませんでした。
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八咫烏シリーズ2冊目。1冊目で中心人物でありながらなかなか登場しなかった若君側がどんな事になっていたのか、よーくわかる続編というより対になる物語。これはすごく面白いシリーズだ。前作同様、隠された毒が徐々に明らかになる様はゾクゾクする面白さ。前回は煌びやかなお姫様たちと隠された毒のギャップに慄きましたが、今回はThat's男祭りのせいか、それほどではないかな。いずれにせよ続きが最も楽しみなシリーズです!
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「烏に単は似合わない」と対になったストーリー。
軽快なテンポで物語は進み程よい分量で1話が終わるので読んでいて楽。会話はラノベっぽいが内容はしっかりファンタジーで謎解きのスパイスも効いていて楽しめた。
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2冊目。
これは次が期待できる!単と対になる物語でさっぱりわからなかった若君の事情が次々と明かされる。大ウツケがウツケであった試しなし。
次はまだ文庫化されていないんだよなあ。さてどうしましょ。
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八咫烏(やたがらす)の世界を描いたファンタジー小説です。
前巻が、若宮の嫁取りをめぐる争いで、いまひとつ入りきれませんでした。
2作目に当る、「烏は主を選ばない 」では前作を別な視点からみた、同じタイミングでの話です。
こちらのほうが、私の好みでした。権力の座をめぐる戦いが主軸です。
前作の疑問がいろいろと解けて行きます。
ああ、なるほどね・・・