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電子書籍

何もわからずに、ただ命ぜられ、処遇されることの辛さこそ耐え難いものではないかと想像するしかないのだが

2016/11/26 19:20

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

昭和時代の初め日本が戦争を行っていたということが今語られる時には、いわゆる太平洋戦争のことが多く、中国大陸での戦争についてはあまり語られていないように思う。私たち世代でもすでに歴史の教科書の事項としてしか知ることがないが、それでもやはり中国大陸での戦争はある種単語の羅列でしかないように思える。
そこには色々な理由があるのだろうが、日本人として知らないでいるわけにはいかないだろうとは思う。だが、どのようにして知れば良いのか。
すでに戦後も70年以上が経過し、戦争体験者もかなり少なくなってしまった。私の周囲には幸いにして(?)従軍経験者もおらず、勤労動員や空襲の経験をわずかに聞いたことがあるだけだ。
同じ著者による『あとかたの街』を知り、その著者の父親の体験を描いたマンガもあるということでこのマンガを読んだのだが、本当に歴史用語としてしか知ることのなかった「シベリア抑留」「強制労働」を体験者の言葉として知ることができたというのは大切なことだと思う。
しかし、聞き描きはやはり聞き描きだ。この著者のマンガのタッチのせいもあるのだろうが、どこか淡々と聞き知った事実を描いているように思えてならなかった。もちろん、リアルに描けばいいというものではない。単純な線の淡々としたタッチで描かれているからこそ、抑留体験がいかに悲惨なものであったのか、そういう境遇に置かれた人間が諦念の境地に至ってしまうものなのだということが、かえってよく伝わってきたように思う。
それにしても、戦争の捕虜として扱われることがあるにしても、理由もなにもわからないままに強制的にいろいろなことを命令され、処遇されることこそ辛いことはないのではないかと思ってしまった。自分がなぜ、何をしなければならないのかということがわからずに、ともかく何かをしなければならないということは、人が人として寄って立つところを木っ端みじんにしてしまうのではないかと思う。そんなことすら私にとっては想像でしかないのだが、それを実際に体験した人の心のありようはどんなものだったのか、改めて考えざるを得ない。

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