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投稿者:m - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がこの作者さんのお話に初めて出会ったのがこの本でした。正直、表紙の綺麗さで買ったのですが、とても面白かったです。読んでいるとどんどん続きが気になる不思議なお話でした。
男子中学生が読んだ感想。
2016/06/22 23:02
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投稿者:男子中学生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
三秋さんの作品を読んだのがこの本が初めてです。最初は恋愛小説なのかと思って買ってみたら中身を読むと最初と後半は少し恋愛要素が出てきたけれど、後は少し推理物でした。けれど、この本は面白い点が2つもあります。1つ目は他の本と違って中学生ではあまり使わない言葉などが出てきて読んでいて意外と勉強になる。2つ目は内容がよく考えられてると思います。凄く内容が頭に入ってきて、情景や心情がわかりやすく描いてあり、頭の中で映像が流れるようにスラスラとページが進んでしまい、最後を読んだ時は「あれ?続きは?」っと思ってしまいました。これは必ず読んでみたほうがいいです。
ケータイ スマホ以前の世界の話
2025/01/06 09:18
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここ20年ほどの間に目立って発達した機器がケータイ スマホである。この作品は主要な道具立てがケータイ スマホ以前の世界の話なので、古さをどうしても感じてしまう。この作者特有の暗くたそがれているような場面の連続で、読み進めるにつれてだんだんこちらの方も暗くなってしまう。
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰にも感情移入はできないけれど、読みやすい文章でした。謎を残したまま次巻へと続きます。時代設定は古いです。
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8月25日発売の『君が電話をかけていた場所』は、9月25日発売の『僕が電話をかけていた場所』と上下巻構成になっております。
ということらしいので、楽しみです。
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【暗闇に鳴り響く公衆電話のベル。受話器を取ってしまったその瞬間、不思議な夏が始まる。】
「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。
「十二歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。……ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです。初鹿野さんの気持ちに変化が起きなければ、賭けは私の勝ちです」
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この作者特有の雰囲気が漂った作品だった。人魚姫の話にリンクしているところがいいと思った。見た目が大切なのか、中身なのか、深く考えさせられる。特に千草のキャラがしっかりしていて読んでいて楽しかった。なぜ初鹿野の顔に同じ痣ができたのか?電話の向こうの女は誰なのか?色々と謎が残っているので、後編に期待したい。
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ブクログさんの献本企画で頂きました。
まだ途中ですが、賭けの行方が気になるところ。
9月発売の「僕が電話をかけていた場所」へと続く小説のようなので、次は買わないといけないかな。
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あらすじ(背表紙より)
「賭けをしませんか?」と受話器の向こうの女は言った。「十歳の夏、あなたは初鹿野さんに恋をしました。しかし、当時のあなたにとって、彼女はあまりに遠い存在でした。『自分には、彼女に恋をする資格はない』。そう考えることで、あなたは初鹿野さんへの想いを抑えつけていたのです。…ですが、同時にこうも考えていました。『この痣さえなければ、ひょっとしたら』と。では、実際に痣を消してみましょう。その結果、初鹿野さんの心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです」。
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ブクログから献本でいただきました。生まれながらにある顔の痣のせいで暗い小中学生時代を過ごす羽目になった主人公、深町、に突然かかってきた電話(それも帰宅途中の公衆電話)に出てみたら 見知らぬ女性からの賭けをもちかけられる。それは想いを閉じ込めていた痣は消してあげるので、痣のせいで淡い恋心を抱いていた小学生時代のマドンナ初鹿野との恋を実らせればか賭けは深町の勝ちだという。
実はこの卷は、続編の「僕が電話をかけていた場所」の前哨戦のような一冊なのでこれだけではオチがないので注意。最後の最後で思いの丈を初鹿野にぶっちゃけた深町に男気を感じないでもないけれどオチは何か欲しかったかな?
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三秋さんの作人には毎回,人としての生を考えさせられるものがあります.この作品では,人の心の醜さを思い知りましたし,逆に心の綺麗さを思い知りもしました.私たちなんて外見だけで,本当は中身は同じなのに,その外見によって大きく生き方は左右され,その人の一生は決まってしまいます.『人は見た目が9割』て本もあるくらいですから,私たちが如何に偏見というフィルターを変えて判断をしているのかと思い知らされます.そんな問題と真っ向から向き合い,時に目を逸らし,迷いながらも一途な思いを貫く主人公には頭が上がりません.
描かれている描写は,現実離れしたようなところもあります.しかし,それが美しい.夜空を見上げるところには心を奪われ,うっとりしてしまいます.
三秋さんで続編があるのは初めてなので期待が膨らみます.
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顔に大きな痣を持つ少年は、ある日電話向こうの女性に賭けを持ちかけられる。それは、「痣を消した時、好きな女の子の心を射止めることができるか」というもの。けれどその女の子とは、小学校を卒業してから3年も会っていないし、そもそも痣が消えるわけもない。そう思いながら賭けに乗った次の日、少年は鏡を見て立ち尽くす。ーーー痣が、なくなっていたのだ。
(上下巻の上巻です。)
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前編としての本書を読了。
生来、顔に醜い痣を抱えていた主人公・深町陽介は、ある日、謎の女から電話で"賭け"を持ちかけられる。それは、痣を消すかわり、初恋の人・初鹿野唯と両想いになってみせろというもの。そのときは痣を消すことなどできないと信じなかった陽介だが、翌朝になると確かに痣は消えていた。コンプレックスだった痣が無くなったことで、友人もでき、陽介の生活は一変する。しかし、陽介の痣が消えた一方、なんと初鹿野の顔には昔はなかった痣が出現していた。初鹿野の行動も正確も昔とは変わってしまい、さらに陽介は彼女との再開を果たすも拒絶されてしまう。はたして"賭け"の行方は。
風景の描写の仕方や、高校生の割に大人びた心情の描写など、とても好物。
なにか大きな悲しみや破滅が起こりそうな予感に満ちていて、しかし、それらはなかなか姿を現さず。
後編がとても楽しみ。早く読みたい。
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物語はまだ続くけど、前編を読み終えて、今後の展開の予想など、備忘録的に。
・前編『君が電話をかけていた場所』の終章が「僕が電話をかけていた場所」で、後編はその逆という構成。ループものなのか?
・そうであるなら、本書最終盤で陽介と話した初鹿野は「今の」初鹿野なのか?だが、話している様子からは、かつての(たとえば中学2年の)初鹿野であるというような様子はない。
・初鹿野は見知らぬ駅にいる。一方、陽介も夏休み初めに電車で見知らぬ駅に行き温泉に入ったことがある。関連は?
・初鹿野は陽介を拒絶する理由を自らの弱さと話すが、それでは、痣の出現当初は普段通りに振る舞っていたことの説明がつかない。空白の4日間に何があったのか。
・陽介以外の「人魚」であり、陽介の前に「泡と消えてしまう」のは荻上だろう。そして荻上にとっての陽介は、陽介にとっての初鹿野と同じ位置づけなのだろう。では陽介と荻上の最初の出逢いはいつだったのか?そして荻上が賭けに応じることで得たもの(あるいは失ったもの)は何だったのか?「身体に問題を抱えていた」の意味とは?
・電話の女は、八百比丘尼的な存在、陽介のような人間の魂を吸って寿命を永らえている存在?
・初鹿野と荻上が同時に現れる場面がない。意味があるのか?
・そもそも荻上の存在感が何となく薄い。陽介に対しては強烈な印象を与えているし、他の人にも認識はされているが、家族も登場しないし、何かあるのだろうか?
・幽霊を探す女の子の意味は?
これらの伏線とか、ひっかかりポイントにちゃんと後編で答えてくれることを期待!読み返したくなる本になりそうな予感。
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生まれた時から頬にある痣が原因でふさぎ込んだ小学生時代、荒れた中学生時代を深町陽介は過ごした。
そして中学に見切りをつけ、ワンランク上の高校に入学した矢先に事故で入院して夏休みまでを病院で過ごした。
この痣のせいで高校も棒に振ることになったら。そんな陽介は退院後、奇妙な電話を受ける。
「賭けをしませんか?」
それは小学生の時に恋心を抱いた初鹿野唯と両想いになれたら、賭けは勝ち。
賭けに乗るならば、その痣を消すというものだった。
そして、陽介は賭けに乗った。そして、生まれた時から諦めていた痣が顔から消えた。
夏休み前に初登校を済ませた陽介はクラスに溶け込んだ。
そのクラスの空席は初鹿野唯のものであり、彼女が不登校になっていることを知る。
小学生のころ、何度も行った彼女の家へ行き、そして六年ぶりの再会を果たすと、彼女の頬には陽介から消えた痣があった。
さて、最近は三秋縋の物語の雰囲気が好きで、これで著作は全部読み終わってしまう。
題材は人魚姫、自分の醜さを消す代償に賭けたのは自分の命。
彼女が自分を必要とさえしてくれれば、それが自分の存在証明になる。例え嫌われる必要があっても。
下巻へ続く。
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こういう夏休みを過ごしたい!
という願望を500ページにまとめて2冊に分けるとこの物語になりそうな気がする。
上下巻の上巻。