紙の本
「疾走感」というにふさわしい内容。
2012/01/08 10:06
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投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
「疾走感」というにふさわしい内容。
第1巻はジョブスの学生時代からアップル創業、そしてアップルから追い出されピクサーで成功するまでの話でした。第2巻は、ここからアップルに復帰し、iMac、アップルストア、iTunes、iPod、iPhone、iPadと立て続けに大ヒットを生み出すお話です。
自然と物語に引き込まれるのは、本書にはたんにビジネス面だけではなく、彼のプライベート面とくに心の動きなどを本人や周りの人々の証言から描き出しているためだと思います。
第1巻では、ビジネス・プライベートともに成功はしているものの、どこか引っかかるストーリー展開でした。原因は彼の異常なまでの自己中心的な性格と、それをストレートに表現した生き方に、ある部分読者がついていけない感じを持つからなのかもしれません。
第2巻でのストーリー展開は、成功の物語が疾走感とともに描かれています。癌に侵されながらも、ビジネスに取り組む姿。一方で家族に対する愛情など、読んでいて感動する場面が多いです。
彼の「現実歪曲フィールド」は、最後まで変わらず発揮されていました。周りの全てを自分の描いた理想の状況に、変えていく不思議な力です。
しかし彼は世の中を変えてしまった。
自分の思いを強くもつ、情熱的に行動する、そのことで世界を変えることはできるということなのです。
彼のようなやり方がいつもビジネスで通用するとはいえません。自分の思いを成就されるためには思いだけではできないのも事実です。
ただ、世の中に出回っている「ビジネス成功本」を読むよりは、この本を読んだ方が成功するためのヒントはたくさん書かれている気がしてなりません。
龍.
紙の本
スティーブ・ジョブスの人生 第二章
2012/01/24 08:07
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投稿者:いろは - この投稿者のレビュー一覧を見る
自伝ではなく、第三者が書く伝記というスタイルに少し不安を覚えたが、スティーブ・ジョブスが話を持ち込んだだけあって、著者は素晴らしい仕事をしたと思う。そして訳者も。
「II」はスティーブの復活、アップルの復活から、そして現代までが綴られている。
私自身、初めてのパソコンとして買ったiMacなども登場し非常に懐かしく、興味深く読めた。
本書に掲載されているジョブスの家族写真も、とても心が温まるものが多い。
電子書籍
貫くもの
2016/04/11 20:39
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投稿者:OTTER - この投稿者のレビュー一覧を見る
貫くものをもつことは狂う程に真剣でなくてはならない 貫くものを持って生まれたものは狂う苦しみも持って生まれる
そんな事実を彼に見る本
紙の本
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツ
2016/03/04 19:26
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投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイクロソフトを牽引してきたビル・ゲイツ、Appleを再生させたスティーブ・ジョブズ。
この二人が競い合っていた時代から、Googleに代表される新しい時代への変革期への入り口でビル・ゲイツは引退しスティーブ・ジョブズはあの世に行ってしまいました。
おそらく彼らが、現役でマイクロソフトとAppleを率いていても、GoogleやFacebookの流れには対抗できなかったと思います。
既に時代は彼ら二人に光を与えなくなったのだと思います。
ムーアの法則「コンピューターの性能は18ヶ月で2倍になる」が未だに続いている以上、新しい時代が来て古い時代の産物は捨て去られていくのでしょう。
そう言う意味ではビル・ゲイツにしてもステーブ・ジョブズにしても、引き際を先舞えていたのは賞賛に値します。スティーブ・ジョブズの場合ちゃんとした治療を受ければ今でも生きている可能性があっただけに、引き際が潔いと言わざるを得ません。
紙の本
偶像=アイコン=アイドル!?
2012/01/30 15:03
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投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読んだ感想。天才を模倣してはいけない、憧れ続けるのだ。本書を読んで自分に出来ることに対して情熱を持って取り組めば(愛を持ってと言い換えてもいい)きっと世界は少しだけ良い方向へ行くだろう。
電子書籍
なんでしょうね?
2013/01/13 15:24
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投稿者:jun - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の怒りを買うような行動をするけど、もともとの自信(自身でもある)のこだわりがあって、それが新製品開発につながる。とにかく女性としては「奥さんがんばった」って感じでした。日本の偏屈おじさんの感じに似てなくもないかも・・・。
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ガンの宣告から、iPhoneの発表。
そして再発してからのiPadの発表。
その2つとも楽しみにしながら手に入れ、今でも毎日のように愛用しているが、その背景に、ジョブズの並々ならぬ生命力があったのだと思うと、辛いとか悲しいとか言う前に、今 手にできている奇跡に感謝したい。
ジョブズはエジソンやフォードに並べ評されるような発明家として後世に名を残すだろう、と最後のほうに書かれているが、本当にそう思う。
そして、後年になってその賞賛を見聞することはできないだろうが、同じ時期を生き、その製品に触れることができたことをうれしく思う。
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購
口絵
ジョブズ家のファミリーアルバムから
第22章 再臨
野獣、ついに時機めぐり来る
●八方塞がり
●落ちたリンゴ
●クパチーノへにじり寄る
第23章 王政復古
今日の敗者も明日は勝者に転じるだろう
●舞台裏をさまよう
●アメリオ退場
●社内改革
●ボストンマックワールド(1997年8月)
●マイクロソフト協約
第24章 シンク・ディファレント
iCEOのジョブズ
●クレージーな人たちがいる
●iCEO
●クローンの廃止
●製品ラインの見直し
第25章 デザイン原理
ジョブズとアイブのスタジオ
●ジョニー・アイブ
●未来を創り出す工房
第26章iMAC
hello(again)
●バック・トゥ・ザ・フューチャー
●発表(1998年5月6日)
第27章 CEO
経験を積んでもなおクレージー
●ティム・クック
●ハイネックとチームワーク
●プレゼンテーションの帝王
●iCEOからCEOへ
第28章 デジタルハブ
iTunes mからiPod
●点と点を結ぶ
●ファイアーワイヤー
●iTunes
●iPod
●「それだ」
●クジラ白さ
第30章 iTunes ストア
ハーメルンの笛吹き
●1曲99セント
●羊の群れを追い込む
●マイクロソフトの歯ぎしり
●ミスター・タンブリング・マン
第31章 ミュージックマン
人生のサウンドトラック
●ジョブズのiPodの中身
●ボブ・ディラン
●ビートルズ
●ボノ
●ヨーヨー・マ
第32章 ピクサーの友人
●『バグズライフ』
●「スティーブ自身の映画」
●絶好
●決着
第33章 21世紀のマック
アップルを際立たせる
●貝殻、角氷、ヒマワリ
●インテルはいってる
●報酬問題
第34章 第1ラウンド
メメント・モリー死を忘れるなかれ
●がん
●スタンフォード大学卒業式
●50歳の獅子
第35章 iPhone
三位一体の革命的製品
●電話がかけられるiPod
●マルチタッチ
●ゴリラガラス
●すべてやり直し
●発表(2007年1月10日)
第36章 第2ラウンド
がん再発
●2008年の闘い
●緊急手術
●死からの生還
第37章 iPad
ポストPCの時代に向けて
●革命を起こしたいと君は言う
●発表(2010年1月27日)
●主張する広告
●デジタル世界を根底から変えたアプリ
●出版と報道
第38章 新たな闘い
昔の仲間の余韻
●グーグルーオープン対クローズド
●Flash 、アップルストア、コントロール
●アンテナガードーデザイン対エンジニアリング
●ヒア・カムズ・ザ・サン
第39章 無限の彼方へ さあ行くぞ
クラウド、宇宙船、そのまた先へ
●iPad2
●iCloud
●新キャンパス
第40章 第3ラウンド たそがれの死闘
●家族の絆
●オバマ大統領
●三度目の病気療養休暇(2011年)
●ゲイツとの最後の対面
●「その日が来て��まいました」
第41章 受け継がれてゆくもの
輝く創造の天空
●ジョブズの功績
●最後にもうひとつ
●コーダ
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上下2巻あわせて読んでみて、スティーブ・ジョブズという人物を言葉で表現するならば以下になると思う。
「自分の心に従って、自分を曲げることなく、好きなことに全力に向かって進んだ人物」
最後は心半ばで癌で無くなり、無念だったと思うが、ここまで自己を表現できて幸せだったと思う。
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ジョブズ公認伝記の第二部です。ここでは彼がアップル復帰からその最期の直前までが記されておりますが、彼のたどった人生の強烈さと今回はじめて明かされた家族との深い絆に感動しました。これは必読の書です。
ここに記されているのは彼がアップルに戻ってからその時価総額を世界一に会社にもっていき、私生活ではがんの治療に苦しみながら、寸暇を惜しんで全速力で駆け抜けていった一人の男の生き様が記されておりました。ビジネスの事に関しては他にもさまざまな方が書いているので詳しくは書きませんが、ここで初めて公開された妻のローリーンや子供たち、昔の彼女との間に生まれたリサや長男で自身の通っていた大学にちなんで名づけたリード。ローリーンとの間に生まれたイブとエリンの二人の娘との関係や、彼が膵臓癌に倒れたときの3度の闘病生活。一度目に膵臓を切除したときにはすでに肝臓に腫瘍が転移していて、2度目の病気療養をしてありとあらゆる手段を講じていたときにはいつ死んでもおかしくない状態であったということ。彼の『最期』になってしまった3度目の病気療養にいたっては全身の痛みに苦しみ、子供たちの誕生日を祝ってあげられないことに大泣きし、専属のコックが彼を思って作った料理を前にしても、じっと座って自分のひざを見つめている、という彼の描写は、本当に壮絶でした。
ビジネスの面ではiPodの発表を皮切りにiPhone、iPad、そしてiCloudと立て続けにヒットを連発するその開発の舞台裏が描かれていて、その一線を越えたある種の狂気に度肝を抜かれたことと、ティム・クックや彼とともにデザインを考え出すジョナサン・アイブ、マーケティングを担当するフィル・シラーなどの幹部たちがよく彼のむちゃくちゃさについていけるもんだなと思いながら、『世界を変えるんだ』という情熱をジョブズとともに分かち合ったからこそ、アップルはあそこまで大きな会社になりえたのかな、とさえ思ってしまいました。
僕にとってのハイライトは、ジョブズの寿命が燃え尽きんとするときに、盟友であり、またライバルであるマイクロソフトのビル・ゲイツ氏がジョブズの自宅に訪れて二人だけで会談した、という場面でした。ともに同い年で業界の先端を走り続けた人間同士にしか分かり合えないものが、行間からにじみ出て来るような気がして、胸が熱くなってしまったことを思い出します。
有名なスタンフォード大学でのスピーチで
「ハングリーであれ、愚かであれ」
と卒業生を叱咤し、そのほかにも数々の名言を残した彼ですが、この本には数々の『彼の言葉』がちりばめられており、彼の、アップル製品のファンはもちろんのこと、彼の死後に彼のことを知った人間にも、ぜひ読んでいただければな、と思っております。
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年内にようやく読み終わりました。
1よりもこちらの方がほとんどの製品を知ってるだけにとっつきやすかった。それだけに、自分が普段使っている製品に、彼のこだわりがどれほど込められているかを理解することができた。
彼だけがApple製品を作っているわけではないけど、彼亡き後の製品がどうなっていくのか見物です。結局買っちゃうんだろうけれど(笑)。
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第一巻を読み終わり、第二巻に本日突入。
こんな勢いを持った人間が近くに存在したらと思うとホント、ゾッとする。読みながら何度も表紙の顔写真を眺めて見た。
Appleの製品を忘れ、スティーブジョブズの若き時代にのめり込んで読んだ。
第二巻は、Appleの製品とオーバーラップして、またビジネス書の意味合いを含めて、のめり込んでいる最中。
ぶ厚い書籍であるが、読み進み、赤い紐のしおりを先に先に挟んで行くことが楽しい。
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前半に比べると後半は急いでいる感じがする。iPod,iTune,iPhone,iPadが次々と登場し、そこに癌に侵されたジョブスが絡む。この10年の展開はよく知られるところであるが、その裏で、病魔に蝕まれている。心配はしていたし、どうなるかと思っていたが、この日がくるとは。しかし、この本には亡くなるところまで書かれていないが、明らかにその方向に向かっていて、また、そこが悲しみを誘う。このような生き方をするのは、今更むずかしいが、見習いたいところも多い。改めて、その業績を、その生き方がうらやまれる。
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カリスマとはこういう人のことを言うのであろう。人間味あふれる彼の個性のおかげで我々はテクノロジーを楽しむことができる。
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最終章のジョブズの言葉に感動した。
「僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとするんだ。そして、その流れになにかを追加しようとするんだ。」
俺もそうするんだ…。