電子書籍
親子で別の味わい
2018/10/09 13:05
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投稿者:みつはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺した身に覚えのない『親友』。
見殺しにしたことを背負う立場からの視点。
自分が最後の引き金を引いたのではと思いつつ誰にも言えない同級生の視点。
親として子どもの自殺を前にした視点。
若い時には若いなりの味わいが、子を持てばまた違う味わいが。
もっと多くの人間のそれぞれの立場から余韻を残す良い作品だと思う。
電子書籍
一気読み
2018/07/30 03:20
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
有名な作家さんですが、初読みです。
そして、すぐに、ストーリーに引き込まれて、一気読みでした。
田原さんの存在が、印象的でした。
そして、彼の、寂しさとは、、、の件が、心に残りました。
後味は良くはないですが、読んで良かった、と思わせる作品です。
紙の本
考えさせられた
2016/02/26 09:32
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投稿者:こう - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラス全体で見殺しにしたのは確かにそうかもしれないけど、自分に降りかかってきたら嫌だから、そうしてしまう気持ちもわかる。ただ、自分の子供が同じ目にあったらやっぱり「なんで見殺しに・・・」って気持ちは持つだろうな。学校という狭い世界でのつまらないいじめなんてなくなって欲しい。世界はもっと広いんだぞ。おとうさん、おかあさん、健ちゃん、中川さん、真田くん、それぞれの辛い気持ちが伝わってきて涙が出ました。
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いじめによって同級生が自殺した中学生が、重い十字架を背負ってそのまま大人になるまでの話。
個人的には、ユウよりサユのほうが辛かったんじゃないかなと思う。でもふたりとも大人になって、自分も「親」という立場になって、少しずつフジシュンへの考え方が変わる事ができたのかな。。
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長いレビューをして、でも消して書き直した。
やはりそこそこ長くなった。
「これから重松清を読む方なら是非」
「いま中学生の君にぜひ」
重松さん乱読した中年の私向きではなかった。
ちなみに友人から借りた。
「十字架」というタイトルと作者名だけでもなんとなく「こんな話」っていうのが見えてしまう。
こんな自分が嫌だわー。
「ゆるす」「ゆるさない」も、重松さんの作品に頻出するテーマ。
乱読してきた作家さんゆえ、読みやすさと馴れ合った感覚で一気に読めたけど、冒頭からすでに退場してる「フジシュン」視点でずっと読んでしまったので、苦しいながらも退屈だった。
そもそも、いじめられて自殺した「フジシュン」の遺書に名前を書かれてしまった子たちと、遺族と、それを追う記者のお話なので、軽く楽しく読めるわけがない。
Aでもない、Bでもない、結局なんだかわからない、みたいな表現が多すぎて、実際そんな心境なんだろうけど、ちょっとくどい。
フジシュンの父を頑なに「あのひと」と表現するのも疲れる。
ユウくんとサユが共犯者の逃避行的にお付き合いしちゃうあたり、フジシュン目線の私は「つらい」「やっぱリア充同士がくっつくよね」「僕はどこまでもモブキャラだな」としょげてしまった。
どんなモブキャラにも家族がいて人生があるんだ。
そんな「モブ」だったフジシュンが命と引き換えに背負わせた十字架、そんな感覚。
とはいえ作中故人の意図なんて語りようがないわけだから、やっぱ最後までずっとモヤっとした。
ユウくんの名前を親友として遺書に記したのは、本当に「単なるあこがれ」からだったのか、なんてねえ。
いじめっこがあっさり自爆しちゃうところ、雑誌記者がやたらと子どもたちをつるし上げるところなど、分からなくもないけど雑に感じた。
特にいじめっこのモブ感はすごかった。
「母子家庭で親がケバい」=不良になる→無免で事故って自爆の図式は悲しすぎる。
この彼にはこの子なりの人生があったはず。
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いじめが自分の目の前で行われていたら自分ならどうするか?
自分の子供にはどう言うことが正解なのか考えたけどわからない。
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重たいテーマだけれど、一気に読む。
虐める側に立ったことも、無視される立場に立ったことも、ある。
色々なことを思い出しながら、自分の抱える十字架を考えた。
「ナイフ」を読んだのは高校生の頃、10年前。
それから重松清の重たい話を何冊も読んでいる。
でも、苦手な人は本当に読めないだろうな、と思う。
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いじめを苦に自殺したあいつに親友と言われた僕や、最後のプレゼントを贈られた彼女。残された家族と僕らのその後の物語。静かな気持ちで振り返るには相当の時間がかかる。特に身近な人たちには。
ほかのクラスメイト達はもう少し早くそんな境地になったのだろうか、それとも同じくらいの時間が必要だったのだろうか。もしかしたらもっともっと早くに心の奥にしまい込んで見ないようにしたかもしれない。いじめを見て見ぬふりをしたように。
子供にしか見えないこと、大人にならないと見えないこと、時間がたつと見えてくること。本当に辛くてでもしんとした気持ちになりました。
死を選んでしまった君たち、もう少し君たちの話を聞いていたかったよ
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重かったです。
息子は、今年中学生。
他人事とは思えない身近なテーマですが、考えれば考えるほど、自分とは遠いところに置いておきたくなる・・・難しい問題です。
何もしなかった罪。一生背負う十字架。
この本は、ぜひとも息子にも読ませたい。
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2012/12/16、旅行先の福岡で読了。
重たいテーマで、読み進めるのが辛かった。
でも読まずにはいられなかった。
いじめ、してなかったと、胸を張って言えないな。
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いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。 ・・・・・以上、Amazonの紹介文ヨリ。
重い・・・ひたすら重い・・・・・。
なぜ人間の内面をこれだけ克明に描写できるのだろう。
重松センセ、すごいです。
重い雰囲気の中、不思議な温かさがあるのだなぁ~。
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たとえ「いじめ」に加担していなかったとしても、それをただ見ていただけでは罪にならないのであろうか?
重松さんが問いたかったのは表題にもある通りこのことなのだろう。
最近では大津市の事件があり、いじめの現状がさらに過酷になっていることが世に表された。
その要因はたくさんあると思う。
でも、今の日本人に間違いなく欠けているものは思いやりなのではないか。それを育む方法などわかってるじゃないか、家庭だよ、家庭。そして、愛情だけだ。
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いじめを苦に自殺した少年と残された人達の物語。
読む人の立場や思い、生きてきた環境によっていろいろな感想や感情が出てくるお話だと思いました。
法律では罪に問われない罪、ぶつけられる憤りに傷付くと同時に救われる気持ち、自分や相手が傷付いても忘れたくなく忘れさせたくないもの、背負って生きていくということ。
どれが正解でどれが不正解かは書かれていません。きっと正解や不正解は読む人によって違っているのだと思います。あるいは正解や不正解なんてないのかも。
今の私は答えを出せませんでした。いつかこの物語や自分の気持ちを咀嚼できればいいなと思います。
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ナイフの言葉も十字架の言葉も
言う側と言われる側ともに
向けられているのだろうな、と思った。
人と関わって生きていくのって
本当は難しいことを孕んでいるのだと感じた。少しバランスを崩してしまうと取り返しのつかないことになる。
誰の身の回りにも起こりそうな場面や心境が散りばめられていてとても怖かった。
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とても悲しい話。
イジメが原因で自殺してしまった中学生の親友として遺書に名前を書かれてしまった主人公。なぜ僕が?という思いを抱えながら成長し、大人になっていく。