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この終わり方は
2019/10/05 17:45
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんというか、作者さんは決着を付ける事から逃げたなと思いました。
神威たち皆の気持ち真っ正面から向き合うことから、決着から逃げた。
この終わり方はない。
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初めて読んだこなみ詔子の漫画。
結構衝撃的でした。
今から見れば、絵も荒いんだけど、当時は
「こんなに最小限の線で、こんなに綺麗な絵が描けるんだ…!」と
とても感動した覚えがあります。
一生懸命生きているだけなのに、どうして幸せになれないのか、
すごく切なくなりながら読みました。
登場人物、誰も悪くないのに、全員悲しいんだもん。
そして、同じ人が「おかあさんは刑事」とか「あねさんは委員長」を
描いていることに、更なる衝撃を受けたのでした。
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【005】です。
マーガレットで「あねさんは委員長」の連載終了からこの「KAMUI―神已」へ新連載になったときの絵柄の変わり様に中学生の私は衝撃 !!!!やった。
この作品のテーマにぴったりやなと今はそう思えるんだけど、あの頃はなかなかこの変化についていけなかったのを思い出すなぁ。
「あねさんは委員長」連載後半の絵柄が好きだっただけに・・・。
そういう意味でも思い出のある作品。
私の中でこの頃がこなみ詔子の絶頂期。
両親を飛行機事故で亡くした八坂 弘。
彼は父の古くからの友人だという小川家で世話になることにする。
ところが、そこで会った同い年の小川家の息子「神已」は弘の死んだ母親に瓜二つ。
弘が驚いた瞬間、突然気配もなく窓ガラスが割れた。
神已は言う。
「"神已"はあんたじゃないか…!」
おもしろいストーリーと巻数は比例しないなぁって思える作品。
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初めて読んだのは20年ほど前。大人になってから改めて読んだら、あの頃感じた「ただただ悲しい」だけの物語ではないことに気付いた。
愛情に溢れているのに伝わらなくて、失ってから感じる切なさ。
号泣ってこういうことを言うんだろうなと、読んだ後もしばらく涙が止まらなくなってしまいます。
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何度も読んでしまう。
幾度手放してもつい買ってしまうから、とても好きな作品。
多感な二人の男子高校生がメイン。
物語は複雑な事情もありつつ、陰陽、明暗がハッキリしていて、そのために強く惹かれ、反発し、傷つけあってしまう物語。やっと……という瞬間から怒涛のラストまで、心が置き去りにされる疾走感。
しっかりと泣く準備をしてから読む漫画。
「コインロッカー」のネジを先に読んだので(出版の順序等詳細は知りません)弘のアナザーストーリーとして読み始め、見た目にも好みな神已と、神已の背負ったものにシンパシーを感じ、感情移入してしまってすごく辛かった。
「コインロッカーのネジ」も「神已-KAMUI-」も、けして優しいお話ではないし、かと言ってリアリティのあるお話でもないのに、どこかに刺さるものがある。
辛く悲しいそれがあっても、弘がいる事で、あの世界の誰もが、少しだけ幸せであるように思う。