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これでも恋愛小説と言ってしまうのでしょうか
2007/03/12 00:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川文庫2007年2月のフェア「恋愛小説コレクション」に合わせた書き下ろし新刊です。しかし、これを恋愛小説と言ってもいいものなのか、しばし考えてしまいます。
前半部分は、あたかも少し前の昼のテレビドラマのようで、なかなか艶かしい場面を想像しながら読めます。この勢いでどんどん崩れていく女性を描いていくのか、と考えながら読み進めていくと、その期待(?)は裏切られてしまいます。
どうも恋愛小説というよりは、女性の自立を描こうとしたのではないかと、読み終わってみると思えてきます。そうだとすればこれは、「大正浪漫伝説」と言うよりも、栗本が言う「東京サーガ」に近い感じもしますし、人間の自立とか自我のあり方を描いているという意味では、栗本の作品すべてに通じるとも言えます。
ただし、そうだとするならば、この話のラストは何通りにも読めてしまいます。結局女性が自立したのか、自立しそこなって男のもとへ走ったのか。そここそが大事だと思うのですが、栗本先生、どうなんですか?
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