紙の本
くるおしく
2020/11/29 06:58
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
最初っから
ん?どっちが「くるおしく?」なのかなぁって
思って読み進めたのですが、くるおしく思っているのは莉一だよね
航希の想いはくるおしいというよりは一途な感じで
まあどちらにもかかってはいるのでしょうが。
航希は子供の頃からなんで怖いくらいに一途・・・。
殺されかけてもっていうところで、かなり怖いです。
航希は莉一を好きで好きでちょっと大変状態。
最初は子供っぽい嫉妬と純粋さと卑怯さで、
莉一を追い詰める。
莉一は莉一でそれを振り払おうとどんどん深みに。
それって、もうどうにもならないくらいに
どちらの方向であろうと思っているってことだよねー
ひどい目にあわせても受け入れてしまうくらい好きって怖いです。
莉一側の追い詰められ感半端ないと思う。
しかも、私莉一は途中で自分で気がつかないうちに
航希が好きになっていっているのだろうなぁ
ってちょっと可哀想に思うくらいになってしまった。
いややっていることは酷いから同情の余地はなさそうなんだけど。
何しろ何度打ちのめされても、
這い上がってくる航希が怖いというか粘り勝ちというか。
兄は莉一が好きだったのに残念だよねー
出だし躓いてしまった感じで・・・
そして卑怯になり切れない感じがなんともはやで。
最後の方に来て莉一が
航希に呼びかける言葉にはっと気がつく。
そうだよねー
タイトルの「微変更」とともに納得しました。
余談ですが、この作品は
沙野風結子さんの作品を浚い読みにチョイスした時には
実ははじいたのですが、
朝南かつみさんの表紙と挿絵にやっぱり手にとってしまいました。
☆3.5くらいなのでいつもなら4とするところですが
若干抵抗感があり3にします。
電子書籍
救ってくれたのは
2018/05/08 23:12
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投稿者:mimimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物みんな素直になれなくて拗らせてる話し。
メイン3人の感情の方向が、向き合ってると見せかけて、見当違いに走ってるのでひねくれているったらありゃしない。
強いて得をしていると言うなら、納得したうえで好きな人に抱かれてる受な弟くらい?
兄が想像以上にというか、説明通りにテキトーな奴なので、どうして攻は兄に固執しているのかが最後まで読めなかったのはちょっとやられたなあ。
一途不憫受がお好きな方に。
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私が作家買いをする沙野センセの作品。
この方の話は、どんなシチュエーションでも、非常に淫靡なにおいがします。これは特に濃厚。
幼なじみともいえる隣のお兄ちゃん、莉一のことに強く憧れていた航希。その航希が、成長して弁護士となった今でも、莉一への想いから抜けきっていないんですね。でも、この莉一がね。。。鬼畜です。
殺されかけて、代用品代わりにされて、それでもそんな莉一にloveってのはどうしてよ?と航希に迫りたくなりますが、それが恋愛ってものなのかもね。
莉一は若き天才心臓外科医なのに、相当あぶないヒトです。天才って、こういうヒトもたまにいるんでしょうか?わかりません。
濡れ場ではほんとに言う事やる事すべてでいやらしく航希をいたぶって、なんか真性S。それに感じまくってる航希は真性Mです。割れ鍋にとじ蓋的なCPでもうお似合い、何も言う事ありません。
そして、最初から最後までお互いにものすごく執着愛しまくってます。ひどいことしてる、されてる自覚は充分あるのに、愛し合ってるかんじ。もちろん濡れ場はどのシーンも濃厚。いいです。
ベッド以外の場所、多数です。
だから、後半兄ちゃんから連絡あったときには、なんで邪魔するのよと、こっちまでショックを受けて嫌な汗が。
「これまでそうしてきたみたいに、俺のことなんて置いていけばいい!」と航希が悲痛な叫びを口にするのに、「君の気持ちを踏みにじった。健やかさもプライドも壊してしまった」と莉一が謝罪し懺悔するところは胸を打ちます。このへんの二人の心の動きの描き方が巧み。
書き下ろしの「つつがない食卓」では、めでたく新婚生活?を送る二人のエロなラブっぷりを覗き見できます。
夏目×宮野のスピンオフも近いうちに読めるようなので、期待してます!
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鬱々とした閉塞感と絶望感に苛まれるこの作品、大好きです。諦めよう、断ち切ろうと、もがきながらも心が求めてしまう一途な受けに胸が痛くなりました。実は莉一の本心は…というありがちな展開ではないのも意外性があって良かったです。さらにその裏に兄の想いというのもあって深い。甘々の書き下ろしだけでなく、旧版の表紙絵、旧版のおまけSSと至れり尽くせりのサービスぶりで大満足の1冊でした。
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受の子は、いわゆる『身代わり』なんですが
実は身代わりなんかじゃなくて~とか、ありがちなパターンを期待すると
大きく裏切られる。
展開が納得いかなくて、読了後の後味が悪かった。
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身代わり受け!身代わり!受(弟)→攻→兄です!
かなり切なくて思わずほろりとする場面がいくつか。
攻めに身代わりをしろと言われて反発して、
だけど脅すされる形で自分を差し出す受け。
もう健気過ぎて泣けます・・・。
心は自分にはないとわかっているのにね、もう。
エロはいい感じでカテーテルとかSMチック(?)なことも。
色々とすれ違いが解決し最後はハッピーエンドです。
そして受けの兄…結局最後まで好きになれなかった。
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兄を崇拝する莉一に幼い頃から焦がれている航希。失踪した兄の借金を肩代わりした莉一に、兄の代わりとなるよう要求され…。
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8割がせつなすぎる、思っても思っても報われず、精神的にも肉体的にも追い詰められて…最低です。許容範囲越えてSMで辛すぎて読んでられないです。終いにはダメ兄ちゃんの能天気にさえ救いを求めそうでした。相思相愛になって良かった~。(実感)
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「くるおしく」は狂おしくではなく苦おしくのほうがしっくりくるほど読んでて苦しかった。最後まで兄を好きにはなれなかったけど、別の意味で落ち着きそうだったから今となれば無害。それにしても読んでて辛かったので一個★マイナスで。
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私は新書版の「兄は莉一のことをなんとも思ってなかった」ヴァージョンのが好きなんですが、
新装版文庫の「兄は兄で莉一に片思いしてた」バージョンのが、
弟への嫌がらせのこととかいろいろと収まりがよくなるから
加筆修正して作品としての完成度があがったと思う。
それでもやっぱりラストの真相暴露シーンは唐突に感じられるけど。
今新たに弟を見て恋に堕ちる話でもよかったなー。
でも「実は……」の真相を明かさないと、タイトルにならないし。
互いに互いが「くるおしく君を想う」っていた話で、大好き。
今ごろ気づいたけど、朝南さんの表紙イラスト、
「ガラス窓のこっち側の2人」を描いているんですね。素敵素敵素敵!!!!
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攻めのプライドの高さと屈折具合が全ての原因かと。
こんなに一途で健気な思いを見せられてるのにねぇ…。しかも捻じれた糸をほぐしてみたら繋がってたのは執着していたものとは違ってたじゃないの!www
同時期に別の作家さんの鬼畜攻めと健気受けの似たようなストーリーを読んでゲロ~ってテンション下がったんだけれど、それとは違ってこっち(沙野作品)は好きな話だったなぁ。と。その差は…なんだったんだろうなぁ。
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ずっと気になりつつ、買いそびれていた本。電子サイトの新刊に出てきたのをみつけて、今更ながら紙本ゲット。
期待通りの執着愛。受けさん攻めさんの苦おしさが歪みまくった関係にジワリジワリと滲み出てきて、切なくなります。早々にもう一度読み直す予定です。