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きっかけは日曜ドラマ「ナポレオンの村」。そのモチーフになった人がいる。それがこの著者である高野誠鮮(たかのじょうせん)。坊さんみたいな名前だな、と思ったら、本当に坊さんだった。日蓮宗の僧侶兼公務員。
過疎高齢化した村を年間予算60万円だけで数年で立て直した公務員。口癖は「人の役に立ってこその役人」。
上司に反抗したとして農林水産課に飛ばれされた。
そのあとは、正式な手続きを踏むと時間と経費だけが掛かってしまうからと、直接、デザイナーからローマ法王や首相まで連絡を取ろうと行動する。上司への報告はその結果の事後上告のみ。その行動力は見習うべきものなの。
飛ばされた先の上司がよかったのだと思う「定年まで3年。犯罪以外は、全部責任取る」。そんな上司はそうはいない。
また、気持ち、勢いだけでなく、戦略も練っている。
人を心を動かすにはどうしたらよいか?ブランド力を高めるにはどうするか?「売りたい時に売らない」
行動力と精神論だけの体育会系人間ではないのがよくわかった。
宮沢賢治や青森の奇跡のりんごなどが出てきたのには、すこし親近感が湧いた、かもしれない。笑
奇跡のりんごについては自然栽培の農法であり、農薬を使わないと作物は腐るのではなく、枯れていくのだという。自然栽培だと微生物が多いためにそういう現象になるらしい。
そして、その自然栽培こそが今日のTTPに勝つ方法だとして、だいぶ前から日本農家を救おうと自然栽培の講演を行うようにはじめたらしい。そういった点には感動した。
ドラマ「ナポレオンの村」が面白かったから、手にとった本であり、仕事のモチベーションをあげるきっかけになれば、と思って程度であったが、様々なマーケティングなども教えてくれる一冊だった。
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著者の切り換えの速さ、ポジティブさ、行動主義、したたかさがとても良い。
公務員の視点で書いておられたけど、民間企業も一緒だ。可能性の無視は最大の悪策。現状と照らしてみて心に染みた。
でも染みただけじゃだめなんだよな。著者が言うように明日から行動に移す!
自然栽培ってのもこれまであまり意識してこなかったけど気になってきた。
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むちゃくちゃ面白いです。
こんな公務員がいるのか?と思わせてくれます。まず公務員とか関係なしにこの人と同じ思考ができれば本当に素晴らしいと思います。
自分の事を批判し、動く事を不安に思い自分から全く行動を起こさず、知ったかぶりをする。
こんな人周りにたくさんいます。自分もそのうちの一人にならないように意識したい。自分の可能性に蓋をするのは本当に悪策だという事をすごく認識させてくれます。
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私たちに何が足りないのか?行動する力がまったくないんです。知識や情報を持っていても行動理念がない。手をこまねいて何もしなければ、村は「自然消滅」します。過疎高齢化すると100年間嘆き続けても、会議ばかり何度も開いても、多額のコンサルタント費用を払い、きれいに印刷した計画書を1000冊積み上げても、村は何一つ変化しないんです。これは電球が切れたのと同じで、いくら会議をしても何冊も計画書を作っても明るくならない。誰かがはしごをかけて電球を取り替える作業をしないとダメなんです(pp.27-8)
なぜ息子が戻ってこないのかとか、旦那さんと死に別れてから、どのような人生をおばあちゃんが送ってきたのかとか。農村にはいろいろなドラマがありますから、その一端でも学生にはわかってもらえたのかなという気がしました。日本人は恵まれているというけれど、そうでない人もいる。つらい思いをしながら暮らしている人たちもいるんだ。それが農家の実態でもあるんですよね。(p.78)
邪魔者だ余計なものだ、いらないものだと人間が考えてきたものは、実はめちゃくちゃ必要なもので、雑草・雑木などと呼ばれる草木にも、地球に生まれてきた使命なり目的があるんですよ。しかもそれらをよく見てみると、自分のためだけに生きているんじゃない。目に見えない微生物とのやりとりがあるなど、新貝助け合って生きている。きのこだって木の根っこに生えているけど、ただ自分のために生えているんじゃない。木にリンを与えているんです。(p.214)
自分で気がついたら、気付いた人が一生懸命働けばいいんです。なのに一億総評論家みたいになって、国が間違っている、行政がおかしいと、自分が何もしないことを棚に上げて、周りの批判ばかりしている人がどんなに多いことか。発想の根底が害虫駆除思想なんですよ。あいつさえいなければいい。こいつさえいなければうまくいくと。そうやって批判や避難だけをくり返す人は、やがて人格まで腐ってくる。自滅しますよ。(p.242-3)
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先日能登に旅行に行ったときに「コスモアイル羽咋」ていう宇宙開発に関する博物館に立ち寄った。着いてまずびっくりしたのが、建物の前にデーーーーンと鎮座したロケット。衝撃。
「なんでこんなもんが石川のこんなド田舎に?」と不思議に思ってたところで、売店にてこの本と遭遇。
著者の高野誠鮮さんは、テレビ番組の制作に携わった後、故郷の羽咋市に戻り、羽咋市の職員として、地域の活性化に努めてらっしゃる、公務員。そしてロケットや宇宙服などを羽咋に持ってきた張本人。
公務員となってからの自身の半生を綴った本書では、コスモアイル羽咋の他にも様々な地域おこしへの取り組みのエピソードや、取り組む姿勢が記されている。
「止まって考えるのではなく、走りながら考える」
「可能性の無視は最大の悪策」
「感動よりも行動」
とにかく『やってみる』。『失敗する』この方の考え方、すごく尊敬する。
また、日蓮宗の僧侶という一面も持っていて、仏教の思想を柱としたものの見方がとても勉強になる。
「山川草木悉皆成仏」
生きとし生けるもの、役に立たないように見えるものでも、この世に命を授かった意味が、必ずある。
おもしろくてあっという間に読んでしまった。
思いを実現するには、行動するしかないんやなやっぱり。いつまでもスタート地点でウォーミングアップしてらんと、とりあえず走り出そう。
よし、寝るか。
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害虫駆除思想。
感動よりも行動。
可能性があるから挑戦したのではなく、やってみたから可能性が出てきた。
いては困る人、いてもいなくてもいい人、いなくてはならない人。
可能性があるのにしないのは悪策。
一つ一つの言葉は、身に沁みました。
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p55 CIAの戦略 1955年ロバートソン査問会
眼と耳から入った情報によって人は動く。
ひとつの集落、村を動かすためには常に話題の中心にこの村を置く。
地元紙を始めとするメディアで2週間おきとかに発表する。
「みずほの村」市場戦略
1つの品種は2人以上で競わせて作らせる。
先にきゅうりを出した人が3本100円で売ったら、次の人はそれ以上の値段か品質でないと出品できない仕組みを作った
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「可能性の無視は、最大の悪策」
「何もしないのとやってみるのでは天地の開きがあり、何度も失敗を繰り返したからこそ私たちは補助輪なしで初めて自転車に乗れました。」
これは、その通りだ!!
「1パーセントでも可能性があるなら、動く」
高野さんの考え方は、素晴らしい。
ローマ法王、NASAなどへの手紙を書いたり、電話で交渉したりするなんて思いついても行動できるか。実際にする人はあまりいないだろう。
私もこんな風に行動力にあふれ人のために働く人になりたい。
「いなくてはならない職員」これを目指してこれから頑張るぞ!!
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スピード・行動力が大事。公平感、みんなの意見をきく、はだめ
役人は役に立つ人
マスコミは利用するもの。常に情報発信。情報発信し続ける。
大物を利用する
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【2016.03.16米山】
一気に読みきりました。
自分自身、元公務員であり、その固過ぎる体質に対して苦言を言ったりしていたことを思い出したと同時に、それから自分は一体何を成したか、と恥ずかしくなりました。人と自分は比べるものではありませんが、過去の自分と今の自分、なりたい自分と今の自分をしっかりと比較していこうと思える、そんな本です。
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2016.4.13 行動あるのみ!パッションがすごい!スーパー公務員だよ。ほんとに!
人口衛星の米の食味測定と、リンゴ農家の木村さんの無農薬についての話が面白かった!
発想がすごいし、そこから、本当に行動して実現させる。うまくいった時の達成感とか、やってるときのワクワク感とかうらやましいと思った。でも実際は不安もあるんだろうし、覚悟とあきらめない強い気持ちと心、信じる気持ちがすごいと思った。日本の農業かえないと。無農薬栽培が自分でもやりたくなった。
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過疎の村をさまざまな施策で活性化させた方が書いた本。果たして今はどうなっているのか?効果が持続しているのか気になる。一人称で書かれており、客観的評価がわからない。
型破りな手法は、一般化できることもありそうだけど、ここでしか、この人でしかできないことも多そう。あおる記事
具体策はさておき、とりあえず常識を疑って考えてやってみる、などなど根本的な過疎に対する心構えみたいなものは役に立つかも。まあ、過疎の問題に限ったことではないかもしれない。物事を動かすために、変革するために必要なんだろうな。
「私たち人間の知識というのは、全宇宙から見たら紙切れ一枚にも満たないペラペラの知識ですよ。だからマイナスのところをいかにプラスに見るか、どうしたら喜べるかという観点に立って物事を見れば、絶対解決策はあると常々思っているんですよね」
この宇宙の観点から考えることは大事だと思った。
本当に宇宙のレベルからみると悩みなんて些細なこと。
「可能性の無視は、最大の悪策である」
可能性がゼロでないならやってみる。確率で考えない。
本筋から外れるけれど、気になったこと。
無農薬野菜の価値について。本当に無農薬で作ったトマトが一般のトマトとそんなに異なるのか。調べてみたい。
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とにかく、痛快でした。
課題解決に向け、望みを捨てずにやり遂げてしまう。
そして、疑心暗鬼だったものも舞い込んでしまう。
人間世界にある未開発の資源を見つけ出し、くっつけ、成果につなげていく。
破天荒は手法。
こんなことでなければ、世の中の事象は変えられないでしょう。
嫌な上司もいますが、当時の市長、課長との出逢いがよかったですね。
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【まちづくりマーケティング】
A.人口が半減し、65 歳以上の人間が半数を超える限界集落だった神子原地区では、平成17 年より、次のようなプロジェクトを実施する。その結果、限界集落から脱却することができた。
・空き農地・空き農家情報バンク制度
空き家や遊休農地を都市住民に貸し与えるもの。ただし村民と共に頑張る人に限られ、入村者は集落の人が選。この制度により、遊休農地が減り、高齢化率が低下した。
・棚田オーナー制度
都市住民に棚田のオーナーになってもらう制度。田植えと刈り取りの時期には農作業をしてもらい、収穫した米を送る( 1 口 3 万円で米 40kg )。英国領事館員が第 1号のオーナーになったことで話題を呼び、多くの人が応募した。
・烏帽子親農家制度
主に学生などの若い人が農家と仮の親子関係を結び、農家に泊まって農業体験を行う。棚田オーナー制度とともに、これにより、都市住民との交流が活発になった。
B.神子原地区では、過疎高齢化集落の活性化に加え、地区で穫れる“神子原米”のブランド化にも取り組んだ。
・その取り組みの 1 つとして、他人の持つものを欲しがる人間の傾向を利用する「ロンギング(憧れ)」作戦を行った。
・ブランド力は、それを用いる人の社会的な影響力が強ければ強いほど高まる。そこで、キリスト教で最大の影響力があるローマ法王に神子原米を献上した。それがメディアで「ローマ法王御用達米」と報道されたことで、次々に注文が入ることとなった。
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この話自体は知っていた。
が、ローマ法王に食べてもらったことはメインの話題ではなく、そういうことをやった奴が何故、なんのためにやって、他に何やったかという話だった。
うざい。
いや、いい話なんだよ。特に、烏帽子親辺りは本当に涙ぐんでしまったくらいだったけど。
どれだけ先見性があって、バイタリティがあり、既存の組織は無駄ばかりで、なんて話で、要は自慢話にしか見えん。
本人がこういう話書くと、こうなるのかな。
誰かに取材してもらったほうが良かったんじゃないか。
上手く行って良かったね、とは思うが、そういうやり方だけだと他に大量の死屍累々が出る可能性もあるわけだし。
自然栽培がどうこうというのも良いが、もともと世の中ってのは自然栽培だったわけで、それが効率化とか色んなところで変わっていったところもあるはず。
大体、超能力信じてたり、UFOを胡散臭い目で見てるのは日本だけとか、訳判んないこと言ってる部分は、明らかに変。
本としての出来栄えはいかがなもんかな。