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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
毒親に押し潰されそうになった主人公が、親から逃れてお寺での合宿に参加する。
飛び入り参加の幼児や除草係のやぎと世話役の男の子も一緒に夏休みを過ごす。
和尚さんの「それは、自分を生かす我慢か、それとも殺す我慢か?」にはっとさせられました。
紙の本
がんばれ
2016/11/15 09:55
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の思い通りにいかないと暴力をふるったりな困った父親に、父親の顔色をうかがってばかりで子供と向き合おうとしない母親。
逃げ出すのもわかるわー…。
逃げ出したり、人に話したり、助けを求めるのも勇気がいることだと思おう。
がんばれ!
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読みながら微笑んで、そして涙する。
心がまあるくなっていく、やわらかな物語。
豊かな自然、ヤギ、トウモロコシ、いなくなる子供、それを探す大人…ちょいちょい「となりのトトロ」を連想させる箇所もありつつ、そんなところも好ましい。
三匹それぞれのヤギを「がらがらどん」になぞらえたのも良かったなぁ。
ついでに妙に人間臭い、後藤さんというネーミングセンスも私的にツボ。
ちなみに雷太が相手に気付かれないようにする為に、ヤギの鳴き真似で知らせた場面には笑った。
葉介じゃないけど、お前天才だな。
新鮮な野菜いっぱいのバーベキューと、一面に広がる天の川。三人で手を繋いで歩く道。
きらめくような夏と子供達の笑い声。
そして淡い淡い恋。
もう大人になってしまった私には、その全てがまぶしく思えた。
それだけに虐げられてきた彼らが、これからも笑顔でいられる事を願わずにはいられない。
特に夏芽が横暴な父親と、どうやって向き合っていくのかが気懸かり。
この夏たくさんの事を学び得た彼女が、しっかりと自分を持ちながら前に進んでいけたらいいな。
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サマーキャンプでお寺へ出かけた夏芽だが、なんと参加者は1人!?名門女子校のお嬢さんではあるものの、深い悩みを抱えている。
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中学生の少女が山寺で過ごす夏休み。
少女とそこで出会った5歳の男の子は親の虐待を受け共に心が傷ついているが、山寺の人達の温かい心に触れ癒されていく。
夏の終わり、幼い子は守られ、少女は立ち向かっていく。
どの子も “宝” の言葉に救われる思いがする。
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子供は親を選べない.親から逃れたい一心で参加した辺鄙なお寺でのサマーステイ.それぞれ心の傷を抱えた人々の中で,癒されていく夏芽.草刈りの新兵器,ヤギの後藤さんをはじめヤギ達のぬくもり,置き去りにされた子供雷太や生物部の葉介の友情で,生きる力を取り戻す.カラオケ大好きな一見チャランポんな住職の存在が光る.
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父親とできるだけ離れていたくて、中三の夏芽は「お寺でサマースティ」というものに申し込んだ。着いたところは山の中。参加者は一人だけだという。不安にかられる夏芽だが、飛び入りでやってきた事情がありそうな5歳の男の子雷太、近所の農家で夏休みを過ごしている高一の葉介やヤギの後藤さんも加わって、にぎやかな夏になってきた…。
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夏休みのお寺のショートステイ。
自宅にいたくない中学生女子、
親に半ば置いてけぼりにされたような5歳の男児。
住職らしくない住職のもと、
お寺過ごす日々。
シンプルな生活中で自分を取り戻す彼ら。
とてもよかった。
お寺の大人たちがみんな、
きちんと生きようとしている人たちで、
そして子どもに温かい。
みんな宝。
子どもはもちろん大人も。
ヒーローはいないけど勇気のでる作品でした。
後藤さんがよかった、いい味出してた。
むしろ後藤さんが一番よかった。ヤギだけど。
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表紙もかわいいし、全体のトーンも暗くはないけれど、登場人物たちの抱えている事情がそれぞれ重い。
モラハラ、DV、痴漢やらなにやら…
鬱展開になる訳ではないし、むしろ父親から逃げるようにやってきた山寺で主人公が癒され、成長していく様は爽やかで良い小説だったんだけど、デリケートな問題が多く出てくるので、もし読むなら自分の気持ちが元気な時の方が良いなと思った。
よーすけちょっとイケメンじゃんね。
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表紙にだまされた~(笑)
家族から逃れて、寺にサマーステイする中3女子の夏休み。
家族への黒い感情って、自分で自己嫌悪しちゃうのよね。心にたまった澱に押し潰されそう。
親子の縁ってなかなか切れないし、大人は狡いし。
本の中で問題がすべて解決するわけではなく、種は蒔かれた!というところか?
親に見切りをつけることでも大人になっていくのね…。
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表紙に一目惚れ。中学生の夏芽は、家から逃れたくて田舎のお寺にサマーステイする。そこで出会った人々の優しさ、温かさ。草刈りの秘密兵器は、やぎの後藤さんとビンゴとクララ。メェェェェ!と鳴いてやぎを呼び寄せる雷太が可愛い。住職は普段ちゃらんぽらんなのに言うことは深い。読んで良かった。
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中学3年生の夏芽は、夏休みに家に居ることが嫌でサマーキャンプに申し込む。山寺でのシンプルライフを体験するという少し変わったサマーステイ。父親との関係に悩む夏芽ですが、山寺での出会いや経験が夏芽を救います。多感な中学生の気持ちが繊細に描かれています。
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登場人物はそれぞれ何かを抱えていて、読んでいて苦しくなるようなテーマを扱っているのですが、読後は希望を感じます。主人公をはじめみんなが、これからよい方向に向かっていけばいいなと願う気持ちになります。
表紙のやぎが愛らしくて、装丁にも魅かれます。
やぎの後藤さんほか、登場するやぎもかわいいです。
(日高町日高)
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【由緒ある静かな山寺でシンプルライフを体験してみませんか/☆お寺でサマースティ☆/忙しい中高生のみなさん、心穏やかに自分を見つめ直すチャンスです】
夏芽ちゃんも雷太も
間に合って良かった。
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中三の夏休み、『夏芽』は父から離れたい一心で、お寺のサマースティを申し込んだ。
着いて見れば、とんでもなく田舎の山寺で、参加者は夏芽一人きり。だが、そこへ母親に置いていかれた小さな男の子『雷太』が加わり、草刈りに駆り出されたやぎの『後藤さん』と世話係の高校生『葉助』と…。
悩める子どもたちに送る心暖まる物語。
虐待、摂食障害など、心身ともに傷つけられた子どもたち。中学生の女の子の目線で書かれているので軽いタッチではありますが、とても辛い話です。それでも情景描写はとても美しく、出てくる食べ物もとても美味しそう。読んでいるだけで、こちらも元気がもらえそうです。
きっと世の中には親との関係に苦しんでいる子どもたちが沢山いると思います。
もしあなたが、親に傷つけられているのだとしたら…
大人が間違っているときだってあるんです。あなたは何も悪くない。たとえ親を嫌おうとも、それはあなたのせいじゃない。
この話の彼らだって、問題が解決した訳じゃない。でも、確実に彼らの中には何かが芽生えたのだと思う。彼らとあなたの未来を信じたい。