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賭博者(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー57件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (11件)
  • 星 4 (25件)
  • 星 3 (16件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
56 件中 1 件~ 15 件を表示

ルーレットに取り憑かれた青年の物語

2016/01/03 09:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鉄道大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

家庭教師であるアレクセイ・イワーノヴィチと、プーシキンの「スペードの女王」の主人公であるゲルマンの、狂った程に賭博に走る二人の人物を重ね合わせながら、読んだ。小悪魔のようなフランスの令嬢であるマドモアゼル・ブランシュと、デ・グリュー侯爵、イギリス人実業家のミスター・アストリーなどの外国人が登場するなど、エキゾチックな風景や人物がとても面白かった。マドモアゼル・ブランシュの美貌に惹かれて、アレクセイ・イワーノヴィチがパリで豪遊したことについて、思わず一気に読んでしまった。ギャンブル依存症の方は、是非本書を熟読なさるとよろしい。これを読むことによって、ギャンブルをやめるきっかけになればよい。

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奇妙な愛と賭博がもたらす人間模様

2003/07/24 21:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

締め切りまでに長篇を一つ書き上げなければ、向こう九年間、ドストエフスキーの書くものはすべて印税無しで出版できるという契約を借金苦のため交わしたドストエフスキーは、それにまにあわせるため、「罪と罰」連載終了直後からの二十七日間で口述筆記したというこの作品の伝説的な来歴は非常に有名である。

作品もまたスピーディーで展開が早く、ひとつのプロットのみを追いかけているので、登場人物たちが混乱したり、話の接ぎ穂がわからなくなったりすることはない。かなり愉快な中盤の展開は笑いがこらえ切れぬほどである。
賭博者と銘打たれているのだが、本書の基幹をなすのは主人公アレクセイと彼が家庭教師をしている家の義理の娘であるポリーナとの奇妙な関係である。ポリーナははじめひどく主人公に冷たく、突きはなしたような態度を取り、あまつさえ奴隷代わりに使い倒してさえいる。それでもアレクセイは熱烈な愛の為に彼女から離れられず、どんな頼み事でも聞き入れる。
将軍なる人物は、ブランシュという女性が自分と結婚するには祖母の遺産が必須であり、祖母の訃報を心待ちにしている。また、それに群がるフランス人や、主人公の友人であるイギリス人、ドイツの男爵などなどの人物たちの思惑が、ある時、急転直下の変化を告げる。

100頁ほど過ぎたあたりでその変化が訪れるのだが、それはじっさいに本書を読んでもらいたい。狂騒的な嵐が吹き荒れる、本書中の白眉である。
ラストは、それまでの展開とはおもむきを変え、苦い後味を残すものになっている。

今作は賭けにまつわる人間模様、それも複数の恋愛を軸にした小説である。賭博自体はそれほど重視されていず、展開の面白さのために使われている印象もある。金銭の浮き沈みがもたらす喜劇模様と言い換えても良いだろう。

ドストエフスキーの作品には、今作でいえば主人公や将軍などの、女性に全身奪われたような愛し方をする人間たちで溢れている。情熱の限りを尽くして多弁を吐き、愛を失ったと思ったときには身も世もあらぬ慟哭ぶり。この登場人物たちの感情表現の激しさはいつも滑稽さを伴っていると同時に、哀れでもあり、愛すべきものでもあるように思う。
ドストエフスキー作品の登場人物たちは、本当に感情表現が激しい。内心に隠すものなど何もないかのように激しい身体的行動を伴うのである。儲けている賭博者の足を舐めひざまずくポーランド人たちや、主人公のポリーナへの態度、将軍がホテル中に聞こえるほどの大声で泣き叫ぶなどなど、挙げればきりがない。
また、彼らの弁舌も何もかもすべてを言い尽くそうとするかのように多弁であり、情熱的であり、狂騒的である。漫画的なほど激しい彼らの感情表現には、心の「内面」など笑い飛ばしてしまうようなエネルギーがある。内面など吹き飛ばし、すべてを露わに表現している。ドストエフスキーは登場人物たちの内面などに何も残そうとせず、すべてを表に語りのなかに浮上させようとしているのだろうか。

カバー裏には「深層心理を鋭く照射する」などと書いてあるが、彼らに深層心理など認めることができるだろう
か。そしてまた、照射されているだろうか。首をかしげざるを得ない。言ってみればドストエフスキーの作中人物たちの<考え>などは、すべて表面、表層、外面、行動などにおいて現れ出ているのではないだろうか。つまり、<テクスト>に現れた記述がすべてであり、であるがゆえに登場人物たちがみな同じ地平に立っている。語り手も例外ではないと言えるのではないか。私にはそんな気がしている。
「思想的」読解が幅をきかせてきたドストエフスキーだが、私がそのような読み方に興味を持てないのは上記の印象にもよる。

社会的、思想的、哲学的思索を求めても肩透かしだろう。しかし、もしドストエフスキーの描く人物たちが好みであるなら、面白く読める作品であることは確かだろう。

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人生賭けだものねぇ

2001/07/21 19:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katotk - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作家のよさの一つが、その作品の長さであることは間違いない。長ければ長いほど、構成の妙とあいまってよさが発揮されやすい作家なのである。そういう意味でベストは「カラマーゾフの兄弟」なんだか、短い作品で逆にそのよさのヒントが垣間見えることもある。

 この小説で明らかに感じられるのは、後半部の書き飛ばしというか(口述筆記だったらしいから、言い飛ばしが正解か)ゆえの、賭けに対する洞察が、どう考えてもやっぱり不足でしょう。

 賭博に関しては、『麻雀放浪記』も読みましょう。なんでも見たり読んだりするより、やる方が楽しいのは認めるけど、トータルにみれば「打つ」は読んだり、見たりする魅力でも十分な気もしないでもない。

初出

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2017/04/13 21:36

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2006/10/01 01:12

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2007/04/23 20:11

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