異星人交差点　晴天なり。（２） みんなのレビュー

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投稿者：みやぎあや　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　世の中には「他人」と「自分」、それだけしかいない。そう簡単には分かりあえない。幼い頃に父親に置いて行かれたことのある安藤和希は、人とはちょっと違った価値観を持っている。
　人間が大好きで誰かに好かれたら無条件で嬉しいのに、自分が誰かに好かれているなんて信じられない。だから、和希は自分とそっくりの顔をした従妹の友達、琴子に遭遇した漠然とした不安を抱く。
　『同一視するというのは一種、無視するのと同じことだと思う』
　彼は、そう感じてしまうから。

　しっとりとしたテーマと、明るく個性的なキャラクターたちが合わさって、シリアスでもコメディでもないアットホームな雰囲気が出来あがっている。和希と彼を取り巻く家族や友人たちとの温かい交流が心地良い。

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投稿者：叉葉　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

１話目（表題作）。
　とっても顔がよろしくて、料理も上手、勉強も御出来になる安西和希（男）が主人公。私の中ではシリーズの中でも一押しキャラです！性格もとてもよろしくて、『たとえ飛行機が落ちても自分だけは死なないと信じてるタイプだろ』と、「愛していると言ってくれ。」の主人公の片割れ・信夫が言うと、『ううん。オレの乗る飛行機は落ちねえもん』というキャラ。個人的にかなりヒットしてます（笑）。
　今回は、こんな和希がちょっと特別な存在として見ているいとこの真理亜（女）が、和希とそっくりの顔をした少女・琴子にひとめぼれをしてしまう。真理亜の愛情は自分の顔だけにむけられていたのだと思ってしまい…。

２作目。
　通称ヒコ・１９２ｃｍは藤井みさを（「サンクアス　ア　ミリオン」に登場する藤井まことの妹（姉？））・１４３ｃｍの彼氏である。とても常識人なヒコはかわいらしいみさをと自分の身長差を気にしてしまい、手をつなぐ事が出来ないでいる。このプライドをどうやって乗り越えたらよいのかわからないでいるうちに、みさをを傷付けてしまい…。

　シリーズすべてに言えるのですが、どの話も主人公が違う（たまに例外もある）けれど、すべての話がリンクしているのでどこから読んでも楽しめます。