私も腰痛持ちです!
2019/07/24 20:16
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私も長年の腰痛持ちでです。毎年、3月頃から痛くなります。
椅子に座って立つときに激痛が走ります。
夏樹さん同様、私も工夫をして高い机で立って仕事をしたりしています。
食事も立って食べています。
地元の接骨院に週3回通院しています。
保険適用で1回500円です。
2ヶ月間通って、少しの時間は座れる様になりました。
夏樹さんは心身症の腰痛でした。
本人曰く、「心因性でこの激痛はありえない。」
私も同感でした。しかし、絶食療法で改善・完治したのには驚きました。
私は、ぶら下がり健康機にぶら下がると改善することが分かってきました。
私も完治目指して孤軍奮闘頑張りたいと思います。
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投稿者:ひなた - この投稿者のレビュー一覧を見る
疼痛の持病と12年ほど付き合ってきた経緯があり、この本を読みました。
恐らく性格が夏樹さんと似ているところもあり、痛みと共に感じる苦しみ、焦り、落胆や怒りといった感情の描写に共感しました。
ともすれば本質が覆い隠されたり美化されたりしがちな闘病が、冷静な視点で、丁寧に描かれています。
根治の手法が提言されている訳では無いので、そのままそっくり真似をしたい患者さんは求めるものと少し違うと感じるかもしれませんが、
器質性でない痛みという(健康な人にすれば)捉えどころのないものがメインであるにもかかわらず
読みやすい闘病記ではないでしょうか。
断食の効果として説明されていた「思考が柔軟になる」というのは少し不思議で、
要するに脳が栄養不足で朦朧としてしまうということなのかなあと個人的には思うのですが、
断食が直接痛みに効くのではなく、平木先生との治療の中で、夏樹さんご自身にいいカタルシスが起きたことが重要だったのだろうと理解しています。
共通の知人にまつわるあるエピソードから敬意を払っていたとはいえ、
夏樹先生が断食中に行われた、平木先生への猛抗議の様子は、物言いが率直過ぎて、飾らない面白い方だなとも思ってしまいました。
心因性であると認めない“馴れ合い”の状態から、先生と痛みに心を開け放たれたことは、本当に大きな転換で、勇気のいることだったと推察します。
自分も心を頑なにせず、柔らかな姿勢で痛みと向き合っていこうと思えました。
同じ痛みで苦しむ方は、色々な試みの中の一つに、本書を読むことを検討されてもいいのではないでしょうか。
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投稿者:こばよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実話。腰痛のせいで椅子が怖い。
次から次へと腰痛の元がどんどん複雑になっていく。
リアルで複雑怪奇。
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ミステリー作家として著作も多く、名の知られた作家なのに
なんと夏樹静子を読むのは初めてだったりする。
で、これはミステリーでも小説でもなくノンフィクション。
1993年から3年間、著者は原因不明の激しい腰痛に悩まされる。
椅子にも座れず、外出さえおぼつかない。
何よりも「原因がわからない」ということが問題で
ありとあらゆる医療、体力増強、神懸り的な事さえ試していくのだが
ようやくたどり着いた「腰痛の原因」とは?
「背中から腰に鉄の甲羅を貼りつけられたような」苦しみのなか、
何よりも心を打たれるのは著者の「創作に向かう姿勢の誠実さ」で
(それが逆に彼女の病状を追詰めるのだが・・)
夏樹静子の小説作品も読んでみたくなった。
この作品にしても個性的な医者、編集者、あやしげな治療師もいたりして
いくらでもユーモラスに書けそうな題材なのに
そうはしないあたりに著者の真摯さを感じてしまう。
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夏樹静子さんが、ひどい腰痛に襲われ、治療をしても治らない。僕にも持病の腰痛がありますが、彼女の場合は経験が無かったみたいで、仕事も出来なくなるほどの激痛だったようです。色々調べたら、ストレスということが分かり、仕事をしばらく休むことで腰痛が解消。自分では、ストレスとは無縁と思っていた著者。人は知らない内にストレスを溜めているんですね。
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「謎002」のあとがきだったかで宮部みゆきがこの本を紹介していたので、読んでみました。
過去数回ぎっくり腰を経験している私には他人事ではありません。
痛みの様子の表現がもう怖くて怖くて仕方ありませんでした。
そして、こんなにも人の身体に「心」が現れるのかと驚きました。
完治なされて何よりです。
実は夏樹静子は読んだことがないのですが、今度フィクションの方も読んでみようと思います。
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著名な文筆家であった夏樹静子さんが原因不明の腰痛に突然なってしまい、その完治を目指して彷徨う闘病記です。
五里霧中、暗中模索の状態で壊れていく患者さんの心を見事に「当事者」として書き連ねた書籍です。
文章から筆者の性格が本当に伝わってくる「嘘偽りのない文章」が満載です。
■ 購入対象者
・腰痛で悩んでいる方
・今はまだ元気だけど少し不安のある方
■内容
一人の患者さんが経る「渡り」の現実です。
色んな方法を紹介されては試し、紹介されては試し、と繰り返すも効果が中々見られない。
社会生活から引き離され、焦りや不安が怒りへと変わる。
「渡り」の患者さんが誰もが陥るこの悪循環にやはり筆者の方もはまっています。
1つだけ思ったのは、こうした「渡り」となる患者さんは確かに色んな方法を貪欲に求め、試されます。
ですが、基本的には
「専門家にお任せ」 ⇒ 丸投げ
「受ければ良くなる」 ⇒ 結果保証の意識
という、西洋医学にありがちなパターンに陥っています。
逆を言えば、「渡り」の方に最も多い典型例だと思います。
自分にとって納得のいく理論を妄信し(作者の場合は筋肉の弱体化)、検証されてもその結果に納得せずにひたすら妄信する。
その理由は「心因性」というものを受け入れたくないから。
「私がまさか、そんなはずはない」
これも、患者が落ちる典型的な落とし穴です。
これは、今悩んでいる方はもとより、自分が「渡り」にならない為の予防本としても活用できるかと思います。
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平木英人医師の「慢性疼痛」(筑摩書房)を読んだので、文庫本を買い再度読んでみた。(『椅子が怖い 私の腰痛放浪記』改題)
売れっ子作家夏樹静子さんの腰痛の発症から克服までの長い戦いの壮絶な経験を記した本。
前半は、これでもかというほど腰痛の苦しみ、そして治療の挑戦と、その失敗・挫折について綴ってある。・・・それにしても、世の中にはこれほどまでに多くの治療法(?)が存在するのだと驚く。
後半は、心療内科医平木英人との出会いと、その治療、そして腰痛の克服が綴られている。
著者も半信半疑・・・というか疑っていた心因性による腰痛。
痛みはすべてが身体的な不調で起こった結果ではないということを、あらためて考えさせられる。
腰痛の体験者、治療に当たる人など広くを対象とした本。
未読の方には、平木英人医師の「慢性疼痛」(筑摩書房)と併せて読まれることをお薦めしたい。
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仕事内容に関わる内容だったので,職場で読ませてくれた本。
この業界の人間であれば「まあ,そういうこともあるよね」と納得することだろうけど,そうでない人からしたらやっぱり作者みたいな反応をするものなんだろう。
というより,昔の日本人であればすんなり受け入れたことなんだと思う。東洋思想の醍醐味はそこにあったはず。
人間が,目に見えないものの存在を中々感じ取れなくなった中で,世界はどう変化していくのだろう。
見えないものを身近に感じたとき,人々はどう反応していくのだろう。それが排除でないことを望む。
そんなことを思った。
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夏樹さんの腰痛は重度で椅子に座れないくらい。
小説を書くにも寝転ぶか立ってしたそうです。
治してくれる医師を求めて整形外科医、大学病院、精神科医などに診てもらうことを繰り返します。
知人たちが、どこどこの先生は名医だという触れ込みで紹介してくれるので、藁をもつかむ気持ちで出かけていくことを繰り返しています。
世の中には名医はたくさんいるという感想を述べているところが面白いですね。
結局、腰痛は心因性であったということです。
この記録を見てもすごく仔細まで書かれています。
みごとな作家根性ですが、夏樹さんのこの完璧主義の性格が大きな腰痛の原因だったと思います。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11706175507.html
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20代でぎっくり腰をやって、その後は腰痛持ちに
なってしまったので、他人ごとをは思えず、一気に
読了しました。
夏樹静子さんの名前は知っていましたが、本は一冊も
読んだことがありませんでした。
文章力や構成のうまさでしょう、読み終えるのに
時間がかかりませんでした。
ストレスで腰痛になることは、自分も実感していましたが、
夏樹静子さんの腰痛は、私のものとは比べ物にらなないぐらい
ひどい状態、それに3年もの間、耐え続け、記録までつけていた
作家精神には脱帽です。
夏樹静子に興味が湧いたため、他の本も読んでみたいと
思っています。
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勝間和代さんのメルマガで紹介されていて、読むことにした本。前半の闘病中に書かれている記録は、自分の腰がおかしくなるんじゃないかと思うぐらい生々しかった。筆者の筆力を感じたし、この力があれば、仕事を休憩したくなくなる気持ちも分かる。結果的には治ると分かっていたが、様々な治療を試していて、本当に治ったのか疑問に思うぐらい、治らない。
潜在意識は何をしでかすのか分からない奴で、恐ろしい。
「作品にはそれぞれに読者に迫ってくる力があって、それを受けとめるだけの力がない時には読めないものだと気付かされた。」
パワーがあるうちに、色々な本を読んでおきたい。
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大作家である夏樹静子が日常生活に支障をきたすほどの腰痛に苦しむ日々と、様々な治療を行う様が記録されている。
傷みに苦しむ描写が辛い。
本職の作家が痛みの表現をこれでもかとぶつけてくると、読んだ後には自分の腰までもが鈍痛を感じているかのように感じる。
本当に様々なアプローチから検査や治療が行われたのに、治るきっかけとなったのは著者がこれはないと感じていた心因性のものだった。
私も心身相関を甘く見ていたので、心と体のバランス感覚を大切にしていかなければいけないと思う。
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体にはなんの異常もないのに、3年間も激しい腰痛でまともに生活できなくなる・・そんなことが本当にあるものでしょうか? 脳科学が進歩する中で、心の領域がだんだん狭くなってきているような気もしますが、それでも、心の問題はまだまだ謎に包まれていますね。デリケートな問題ではありますが、サイコパス的な、平気で嘘をつく人もいるこの世の中で、自分を含め、何を信じ、何を信じないか…悩ましいところです。
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以前読んだことあったけど、最近の私は椅子が怖いので、かぶりつくように読みました。さすがの筆力。記録としても秀逸。ラストがハッピーエンドでなかったら、私のような読者は救われない。つまり、救われました、かなりね。