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司馬遼太郎の代表作。時は明治、主人公は松山出身の歌人正岡子規、軍人の秋山好古・秋山真之兄弟の3人。明治という時代における日本の輝きや思想ギリギリさが本を通して平成日本を生きる自分の脳を揺さぶります。本を読むより映画を観ている心地がする。
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司馬良太郎の著書の中で
個人的に最も好きな著作がこの「坂の上の雲」。
明治維新以降、急速な近代化を迎える日本。
その時代の伊予松山に、この物語の主人公となる三人の若者。
はじめに秋山好古。陸軍士官学校に学び、フランス留学を経て
後の日露戦争にてコサック騎兵を破り、兵法の神と仰がれることになる。
好古がフランス留学時、老教官から言われた
「あらゆる分野を通じてもっとも得がたい才能というのは、司令官の才能だ」という言葉は特に印象深い。
その実弟、秋山真之。正岡子規とともに書生として過ごすが、
兄と同じ軍人の道を志し、海軍兵学校にて学び、東郷平八郎司令長官のもとで
作戦参謀として日本海海戦を勝利に導くこととなる。
そして俳人、正岡子規。生まれ持ったユーモアと、新取の気概で
近代言語文化の構築に多大な影響を与えることとなる。
以上の3人の観点から描く大河小説。
失われた10年を過ぎ、変革期の渦中にある今の日本。
志高く、これからの日本を担っていくであろう現代の若者にこそ
読んで欲しいと切に願う。そんな物語です。
NHKによる大河ドラマ制作も決まっており、
今から楽しみです。
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司馬遼太郎でもっとも好きな本はと聞かれたら,迷わず「竜馬がゆく」と「坂の上の雲」を挙げる.
明治維新という日本が若い力を挙げて精一杯努力と背伸びをして列強諸国と伍していた時代を描かれている.竜馬がゆくから坂の上の雲を連続して読めば,幕末から明治維新を夢想できる.
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AERAの記事で司馬遼太郎が30歳女性の人気なる記事を見て読み始めた(爆)
明治維新後のお話。正岡子規とか軍人の秋山なんとかって人がでてくる。まだ全8巻中の1巻なので、あえて観想はかかないけど。組織とはとか日本人とはとかそんなこと考えさせられる。
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わたしの高校の情報科には課題研究という必履修があって、パソコンを利用して卒業制作みたく提出するんです。もちろん落としたら留年。
私は研究コースを選択して日露戦争に関するレポートを提出しました。そのときに多大にお世話になって、多大に考えさせられたのがこの本。
司馬遼太郎の描く人間模様ってすごい独特なんですよね。妙にカッコイイ。戦争というテーマをこういうふうに人間で描き、なおかつ綿密な史料分析を織り交ぜる手法はいつ読んでもほれぼれ。文体で魅せられちゃうんですよねえ…
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明治の男たち、日露戦争と、歴史の教科書では、わずかしか書かれていなかったのが。これを読んで奥の深さを感じています。子規に関してもそう。便覧ではうかがい知れない面が。注目されるべき人や歴史が教えられていないのが不思議です。日本人として読んでおきたいですね。ただ今6巻読み途中。
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何度も読み返したくなる本シリーズ。
このころの日本人は先祖がえりしたのかと思うくらい武士すぎる。
自分のひいじいちゃん、ひいばあちゃんの時代なのかとおもうと感無量になる。
それとは別に登場人物がものすごく繊細でそのギャップが心打たれます。正岡子規のくだりの文章はほんとうに美しく、力強い。
一巻だけで3冊持ってます。
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言わずと知れた司馬遼太郎先生の傑作。秋山好古・真之兄弟を軸に日露戦争を描いてます。日露戦争をおおまかに知るのならオススメ。これは幼少から青年期頃までです。
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全8巻です。「飛ぶが如く」のつぎに読みました。西南戦争後が舞台です。秋山兄弟と正岡子規が主人公です。日本人の誇りがあふれています。まだ読みかけです。
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実は、曾祖父が日本海海戦に連合艦隊の一員として参加していたそうです。国を挙げて、欧米列国に追いつこうとしていた時代、秋山兄弟とはじめとする先達の涙ぐましい努力に感動させられます。
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「人生観が変わる」と先輩に言われ読み始めた作品。現在進行形で読んでいるが、ここインドと明治維新の時代のギャップは大きく、容易に司馬ワールドにはまれないのが難。しかし、正岡子規も語学が苦手としって勝手に親近感
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司馬遼太郎の最高傑作。(オレ的に)
日本の3大名将は、源義経・織田信長と、秋山真之だそーです。
「万巻の書物を読み、そのうえで個々に戦術をうち立てよ。戦術は借り物では、いざというときに使えない」現代のサラリーマンにも通用するな。
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「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」
明治38年5月27日、対馬沖にて旗艦三笠のマストに掲げられたZ旗は日本海海戦の代名詞ですが、この小説では根気よく8巻まで読み続けた人にしか、この文句を目にすることができません。ただそれだけに、物語中盤でリバウ港を出港したバルチック艦隊が、いよいよ最終巻で対馬沖に現れたとき、思わず真之と一緒に小躍りしたくなること請け合いです。
NHKでスーパー大河化も決定していますので、この機会にぜひどうぞ。
主人公:秋山好古、真之/正岡子規
文庫版 全8冊
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司馬さんすごい。
学生のときに読みたかった。
「竜馬がゆく」を読んだら次は、是非この本を読みましょう。正岡子規のところと、バルチック艦隊のくだりが私は好きです。
読み応えがあり、色々考えさせられる、素晴らしい本だと思います。
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会社の尊敬する先輩から「この本を読んでいない奴は後輩と認めない」といわれて読み始めた本。初めて読んだ歴史小説であり、なにより初めて歴史をおもしろいと思った。学校で習う年表と英雄譚でできた「出来事史観」に対し、これを「ひとびと史観」というらしい。それでも中心人物はいる。俳人・正岡子規とエリートが競争の勝者ではなく、出自という定めであった時代に粛々とエリートの道を歩んだ秋山兄弟。作戦パターンの天才秋山弟は大正7年病没。