SFでファンタジーで童話
2018/07/15 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
受のチロルは可愛くて優しく、攻は幼馴染で小さな頃からチロルのことを好きなアキラ。
ここまではARUKUさんデフォルトっぽい。
舞台は地球から遠く離れた開拓地。
不思議な生き物や植物が出てきたり、SFでファンタジーで最後は童話みたいな可愛い話でした。
投稿元:
レビューを見る
ARUKU作品が私の中で他のBL作家さんとは一線を引いている部分が あるのは、この世界でたった一人と思っている人間を正面から描いているのに自虐的でなく、淡々と見えるところだ。こう言う孤独な人間がこの世にいるのだ、と声高に叫ぶことは決してない。だけど、孤独な人間はいて、そんな人間が居るのを知らない人も世の中にはいるのだ、と言うことも、声高に叫ぶことなく・・・勝手な思い込みだが、思春期真っ只中に、仲の良い友人に次の日から完全無視された経験や、クラスで仲間外れにされ
いじめを受けた経験のある人間には、昨日のことのように思い出される
孤独が描いてあるからだ。
投稿元:
レビューを見る
友達に借りてARUKUさん初読み。独特の世界に引き込まれました。キャラの表情や動きに大きな誇張がないので、セリフが棒読みっぽいイメージを受け、それが個性的な味になってるんですね。童話っぽい世界観にも効果大だと思います。純粋で素朴なチロリの目を通して見えてくる人々や雑多な現実にいろいろと考えさせられたお話でした。BL要素はごくごくほのかなものですが、チロリとアキラのやりとりが楽しかった。好きなのにイジワルをしてしまういじめっ子体質のアキラも可愛かったりwアキラ父の昔話もラストに切なさもあって良かったです。
投稿元:
レビューを見る
初めて読んだARUKUさん作品。
絵が独特で手を出しかねていたけど、話もとても独特だった(笑)
人間が地球外の惑星にも移住をしている時代、地球化される以前の生態系と土着生物が人間と共存する珍しい虹色村。
これスッゴい素敵な設定でした!
宮崎は○おワールドっぽいファンタジーが織り交ぜられてて、生死・善悪・強弱・明暗が美しい彩りになっている…
BL要素は薄いけど、精神的な想いはとても強く伝わってくる。
いろんな意味で好き嫌い別れそうだけど、私は凄く好きな一冊。
投稿元:
レビューを見る
不思議なお話でした。ARUKUさんの書かれるこの独特の世界観に引き込まれる!どこかの田舎で起こる出来事なのかと思ったら、SFっぽいし地球外生命体や妖怪みたいな生き物が出てきたり、とにかく不思議!ARUKUさんの作品読み終わったあとはなんかせつない気持ちにもなる。
投稿元:
レビューを見る
アルクさんのお話の中では、一番可愛いお話だと思ってます。
一応、SFですが、のどかな雰囲気です。
のどかなのですが、何処か物悲しい。
「雨ニモマケズ」な心優しいチロリとチロリが好きでたまらない幼馴染みのアキラのお話。
想いは全くもって成就しないし、BL要素はないですが(あ、いや話の核になる開発計画の元は、アキラパパのチロリパパへの恋慕が元なんで、一応BLでないと成り立たない?)とても素敵な作品です。
萌えと云われると萌えかなあ?と思いますが、読み終わった後にじんわりきます。大好き。
アルクさん読んだ事ない人には、チロリと猿喰山、どっちを勧めようか悩みます。もしくは「ビター×スイート」か。
投稿元:
レビューを見る
この世界観が大好きです。ファンタジックで郷愁を誘う背景。今ではないここではない、いつかのどこか。
すべてに惹かれてしまいます。
変わった名前のチロリ。清く貧しく美しく生きる姿に胸キュン。
へんな生き物たちもだんだんかわいく見えてくるから不思議。
自然と共存して日々過ごすチロリたちの村にリゾート開発の話が持ち上がります。推し進めるのはアキラの親である市長なのですが、市長にはある思惑があって。
BL色は薄いんですが、バカバカとチロリをいじめるアキラに激萌え。好きなくせに素直になれなくていじめることしかできないちょっと憐れないじめっ子の典型です!
ぜんっぜん恋心に気づいてもらえないところに萌えます。
幼馴染み、そして親子二代…ってところもツボでした。
お父さん若い頃はアキラそっくりだったということは、アキラは将来お父さんのような頭に…
心配です。
エロ的には殆ど何もないんですが、それでいて胸キュンとともに萌えツボもてんこ盛りで、アキラには一生チロリを追いかけていてと思わせるストーリーでした!
投稿元:
レビューを見る
虹色村は地球から遠い星にある開拓地。優しいチロリと、彼に心を寄せる幼なじみ・アキラの話。
星の古い住人や不思議な生物たちが出てくる、宝石箱みたいなファンタジー。子供の頃のようにわくわくしました。
あらすじとレビューをもとにイメージしていた、牧歌的でほのぼのした話ではなく、もっととてもドラマチックな展開でした。そして主人公はシータでありナウシカだった(笑)。
ARUKUさんの作品はショックな現実から希望が垣間見える話という印象でしたが、本作はとにかく明るいほうへ向かう、救いのある読後感。めでたしめでたし!と言いたくなる。BLとしてはまだラブにもなってないけども、アキラはきっと報われると信じてます。
投稿元:
レビューを見る
この作者のお話、好き。なんか琴線に触れる。
BL的にはアキラとくっつくまで見届けたかったけど、最後の話読んだらこのままでもいっかーな気持ちにさせられた。この作家さんにそういう意見は無粋。優しくて少し異色で歪な世界を楽しむべき物語。ページをめくる手が止まりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
初見より2度目、2度目より3度目と、読むほどに味わい深い作品でした。
市長のドラ息子が実はひたすら長い長い片思いをしているところと、
純朴で誠実で優しいチロリ。
読後、ふんわり優しい気持ちになれます。