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紙の本
主人公の本田になぜは感情移入してしまう私
2023/06/01 10:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルになっている「奇貨」というのは、辞書によると「珍しい宝物」のことらしい、この物語でいうと、主人公の本田が親友、レズビアンの七島に対して使った言葉だ、好意を持っていた女性に拒絶された七島を誘い同居を始めた彼、初めは順調だったのだが、七島に彼以上に親しい友人ができたことに嫉妬して彼女の部屋に盗聴器(携帯電話)を仕掛けてしまい・・・、という展開、最後は寂しい侘しい結末を迎えることになる、私は男だがどちらかというと女性の友人と雑談することが高校時代から好きだったので、彼の気持ちは痛いほど理解できる、あそこまではできないが。もう一つの作品、「変態月」の主人公の女の子は、ひょっとしたら私はレズビアンかもと思ってしますわけだが、こういうことって、ひょっとしたら「Q」に当てはまるのかなあ
紙の本
傑作
2018/11/04 07:45
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は中年男の作家である本田と、35歳の同性愛者七島の同居生活。それが恋愛には発展せず、人間同士の性差によらない、しかし性差そのものも意識せずにいられない関係性を追求する。それを「友情」とは言わせず、ある種の曖昧さを巧みに作品に結晶しているのは見事。もうひとつ若書きの「変態月」も収録するが、これは高校生と中学生の女子のあわい関係を描いている。バレーに打ち込む主人公が最後に作家の道を意識する。題名は島田雅彦風でかなり印象悪いが、秋風めいた爽快な読後感を齎す。佳作だと思う。
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