紙の本
説明しがたい悪
2015/08/23 17:37
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:who - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間関係において「あの人はすごくずるい人なんだけど、それを説明するとなるとうまく説明できない」というもどかしい気持ちがあったりするのですが、この本には、まさにそういった感じの人のことがはっきりと説明されていて目から鱗が落ちました。一見とても善人にみえる人が、じつは邪悪だったりすることがあるのですね。自分が善人に見られるためなら、どんなあくどいことでもするという特徴があるのだなとおもいました。そういう人は死ぬまで自分の罪悪感に向きあうということを拒みつづけるのだそうです。だから人間的にも成長しない。それでいて社会的にテクニックを身につけているので、どこか悪人なのかなかなか証明するのが難しいのだそうです。この本をその手の人が読んだら、怒るのではないだろうかという気がします。とても興味深い内容でした。
紙の本
人間の悪を初めて科学的に究明した画期的な書です!
2016/08/09 09:34
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、人間の悪を初めて科学的に究明した書であり、そこには、人の心の闇に迫り、人間の真相心理の固定観念をくつがえす力があります。筆者は、精神科医で、カウンセラーも務める心の専門家です。診察室で出会った虚偽に満ちた邪悪な心を持つ人たちとの会話を再現しながら、その巧妙な自己正当化にための嘘の手口と強烈なナルシズムを浮き彫りにしてくれます。読み進めていくと、人間の邪悪さに恐ろしく感じられるようになるますが、それも本書の一つの特徴と言えるでしょう。
紙の本
自分では気付かない
2024/03/16 15:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あんず - この投稿者のレビュー一覧を見る
精神科医師が、自ら診察したケースを分析・考察する内容。
ところが、読んでいる途中で気分が悪くなった。
私にはそれ以降はもう読めない。
...特にコレっていうのでもなく、ごく普通に生活している人たちの話なんだけどね。
それにしても、精神科医師は大変だと痛感した。
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中学生のころ母親の本棚にあったこの本をこっそり盗み読みしたことがありますが、内容についてはよく覚えていませんでした。
今回思いがけず文庫化されたのを機に再読することにしました。
副題は「虚偽と邪悪の心理学」となっており、本の内容も「うそ」よりは「邪悪」を主題にしたものとなっています。
著者は精神科医でありキリスト教圏に育った人ですので、おそらく「邪悪」の定義も我々日本人とは少し異なり、タイトルだけみて手に取ると「何だこれは」ということになりかねません。
そこでずばり言ってしまうと、この本は現代日本では「モンスター・×××」と呼ばれる人びとと彼らの用いる「否認」という心理機制(「そんなことは聞いていない!」「覚えがありません」)について書いたものです。
職場、あるいは友人関係のなかでそういう人たちと接したことのある方は、いまこそこの本を手に取るべきでしょう。
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とてもおもしろい本だった。
「邪悪」について書かれた本なのだが、普通に生活している人達の邪悪を取り上げている。
○子どもを鬱病に追い込んだ両親
○夫を支配する妻
○恋人に病的に依存する女性
○著者にストーキングする女性患者
○ベトナム•ソンミ村事件
犬のしつけにもあてはまる内容だと思う。
邪悪に傾かないよう、心のバランスをとることがとても大切。
私が邪悪に傾きかけたら、注意してくださいね!(笑)
自分で気づかない事が一番危険!!
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精神科医の診療レポートでありながら、読み始めたら止まらなくなるほどスリリング。誰もがきっと身近にズバリ当てはまる邪悪な人がいる。こちらからみて邪悪な人にとっても、その人から見て邪悪な人がきっといると思うと、人間の不思議を感じます。
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なんというか、こわかった。
苦手な先輩に、本の内容にぴったりの言動があるので、あの人は邪悪なのか。。。と思ったり。そう認識できただけで、少し楽になれる、少なくとも、自分はスケープゴートにならないよう注意する事ができる。
翻って、自分の中にこういった面がないか、慎重に考えてみるべきかと思う。
十年以上前の著書だということだが、現代社会に十分すぎるほど通用するもので、驚いてしまった。
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図書館の書棚などで、何度もこの本を見かけていましたが、
すずらん堂書店で紹介されているのを見て、ついに読み始めました。
今、ソンミ村のところを読んでますが、
この本は冒頭の2つの話が抜群に面白いと思えます。
続きが知りたいけれど、小説ではないので、
仕方のないことなのかも知れません。
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邪悪と呼んでいる人たちの最も特徴的な行動としてあげられるのが、他人をスケープゴートにする、つまり、他人に罪を転嫁することである。ふーむ。
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2012年12月5日読了。
なんか同僚で、本当に平気でうそをつく人がいるので、これでも読んだら、その人の事理解できるかと思ったけど、無理だった…やはり。
わかったのは、やっぱり私の同僚がやっぱり精神科医から見てもおかしい人の分類に入るんだろうなぁって事だけだ。
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原書名:PEOPLE OF THE LIE(Peck,M.Scott)
悪魔と取引した男◆悪の心理学を求めて◆身近に見られる人間の悪◆悲しい人間◆集団の悪について◆危険と希望
著者:M・スコット・ペック(1936-2005、ニュー・ヨーク市)〈精神科医〉[ハーバード大学大学院→ケース・ウェスタン・リザーブ大学大学院]精神科医・作家
訳者:森英明〈翻訳家〉
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こういう人、たまにいるよねー、と思いつつ、自分の生きにくさについても解決の糸口を与えてくれた内容。
life⇔evil
生に逆行するものが悪。単純明快。
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凄く考えさせられた本だった。
ラストの意見には、安易な感じを受けたけど、とても良い本だった。
この本を読んで、自分の不安を、他に逃げずに噛みしめてみようと思った。
邪悪な人とは自分の過ちを認めずに、他に転嫁して攻撃する人。
自分が悪いなんて、つゆも思わない人・・・・いますよね。
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2013/1/26 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2013/3/24〜3/26
本屋で偶然見つけて衝動買いした本。職場で力を持っている人がこのタイプの人で大迷惑している。読むだに恐ろしい人達だ。如何に対応したら良いのだろうか。
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周囲の苦手な人の、どこが苦手なのかが手に取るように分かった。
それ以上に、今まで違和感程度に感じてたことが、邪悪性の現れであることが分かってしまい、そういう目で見てしまうようになった。
「邪悪な人間には自分の邪悪性を他人に投影する性癖がある」
これだけでも、大きな指針になる。
今は、これに自分自身が当てはまらないかを日々自己検証しながら生きていこうと思う。