読者参加型の推理小説
2016/06/13 20:38
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ番組として制作されたが、何らかの理由で放送されなかったという設定の3話構成のミステリー。
モヤモヤする読後感でしたが、『オカルト的な結末で終わるが、伏線を丁寧に辿ってゆくと「もう一つの真実」にたどり着く。だが、本当の結末は番組内で明かさず、視聴者の想像に委ねる』とのあとがきを読み、読者参加型の推理小説と理解。再度読み直すと、伏線がたくさん仕組まれ、各話の最期には「書き出しメモ」というヒントもあり、参加型推理小説の醍醐味を味わいました。ただ答え合わせができないところが、残念です。
なお本書は、深夜TVドラマの小説化とは知りませんでした。インターネットには、深夜ドラマ視聴者によるネタバレが多数公開されていますので、答え合わせはできました。私は気がつかなかったポイントがたくさんあって、皆さんの洞察力の深さに感心。3話以外の話もテレビ放映されたようですので、続編も出してもらいたい思いました。
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投稿者:Zero - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか知ってる話だとおもったら、10年以上前にやってた深夜ドラマの小説版だった。夜中にたまたま見たときはドキュメンタリーだとだまされたことは記憶にある。
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単行本が出た時から気になっていたので購入。まったく知らなかったのだが、元々はTVの深夜番組だったらしい。
如何にも『ありそうな話』を淡々と書いているところが面白かった。映像媒体出身の作家はやっぱり構成と『引き』が上手い。
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昔くりぃむしちゅーの有田さんが、「放送禁止っていうすごく怖い番組がある」とラジオでいっていて、どんなだろうと興味がありました。
それが本になってると最近知り、買ってきました。
おもしろいけどでもこれは、やっぱり映像で見た方がおもしろいかも。
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放送される予定で製作されたドキュメンタリー番組が、諸般の事情でお蔵入りしたという、所謂フェイクドキュメントテレビドラマの小説版。
冒頭からさまざまな伏線や仕掛けがあり、それがわからないと読後にかなりモヤモヤ感が残る。実際に映像で見たのは、『呪われた大家族』だけ。文章と映像の違いと表現力の難しさを感じた。
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フェイクドキュメンタリーのホラーミステリ。映像版は観ていないのですが、これは観たくなっちゃったな。
単なる普通の、どこにでもありそうなドキュメンタリー企画。それなのに徐々にオカルト要素が入りだして、ああ、そういう心霊ものなのね、って思ってたら。
……「心霊ものでした」っていう方が、ましだったと思う。
すっと読み流してしまえばありがちなホラーだったのに。最後に添えられた書き出しメモを見て、引っかかっていた部分を改めて考えると……この事件の真相ってもしや!? とんでもなくぞっとさせられる作品でした。
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謎解きが1ナノも好きじゃない私には不向きな作品でした。「出版禁止」が面白かっただけに少々残念、、、。
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放送禁止シリーズTV放送分のノベライズ版。
小説でも面白かったけど、やっぱりこのシリーズは映像で見ることをお勧めします。
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テレビ番組のノベライズのため、スイスイ読めました。3話しかないし。スクリプト、としてヒントが示されていて、謎解きが楽しめました。テレビ放送も見てみたいです。
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悪い意味で騙された。怖めのドキュメンタリーかと思ったら。。。
オチが毎回とんちレベルのダジャレなのがしんどい。一休さんじゃねえんだから。どんなバカにもわかる凡庸すぎるどんでん返し、レベルの低さに震える。
ただし、一応不気味な勢いのようなものはあった。不穏というか、気持ち悪い感じは、読ませる原動力となった。
フェイクドキュメンタリーという枠組みととんちレベルのオチ、どんでん返しを止め、もっと頭をひねってひねって純粋なホラーを書けば、悪くないものができるんじゃないか。
甘えないでほしい、よい意味でも悪い意味でも。
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ドラマ版の書籍化。私は本編を見ているので真相が分かってる上で読んだのだが、伏線になってる本編の画像も小さくモノクロだし、見てない人に真相は分からないのでは。
ドラマ(フェイク・ドキュメンタリー)版は不定期放送で事前告知もなかったので初めて偶然TVで見たときは本っ当に怖くて驚いた記憶がございます。
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ノンフィクションだと思ったらフィクションだった…でもリアリティありすぎてそのへんのホラー小説より全然怖かった…。物語の中にあるヒントを解きながら読むのはめちゃくちゃ面白いし読んだ後に「あー!なるほど!」ってなる!
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フィクションか!本当のドキュメンタリーと思って読んでしまいました。(というか買った)。リアルな恐ろしさが。しかも生きている人間のほうが怖い、このじわじわ来る感じ、くせになりそうです。本とはこういう事情の作品もあるんじゃないの、とつい深読みしたくなる気も。
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今まで読んだ著者の作品の中で、一番面白かった !
ある事情で放送禁止となったVTRを再検証するというノンフィクション風のフィクション。
大家族のドキュメンタリー、ストーカー被害の女性への密着ルポ、社会に適応できない人たちの手助けをする「しじんの村」という団体の体験取材。
取材メモをもとにしたドキュメンタリー風の語り口、とこどころに見え隠れする真実、ラストの書き出しメモに放送禁止になったヒントが書かれている。
ストーカー被害の話はネットでネタバレを読まないとちょっとわからなかった。
テレビ番組のノベライズなのかな、ドラマも見たくなった、
(図書館)
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内容は私の好みでしたが、理解力のなさ故に、満足のできる読後感ではなかったです。
ただ、人間が1番怖いという事が伝わってきました。
全ての作品において、どことなくそれぞれ個人の闇が匂っていましたしね。
理解力は皆無ですが、最後のメモはやっぱり怖かったです。