紙の本
町田康第2短編集
2017/02/24 11:35
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「権現の踊り子」とくらべると、やや日常的な風景と常識的な人物が登場する。しかし予想を上回る結末は、第1短編集以上だ。
電子書籍
いろいろな種類が読める
2020/06/28 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
爆笑もの、ブラックユーモア、ちょっと怖って感じるもの…。独特の文章で、独特の発想で、面白いです。お腹いっぱいな感じになるので、続けて読めないけど、たまに読みたくなる。
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知人から単行本を譲り受けた。著者の作品を読むのは初めて。文体は独特で読みづらく、オチのつけどころは中途半端で、くだらなかった。けれど、読み進めていくうちに独特な世界観に惹き込まれていったから不思議。
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浄土なんてどこにもなかった。
町田康らしい世界の物語たち。
ギャオスの話はライブで朗読を聞いたことがあって、
目で読んでいると難解な印象を受ける町田康の文章が、
本人の声で再生されるとすごく自然でわかりやすくて、
そういうことなのか、と思ったのを覚えてる。
それがベースだからか、今回はすごく読みやすかった。
笑えないブラックユーモアみたいなのが満載で、
ふっと笑ったすぐ後にヒヤっと恐ろしい気分になる。
これが私たちが生きている現実だと感じる。
自分の群像とか、特に。
あのボンクラは絶対にいる。私の周りにもいる。殴りたい。
そういう人にこそ読んでもらいたいけど、
本人はきっとわかんないんだろうなぁ。
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こういうことばのつかいかたがあるんだな、って。
関西弁てなんだか苦手なんだが、こんなふうなんだったら好きだ。
なんだか、バックをとられたようで悔しい。ああ悔しい。
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町田康作品初体験。
短編集から入ってちょうどよかった。
笑いました。
もやっとしました。
感嘆しました。
……読まないとわからない。
『どぶさらえ』が好きです。
ビバ!!カッパ!!
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「本音町」という短編が読みたくて買った。本音しか言わない町。それが現代社会への批判を込めた物であることが見え見えなのに、読んでいて爽快で、気持ちいい。町田康の作品は、他にも夫婦茶碗やきれぎれを読んで、森見登美彦の文体をもっと崩したような文体も好き。
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流れるような文章は案外心地よい。何が何だか分からない世界観も好き。
思いつくままに筆が走るんだろうなぁ、そんな感じ。
ビバ、カッパ!
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町田の世界は、単純で瞬発的なパンクのエネルギーというより、ねちねちと執拗なラップの文体(すなわち精神)によってつくられている。「結婚式ゴルフ遊山旅行句会パーティ知り合いの引越し家具の配送などがあって」にみられる読点のなさはラップだろう。
どの短編もいいが傑出していたのは『どぶさらえ』だった。矢細、横安倍といった奇妙な名字が寓話のような効果を出しているし、「学がない癖に狡猾な田舎のキャバスケのような女」や「烏賊と酢とゴムを混ぜたような臭い」といった直喩の喚起力、「茶道的躊躇」「町会費滞納菩薩」という複合造語のもつ迫力は類まれな言語感覚の表出だ。この短編の最もイーポックメイキングなところは「ビバ、カッパ」という真新しい観念/心象風景のニーチェ的提示である。冒頭の3ページ半が「ビバ、カッパ」の説明に費やされていてそれ自体もう超アンビシャスなのだが、繰り返しや無駄は全くないし、ダレることもない。『どぶさらえ』はどんな話なのか、と聞かれれば、私は悟りの境地にいたる段階を主観と客観の間を軽やかに往復しながら描いたものだ、と答えるだろう。悟り境地に至ると「ビバ、カッパ」はViva! Kappa!となり魑魅魍魎が後をついてくる。どぶ川にこそ入ったことはないが橋を見上げた時のむこうとこっちを隔てている距離というのは経験したような気がするし、橋の上にいる者が空をみてしまう時の置いていかれたような感覚も身に覚えがある。身に覚えがあるのにその場その場でやりそごしてしまっている経験や、苦々しいけど発露せず心の中で燃えカスみたいになっている洞察をほりゃぁ!と眼前に突きつけるのが町田の流儀なのだろう。
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独創的なストーリーと、文体。
特にストーリーは感動する。そのような発想があるのか、と。
長編ではしつこすぎて飽きてくるが、短編ならしっくりくる。
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主人公もその境遇も結末もどうしようもなく駄目駄目で、やるせない気分だけが残る。
でも読むのをやめようという気はおこらない。
『どぶさらえ』と『あぱぱ踊り』が好きだな。ビバ!カッパ!
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「一言主の神」と「自分の群像」がおもしろかった。「自分の群像」はなんか共感。温夫みたいな人がわたしの近くにもいるので。
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あんまり言葉についていけなくって
読むのが大変だったのだけれども
とても面白いことを言っているように見えた
帰国後まずの文庫は
少しだけ、大変だった。
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素直におもろい。
一言主のお話に爆笑してしまった。
原発関連の不穏さがまださめやらぬ現状で、ギャオスの話は
非常に示唆的に見えた。
あとがきやるきねえ
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再読。「ところで今私はあなたを殴ろうかなと思っているんですけど殴っていいですか」本音街に行きたいよ。