紙の本
誇張された部分もあるが,ゲーム依存症の発見や対策に有効 (!?)
2010/01/20 22:24
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
新書としてはかなり厚いこの本は,ゲームやネットワークへの依存症をあらためて警告し,症状や対策をしめしている.ゲーム依存症が存在し,その早期の発見や対策が重要であることはたしかだろう.しかし,いくつかの統計がとりあげられてはいるものの,ゲームをするこどものどれだけが依存症になるのかはこの本からはよくわからない. 前著「脳内汚染」 と同様にその危険を過大評価しているようにみえるが,だからといってこの本の価値がなくなるわけではない.
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依存は、ゲーム、ネットだけでなく、オークションや恋愛にまで及んでいる。暴力的や無気力という影響がある事は、以前から読んで既知ではあるが、では、依存症にかかってしまった、現代の多くの人たちを、どうやったら、元どおりに治す事ができるのだろうか。こういう人たちは、どんどん増えつつあるので社会問題として、もっと、真剣に取り組んで、考えてみなければいけないのではないだろうか。
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前作「脳内汚染」の反響を受けての一冊。
今回は、脱出と銘打ってるだけあって、ゲーム・ネット依存症に対しての対処方法にも言及している。
現代の病にメスを入れる一冊。とにかく面白い!
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犯罪とゲームを直結しすぎるのも短絡的だとは思うが、ゲームやインターネットが物理的に脳に与える影響と言う意味では無視できない問題かもしれないとも思う。
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ゲームやネット、映像メディアが脳の機能に及ぼす影響の恐ろしさが書かれている。怖い。小さい子はとくに気をつけてあげたい。
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[ 内容 ]
覚醒剤並みの依存性を持つゲーム、ネット。
最新の研究では、いじめやADHDの増加との関連性も明らかになった。
ゲーム依存に陥った子どもにはどう対処すべきか―新しい「親の必読書」。
[ 目次 ]
第1章 豹変した我が子
第2章 ゲーム、ネット依存症
第3章 いじめという名の暴力
第4章 破壊されるタブーと共感性
第5章 ゲーム、ネット・アパシー
第6章 ADHD、社会性発達への影響
第7章 依存にならないために
第8章 依存からの回復
おわりに 奪われた未来を取り戻すために
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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アメリカではゲーム=有害論に関する訴訟は、違憲としてことごとく取り下げられている。つまり、ゲーム=有害とするのは間違っていると。
ゲームは麻薬並の強い依存性を持ち、共感性の破壊やいじめを助長する、とのことだが、そんなこと言ってたら、小中学時代、一日5時間以上ゲームするのが当たり前だった私はとっくに廃人になっているはず。それは私とそれほど変わらない時間をゲームに費やしていた友人などを見ても然り。
49ページには「覚醒剤を静脈に注射した際のドーパミン放出量が2.3倍で、ゲームを50分間プレイした際は2.0倍」とある。どんな状態と比べて2.3倍やら2.0倍という数字がはじき出せるのか分からないし、どんなゲームをどのような状態で50分プレイしたのかも示してほしい。それに、統計も65ページのもののようになんだかインチキ臭いものが多い。これ、誘導尋問である。
極めつけは90ページの「アメリカ、ドイツ、イギリスで『ドラえもん』の放映許可がおりていない。この話が安易に他人を頼る、他力本願を助長するからだ。だから日本でも禁止するべき」などという趣旨の箇所。これには呆れて失笑した。まさに噴飯物。
外国のことはともかく、この話に込められたもっと深い意味(困難に打ち勝つこと)は無視ですか。藤子さんが草葉の陰で泣いている。こんな意図でドラえもんを生んだわけじゃないのに、とんだ曲解をする人がいるものだ… って。第一、子供たちは「ドラえもん」のような、あらゆる不可能を可能にしてくれる存在が現実にいないことぐらい承知していると思うが。
実際にことあるごとに「ドラえもんが何とかしてくれる」と言う子供のことなんて、見たことも聞いたこともないはず。
まあ、ゲームのやりすぎが勧められることではないのは確かだが… この本の内容は酷い。
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「脳内汚染」を進展させた著書。「脳内汚染」を読んだのは平成20年度だったか。随行用務で東京出張の際,往復の新幹線の中で読み進めた。
オペラント条件付け,脱感作,アパシー更にはゲームソフトの開発者はいかにアドレナリンとドーパミンを放出させるソフトを創造できるかという視点で研究開発に勤しんでいるかということが書かれていた。
成長期の脳に「快楽→嗜癖→耽溺→依存(症)」がどれだけ怖いかということは「脳内汚染」の指摘でも十分理解できたが,今回読了後その認識はより強固になった。
うちの子もPSPに興じているので心配だわ。子どもに対してゲームの「負」の部分を繰り返して伝えていくことはよいことらしいので,それを続けよう。
■ギャンブルが依存症となりうるのは何度でも勝負が行えることと、掛け金を容易に増やすことができることによる。一万円負ければ今度は五万円つぎ込んでもっと取り返すことができる。ギャンブルで遊べる日が一年に一回しかなければ依存症になる人はいない。或いはいくら買っても利益の上限が千円と決められていたらギャンブルにのめりこむ人はかなり減るだろう。
■ゲームが依存しやすいものとなってしまうのは際限のない繰り返しが容易にできしかも刺激のレベルが徐々に上がっていくように巧みに作られているため。体制ができにくいように、様々なノウハウの粋を集めて作られている。さらに、一本のソフトに飽きたとしてもまた別のソフトが新たな趣向の刺激を提供することによって耐性を乗り越えてしまう。そのうえハード自体の進化が耐性を帳消しにする。少し飽きてきた頃に、全く目新しい技術がより強い刺激を提供し続ける。このプロセスが進むにつれ、依存症は最終段階を迎える。強い刺激に慣れっこになることは単に刺激に対して無感覚になるということではない。強い刺激なしでは神経のバランスが保てない状態に陥ってしまう。
■刺激が途絶えた後の激しい渇望状態。禁断症状。
・耐性の形成と異存は表裏一体の現象
・やるのも地獄、やめるのも地獄という状態が現出する
■ゲームネット依存の症状
・過度な熱中と利用中の高揚
依存し始めた人に必ず見られるもの。ゲーム依存の場合、線条体や前頭前野でのドーパミンの放出が増大することによる。
・時間コントロールが困難
・中止への強い抵抗
・生活・睡眠リズムの乱れ
夜が遅くなり朝が起きられなくなる。覚せい剤と同じようにドーパミンの放出を増やすのであるから当然不眠になりやすい。長時間夜間に強い光を浴び続けることも睡眠と覚醒のリズムを司る体内時計を狂わせて昼夜逆転傾向を強める
・各種禁断症状
イライラ。怒りっぽくなる。不機嫌になる。気分が沈む。不快な状態を避けようとして益々ゲームやネットをやってしまう。ゲームやネットを友人や家族との関係より優先するようになる
■攻撃性の亢進と共感性の低下
■過剰なドーパミン放出に伴う神経細胞のダメージ
・ドーパミンの過剰な放出が長期間続くと脳の中で不可逆的なダメージが生じてしまう。前頭葉や線条体の神経細胞の細胞死やドーパミン受容体の損傷を引き起こす。
・過剰なドーパミンに晒されると、本来の報酬系が壊れ「無気力」となり、また「神経過敏」な傾向や人が信じられない妄想的傾向、実行機能や社会的機能などの高次機能の低下を引き起こし、認知の傾向や人格にまで影響を及ぼす
■暴力行為を目撃すると脳の中の扁桃体や前部帯状回の背側部が激しく興奮する。扁桃体とは命を驚かすものに対して恐怖などの強い情動を感じ身を守るために必要な反応を引き起こす中枢である。蛇を目にした瞬間に身体が勝手に立ち止まるのもこの扁桃体が反応することによる。一方、前部帯状回は痛みを感じる中枢でもあり脳の他の領域に「用心して行動せよ」と警報サインを送る領域である。暴力に対して脳は恐怖心や警戒心を呼び起こし異常なことが起きているとしてその人に注意を向けさせる。ところが暴力を当たり前のように見ているとそれに対して注意を呼び起こす力が弱まってくる。こうした現象を暴力に対する「脱感作」と呼ぶ。
■「オペラント条件付け」とは一定の状況下で、ある刺激が提示されると特定の行動を行うことを学習させること。その場合、目指す行動がうまくできた時だけご褒美や評価を与えることによりその行動は強化されていく。こうした操作を繰り返すことで生理的に元々そうした回路がなくても反応回路が形成されていく。一旦回路ができあがると自動的に行動が生じるようになる。つまり生得的には存在しない反射的回路を作ってしまうことが可能なのである。
■破壊性行動障害
■ゲーム、ネット依存が進行してくると生じやすい認知の歪み。
①否定的な自己観
自分を実際よりもだめで無力でとりえのない人間だと思ってしまう
⓶否定的な他者観、人間観
他人を実際より敵意や悪意を持った信用できない存在だとみなしてしまう。人間を二面性のある醜い尊敬に値しない存在だと感じてしまう。
③悲観的な世界観
世界を実際より邪悪で危険な場所だと感じてしまう。
④悲観的な人生観、未来像
将来に希望がなく生きることが無価値で虚しいことだと感じてしまう。
■情報中毒
■暴力的なゲームに触れると援助的行動が減少することが観察されていたが思いやりを失わせるメカニズムが解き明かされた。
■社会的能力の重要な柱の一つは他者の痛みを思いやる能力にある。ところが暴力的な映像に長時間触れている人では前部帯状回(ACC)の機能が低下を示す。前部帯状回は痛みの認知にも関わるがその痛みとは肉体的な痛みだけではなく心の痛みも含まれる。それが低下を来すということは思いやりや心の痛みという社会性の能力の中でも最も人間的な能力が損なわれていることを示す。
■心の痛み、つまり社会的関係における痛みを社会神経科学では「社会的痛み」と呼ぶ。
■社会性の基本は「注意の共有」から始まるといわれる。注意の共有とは身近にいる人が注意や関心を向けているものに自分も注意や関心を向けること。人間にはそうした本性が生まれつき備わっている。だが勝手にその能力を発達させることができるわけではなく幼いころから注意を共有する体験を繰り返す中で育まれるものである。その原点は母親との間に結ばれる眼差しの共有であり本人の関心に母親が寄り添ってくれることである。そこからコミュニケーションや共感性のベースとなる相互的応答性というものが身についていく。注意の共有は社会脳の発達と密接に関係している。
■共感性の低下は思いやりをなくし自分勝手でドライになるということを引き起こすだけではない。共感性は様々な社会的スキルの土台となる能力である。共感性が低下することは様々な社会的スキルの低下をもたらす。
■共感性の低下によって起こりやすい問題は社会的文脈が読めなくなることである。
・社会的文脈が読めないと場違いな発言や独りよがりなコミュニケーションに陥りやすい。その結果悪気はないのに他の人の気分を害してしまったり常識のない人だと思われて周囲から浮いてしまうことにもなる。
・ゲームやネットで長時間を過ごす人では社会的文脈を読み取る能力に低下がみられる。
■幼くなる子どもたち
①現実と空想の区別が不十分で結果の予測がつかない
⓶相手の立場を考えて相手の気持ちを思いやるという共感能力が未発達
③自己反省が苦手で自分の視点でしか物事が見えない
④物事を単純な二文法で捉えてしまい,その中間で物事を捉えることが困難
⑤善悪観念や価値判断が十分内在化しておらず周囲の状況や気分に容易に左右される
・こうした特徴は最近の中学生、更にはもっと高年齢の若者にもみられる傾向
■寄りはない時期に触れるという意味で最も危険なのが親がベビーシッター代わりに何げなく見せるテレビやビデオである。二歳になる前にテレビやビデオを長時間見せると言葉や社会性の発達が遅れることが指摘されている。
■幼い子供はテレビの内容を理解しているわけではなく子供の中に生得的に組み込まれている反射の結果である。人は動くものの気配を感じたら立ち止まって注意を向けるという反射が備わっている。定位反射と呼ばれるもので、絶えず動く場面や変化する音は定位反射を引き起こし子供の注意はくぎ付けになってしまう。
・テレビ画面を見続けることは急速に発達している子供の脳に深刻な影響を及ぼす。言葉が遅れるだけでなく、笑わない、表情がない、母親にも無関心といった自閉症に似た状態を呈することもある
・絶えず変化する画面になれると静止している物に対して注意が酷く散漫になってしまう。注意力の低下は当然その後の学習能力に影響することになる
・後にゲームやネット依存になる人には幼い頃からよくテレビ、ビデオを見ていた人が多い
■ゲーム依存の子で見られるのは、自分では知らず知らず相手に不快な印象を与える行動や言動をしてしまうこと。自分ではそのことに気付かないし相手がどう感じているかにも目が向かない。
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脳科学がすすむにつれいろいろなことがわかってきている
軍事研究でなぜ人を撃てないかという研究などの引用がおもしろい
軍事目的で人を撃てるようにする技術で
残虐なゲームをすることで人を物のように扱えるようなってしまう
ことが説明できるのが皮肉な感じがした
お金をはらって人間性を壊しているとはおそろしい
外国のようにもっと規制すべきと思った
他にも内容がいろいろあるので読み応えがあった
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覚せい剤並みの依存性を持つゲーム、ネット。いじめやADHDの増加との関連性も見えてきた。今、子どもたちの脳はどのように「脳内汚染」されているのか。そしてその対処法を書いた1冊。
【志學館大学】ペンネーム:ムム
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ゲーム依存からの回復方法について書かれた本。
基本的に、他の依存症と同じだと思うけど、発達中の子供の脳に大きく影響を与えるかも知れないという意味で、他の依存症よりも怖いかも...。
回復するためには、周囲が温かく見守りつつ、最終的には本人が自分で自分をコントロールできるように促すことが大事!
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* 主観的要約 *
◆ゲーム・ネット依存に対する警告の一冊。著者は、ゲーム・ネット依存症患者に関わってきた体験から、薬物依存症患者との共通点の多さに驚きを示しています。とくに著者が強調するのは、ゲーム・ネットは麻薬に匹敵する快楽物質を分泌させることによって強力な依存状態に陥ること、そして、依存状態に陥ることによって共感性が欠如したり、それと関連して社会性が低下する傾向があるということです。過剰な刺激に触れ続けることによって脳が損傷を受けることによって性格や考え方が変化してゆくということは「脳内汚染」に他なりません。ゲーム・ネット依存を薬物依存になぞらえるという点で、この本は警告の急先鋒ともいえる本ではないでしょうか。
* 感想 *
◆ゲーム・ネット依存は「個人の強い意思で抜け出せる」と考えられてしまうけれども、そうではなく文字通りの依存状態に陥ってしまう過程が語られている点で大いに刺激があった。ぼく自身は、ゲーム・ネット依存と長期的な脳へのダメージ(共感性低下、攻撃的思考・認識など)にどれだけの因果関係があるかと考えると疑問を覚えてしまうのですが、ゲームが怠惰のための格好の道具になってしまう危険という問題は当然あると思います。
◆今後メディアとどのように接するかということはこれからいっそう重要になるでしょうし、その警告の書としての意義は十分にあります。
* ささいな疑問 *
◆海外に比べて日本の番組規制が不十分だといっていますが (p. 90ff)、フィア・ファクターやビッグ・ブラザーみたいな過激な番組は一般的ではないのかな……。
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◆きっかけ
ゲームをなぜ規制したいのか、理由を考えていてググッていた中に本著からの引用があり気になったので。
(★子供にゲームの危険性を幼いうちから教えましょう。麻薬のように依存性があって止められなくなる危険があること。性格が怒りっぽくなったり、優しかった人も優しくなくなる危険があること。注意力や根気がなくなって、将来、勉強も仕事もできなくなってしまう危険があること。熱中しすぎて、学校を辞めたり、仕事も辞めてしまう人もいること。現実とゲームの世界との境界が分からなくなって、よその人を傷つけたり、場合によっては殺したり、家族を殺した人もいること。自分の子供に、そんな風になってほしくないので、うちではゲームをやらせないということを子供が幼いうちから繰り返しきちんと説明しましょう。……出典:脳内汚染からの脱出)
2016/8/5
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この本を読み終わって、
『スマホの電源を切るようにしました』
今現在、以下のTODOを実行しています。
①仕事上や何かの連絡を誰かにしなければいけない状況以外、スマホの電源を切る
②勉強する時、本を読む時は、スマホの電源を切る
③土日は、ほぼスマホの電源を切る
④SNSは仕事上で使う以外は、基本はしない、最低限の連絡手段として、どうしても必要な時に使うのみ。ゲーム、ネットニュース、動画アプリは全て削除
以前から、スマホへの依存がはっきりと自覚するほどありました。どういう状態が依存なのかは、多くの書籍があるので、そちらに譲ります。
この「自分はスマホに依存している」という感覚がタバコを吸っていた時と、
非常に酷似していることに、ある時、気がつきました。
今は禁煙をしていますが、時たま無性に吸いたくなります。
この感覚が、スマホを使用したい時の体の状態と非常に酷似していることに気が付きました。
ニコチンへの渇望は、禁煙をした人なら、わかります。
何か不安や焦りを感じた時に、
一服すれば、魔法のように軽減したという記憶が呼び起こされます。
スマホで、どうでもいいニュースを見たり、チャットを見たり、ゲームをしたり、
YOUTUBE見たりすると、イライラや、不安、退屈、焦りが、軽減する感覚をおぼえます。
タバコの場合、実際は、吸えば、さらに不安や焦り、そしてニコチン中毒へのはまっていきます。
なので、禁煙本には、吸っても、吸わなくても、不安や焦り、イライラは根本的には消えない、
吸ったら「軽減するような感覚」を持つが、実際は、そのように脳が錯覚を起こしているだけで、
ニコチン依存の体を作るだけなら、吸わない方がいいのではないですかと、論理的に説いています。
スマホの場合でも、触れれば触れるほど、
もっと、もっと、スマホを使いたくなります
タバコと同じです。つまり、不安、焦り、イライラ、退屈は、
「スマホをやっても、やらなくても、根本的には、自分の状態は変わりません」。
退屈だからスマホを見る、イライラしているから、ゲームをやる。
不安だから、YOUTUBEで動画を見て、紛らわす。
しかし、それで、何か自分の状況が、よくなるかというと、何も変わらない。
ただ、どんどん、見る時間、やる時間が増えていきます。
タバコは、ニコチンという物質による身体依存ですが、スマホは情報という非物質による、
脳機能の正常のバランスを壊す恐れのあるものです。
数分ごと、更新されるネットニュースが気になって仕方がなかったり、
グループチャット上でのやりとりが気になって、見ると安心したり、
買いたいものなどがないのに、ネットショップのサイトを、ただただ、覗いたり、
それで、買ったりすると、変な満足感を覚えたり、
YOUTUBEなどでは、垂れ流しのように、何時間も見てしまったり、、、、
たぶん、スマホは、タバコやアルコールなどの依存症を引き起こすものなんかものよりも、
もっともっと達の悪いもの依存症を自身のカラダに引き起こすものでしょう。
デジタルヘロインとか、デジタルコカインという言葉がありますが、
言い得て妙だと思います。SNSなどの100文字も満たないメッセージのやり取りは、
もうすでに、読むのではなく、ただ「見る」だけになっています。
文字を「見る」ことが、無思考・無意識下で行われ、ある種の快感を呼び起こす。
また、文字を「打つ」ことは、それは、主張や意見なのではなく、自己承認欲求を満たしたいだけの、
行為です。しかし、いくら打っても、そんな欲求を満たすことができません。
ただ、打てば打つほど、見れば見るほど、快感を感じます。
その快感は、継続しないと持続できないもので、その症状は覚せい剤使用と酷似しています。
ある研究では、SNS上のチャット通信では、ほとんど脳の機能が使われていないみたいです。
脳の機能が使われていないにチャット(おしゃべり)する、ある見方では、
ものすごくブラックジョークです。だって、実際は、話していないわけですから。
相手が何を言ったのかも、誰がいったのかも、脳の機能が使われていないのならば、
記憶もしないし、考えもしないわけです。一昨日チャットした内容を覚えている
でしょうか?そんなものに、膨大な時間を使うのは、無駄ではないでしょうか?
自分はオンラインゲームは一時、数時間プレイしたことがあります。
ただ、怖くなってやめました。これは、絶対にはまると思ったことと、
以前、一時期、インターネットカフェでバイトをしていて、
マンガを読む人と、オンラインゲームに取り組んでいる人を比較すると、
興味深いことを発見しました。オンラインゲームを取り組んでいる人の方が、
①無気力 ②暴力的な発言をよく使う/そもそも話さない ③見た目が不健康そう
であったからです(単なる主観、何も根拠はありませんが)。
毎日洪水のようにスマホから情報が垂れ流されています。
それに長時間触れると、自分だけなのか、無気力になったり、判断力も落ちたり、
また、長い文章が頭に入ってこなくなるような感覚がありました。
この著作は10年以上前に書かれてたもので、スマホの有害性は、
語られてませんが、非常に参考になりました。
もちろんスマホと身体の有害性を語るには、有用性と同じで、いくらでもあります。
今の社会状況では、なくてはならないものになっていますが、
正直、車のように免許制にしたり、教育の面で何か対策を徹底的に行う必要があると思います。
スマホの電源を切るようにしてから、
不思議ですが、意欲的物事に取り組めるようになったり、
無気力ややる気のなさ、不思議ですが、朝起きるのが楽になりました。
また、以前よりも考えが、よくまとまるようになりました。
これは、ただ、以前の正常な状態に戻っただけで、何かの能力が上がってことでは
ないことは、重要なポイントです。
スマホの電源を消したら、良いことあるよ!という単純なことではありません。
仮にそのように考��て実行しても、数日で、止めてしまうでしょう。
〇〇したら、△△になるという動機だけでは、まず継続することはできません。
なぜなら、良いことなんて、ずっと続かないからです。
裏を返せば、良いことが起らなければ、止めるということです。
ただ、スマホの電源を消す習慣(スマホの利用時間を軽減し、スマホとの関係を、
依存状態から脱却する。禁煙と同じです。)を身に着けることができるだけです。
「なんぜ、電源を消すまでするのか?スマホを所詮、道具だよ、うまく利用すればいいんだよ」と、
よく聞かれますが、自分は、その便利な道具を使いこなせる自信はありません。
麻薬の正しい使い方を考えるのと同じです。医療用には、いいのでしょうが、
普段の生活用に正しく使うのは、至難の技というか、犯罪です。
「スマホよ、さようなら、ターンオフ!」です。