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戦争を描くことで人間観、世界観を表現する。
司馬遼太郎の真骨頂。
この時代に生まれていれば、もっと自分にも生きる役割があったように感じてしまうのは後から振り返っているからなんだろうが。。。
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情報科教員MTのBlog(『坂の上の雲・7』を読了!!)
https://willpwr.blog.jp/archives/51093234.html
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いよいよ最終章へ突入していきます。
陸軍では兵力を終結し奉天会戦が行われます。
なぜボロボロの日本陸軍が強大なロシア陸軍に勝てたのか。。。完全に指導者の差のような気がします。
日本陸軍の大山&児玉コンビに対して、ロシア陸軍のクロパトキン。結局クロパトキンは軍人ではなく官僚だったのでしょうね。
そして、日本の最大の脅威、バルチック艦隊がついに日本海に現われます。迎え撃つは東郷&秋山コンビの連合艦隊。最終巻が待ち遠しいです!!
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陸戦、決着。
大激戦がつづいてた陸戦がどうにか一段落。
しかも日本に有利な状況で。
この描写を信じる限り、日本は相当にギリギリですね。
ロシアの戦術判断に助けられてる。
戦闘中の誤った指示なんかもそうですけど、ナポレオンのときみたいに
「撤退を繰り返して敵の戦線を延ばし、あるところで反転して一気に叩く」
という手段を使おうとしたためにそれぞれの戦場では退く事を知らない日本が勝っちゃう。と。
で、適当なところで講和に持ち込む。
うーん。ナイス作戦。
は、そうなんですけどこの状態ではまだ講和は成立しません。
なぜなら陸軍もまだ大半は健在だし、海軍の一大戦力バルチック艦隊が日本に向かっているからです。
と、いうわけでバルチック艦隊と戦うまでは戦争は続くのでしたー。
うーん。いよいよラストが近いですね。
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奉天会戦にて、日露両陸軍の主力が激突し、ついに日本が勝利し決着が付く。残すは、ロシア海軍主力のバルチック艦隊を撃滅するのみである。
日本に近づくバルチック艦隊の艦影を目撃した、宮古島の名もなき島民の挿話が印象的だ。無電設備がないため、手漕ぎの船で命がけの大冒険を経て、東京の大本営へ艦影発見の報を伝える。現代の日本人と地続きの日本人とは思えないくらいの、純朴さと義侠心が胸を打つ。
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ついに日露戦争が奉天の会戦を経て収束に、と思ったのもつかの間、講和に失敗。バルチック艦隊を対馬に向かえ、最終決戦!という最高の舞台が整ったところで8巻に続く...
いやぁおもしろい。明治の男達は、かくに熱く、かくに真っ直ぐだったのか!と実感する。この時代に自分が生きていたらどうなっていただろう。
ロシアの失敗、日本の成功を通じて見えるのは人は間違いを犯す。それを国家やシステムがどう正すか、別の視点で見て正すかということが肝なんだろうなと思った。8巻が本当に楽しみだ。
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「日露戦争は日本人のこのような、つまり国家の重さに対する無邪気な随順心を持った時代におこなれ、その随順心の上にのみ成立した戦争であった」
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一瞬の判断ミスが国家滅亡を導くという参謀たちのとてつもないプレッシャー、祖国に帰れると信じてそこに残してきた新妻へ手紙を送り続けるロシア人船技師、その存在無しでは勝利は有り得なかったというのに歴史に大きく名を残すことのなかった官僚、ほらね、先が気になる要素ばっかり。
けれど、夫を送り出して、いつ帰るかもその安否すらもわからず待ち続ける妻たちのことも今までの巻よりは多く触れられていて、それを思うと、もういたたまれない気持ちになります。無事を祈るしかないんでしょう。できるなら自分より長く、生きていてほしい。読了の度に思うけどこの時代の人の強さは凄い。
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明治維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの日本と、その時代を生きた「幸福な楽天家達」の生涯を中心に描かれた、司馬遼太郎の作品を代表する全8巻 総ページ数3000ページ以上の超大作歴史小説。
日露戦争を舞台に、そこに生きる人々すべてが、それぞれの目の前に浮かぶ雲(夢、目標)を見つめながら近代化への坂を上り、その実現に向けて突き進む姿に、老若男女問わず無我夢中に惹き込まれて読破してしまいます。
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全巻通読後のレビューです。
まずは、司馬氏が日露戦争について独自に丹念な調査をし、非常に力がこもっている作品であることを述べておきたい。これについては、作品を読んでもらえば分かるが、戦争当事者の生の声を収録している。これは非常に画期的なことであると思う。
さらに、日本側だけでなく、ロシア側の事情も細かく描写されているので、大変勉強になる。歴史好きにはたまらない作品となっている。
長いので、読後の充実感はあるが、戦略面での話がやや細か過ぎるきらいがある。地図を何度も見返しながら読まねばならないために、分厚い専門書を読んでいるような気分になる。
手軽に読めない点で、星をひとつ減らしたが、十分に楽しむことができるいい小説である。
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もーう…黒鳩さん…!!!!ルーズヴェルト、怖いし!
というか、こういうリーダーいいな…!!
外交は外交官の一言一言が重たいですね。
しかし、外交官にも軍事知識があったほうがいいというのは納得。
石原莞爾も戦争史大観で書いてましたし。
いや、軍事に限らず、すべての知識を深く広く持たねばならないのが外交官なのでしょう。
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俳人正岡子規と秋山真之、好古兄弟の人生。
読んだのは学生時代、文庫じゃなくてハードカバー。父親の蔵書から引き抜いて読んだ。
司馬遼太郎だもん、面白いのは分かってたけど、1巻の中程までは色々歴史的背景の説明が多くて乗り切れなかった。(でも後は引き込まれた。)
日露戦争名参謀、秋山真之という人物は好古兄ちゃんがいたから生まれた訳で、その大本は秋山父ちゃんの教育がすげえってことですよね。まあ、いかほどの脚色があるは分かりませんが。
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壮絶というか純真というか。
こういうのが日本だなと。でも現代の日本には限りなく零に近くなっているものだなと思う。
敵の砲撃に遭って伍長ひとりしか残らなかったのに、生き残った彼はたった一人で砲を撃ちつづけ、
その音に皆が励まされたであるとか。
薙射の姿勢のまま全滅した部隊であるとか。
軍人でないのに命をかけた人たちまでいる。
国のために。なんの見返りも求めずに。
今日本が、憲法の問題とかそういう話はおいといて戦争になったとして、
それが日露戦争並に、戦わなければどうしても守れない戦争だったとして、
国民がこんなに国のために頑張れるだろうか?
戦争が起きたって関係無いって思うだろうし、できることも無いだろうし。
インテリゲンツァたちはそれはそれで、憲法がどうのとか、自衛隊がどうのとか
そういう議論ばかりしていそうだし。
変な団体はきっと正論を振りかざして、戦争反対と叫ぶだろう。
そうなってしまったとき、どうする?
首相が開戦を決めたとして、それに国民は従えるだろうか。
従えるほど、開戦止む無しの戦争だと思えるきちんとした判断を下すリーダーを首相に選んでいるだろか。
自分の命を捨ててでも守りたいものはある。でも、それを賭けられる政府や国だろうか。
核を持たず、自衛隊という『軍』しか持っていない日本が、核もいろんな兵器も軍隊も持っている
国と戦争なんかして勝てるとも思えない。
兵役もなくて、みんなが自分には関係のないもの、と思っている防衛の力は、役に立つんだろうか。
イラク派遣のときみたいに、現場の人は板ばさみになって孤立したりしないだろうか。
自覚もなく力も知識も無く、頭上に砲弾が降って来たとき、戦うどころか逃げることすら叶わない気がする。
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まぁ、大河ドラマにもなった有名な話。世界の列強と肩をならべる明治日本の近代化の話。なんというのかな、ナショナリズムの発露っちゅうか、清国、露西亜なにするものぞっ、てなる本。個人的には主人公の秋山兄弟の活躍に血湧き肉踊る。途中で時折だりーな、って思っちゃうんだけど、最後のカタルシスっつーのかアレがやっぱスゴい。8巻。
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日本の勝利はロシアの国の成り立ちによってもたらされた。その意味では、最初から勝負は決まっていたのだ。驕りは油断を生み、実力と反対の結果をもたらす。
秋山真之の戦術は非常に緻密で、それは今の日本人に受け継がるべきだった能力だ。愚かな政治家は何故勝利出来たのか分析もせず、ただただこの大日本は強いのだと言うのだろう。