電子書籍
韓国には韓国の理屈がある
2019/09/03 14:15
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投稿者:Turnbull - この投稿者のレビュー一覧を見る
何事も現実を正しく知ろうとすることが大切だと実感する。
日本には理解不能な言動をする韓国であっても、韓国には韓国の理屈がある。それを日米が理解できなくても、韓国には合理的なのである。そうした現実を前提に、日本も米国も考え、行動するべきである。
日本特有の自己に対する誇大評価が政治や軍部、国民に蔓延し、マスメディアの現実を軽視した煽りにより、第二次世界大戦、大東亜戦争に引きずり込まれ、みじめな敗戦を招いた。更に、米国を中心とするGHQを主体とする戦後処理は日本の構造を破壊し、欧米の奇妙なシステムを導入したが、近年になって悉く日本の対応を難しくする障害となっている。最大の戦勝国であったはずの米国は、戦う相手を間違えたことにより、戦後長きにわたって膨大なコストを国防予算と米兵の血という形で払ってきた。
韓国には韓国の理があり、それは日米にとっては合理的なものでないということをよく知って、どう動くべきかを考えるには良書である。
現在の韓国の状況を鑑みると、出版時点でここまで考えられていたことに驚くと共に、漠然と感じていた韓国のカントリーリスクを知ることができた。
紙の本
中韓反日外交の本音がわかる
2015/10/22 09:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の日中韓関係の分析は現在もっとっも信頼のおけるものである。日本の報道を通じてだけ、あるいは韓国の新聞の日本向けHPからだけではどうしてもバイアスが多くの現在進行形の事態の推移を読みとるのは困難である。
何だかよくわからない扇情的な南北朝鮮の姿勢は日本の報道フィルターではボケてしまい、みなただの「事件」になってしまう。
唯一、まともに外交政策の考えでこれを扱い、中韓接近による共同反日外交の到来に警鐘を鳴らした著者のは韓国からみれば厄介な奴だろうし、しかし日本からみれば貴重な方である。
著者からみれば今になってっも、なんでこんなこと分からないんだというお叱りをいただくことになるだろうけど。
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一読の価値あり。
中国・韓国というと、感情論が先に立つ場合が多いが、本書は冷静客観的に近年の情勢について読み解いている。
日本は島国で近隣諸国の目まぐるしい変化に疎くなりがちだが、昔の感覚で物事を判断すると足元をすくわれる。
本書はそれに警鐘を鳴らしている。
本書は日経ビジネスオンラインのコラムを元に加筆編集されたものです。
内容はコラムと大体沿ってますが、まとめて読むとより分かり易い。
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日経ビジネスのWebサイトでこの作者のコラムや対談をいつも興味深く読んでいますが、それが本にまとめられたというので、買ってまとめておさらいしました。
中国や韓国について書かれた本の中には、感情論的なものが多いように思うのですが、これはリアルな現実のパワーポリティクスの中での中国と韓国の行動理由を、データを上げて説得的に展開してくれており、勉強になります。
日本についても、六ヶ所村の核燃料サイクルやH2ロケットの技術開発の国産に日本がこだわるのは、「いざとなれば核兵器や大陸間弾道弾を開発する能力を日本は持っている。しかし主体的意思として持とうとはしないのだ。」ということを世界にアピールするため、というのは僕にとっては目から鱗の話でした。ほんと勉強になりました。
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中国側につくのか、米国側につくのか、選択を迫られている韓国の状況を分かりやすく書いた本。
歴史的にずっと中国の従国だった韓国にとって、中国の存在は、日本にとってのそれと比べ物にならないくらい強大なものなのだと感じた。
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韓国を、もう少し歴史の中でとらえ直さなければならないということを再確認した。
あと5年後くらいたつと、東アジアの様子も、ずいぶん変わっているんだろうなぁ。
その頃に、読み直してみたい本。
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タイトルから日本と韓国の対中国論かと思っていたが、実際は韓国の国としての成り立ちや考え方などがほとんどの内容であった。特に韓国の国民感情については新鮮な内容であった。また、中国の外交政策が韓国とのやり取りでよくわかるものであった。一言、我がのことだけを考える外交であるが。こんな国が世界の覇権を持てるわけがない。高齢化や経済のサイクル等考えると中国も国力が落ちていくだろうが、それまでにどう付き合っていくかが問題である。大丈夫?日本。隣国である韓国(北朝鮮含む)や中国とどう向き合い付き合っていくのか政府だけでなく国民も真剣に考えていかないといけないことをあらためて考えさせられる本でした。これからは、東南アジア重視でしょう。
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韓国という国が一体何を考えているのか?一体どういう国なのかをただ知りたいと思いこの本を手に取った。結果から言えば思っていた以上にたくさんの知識を得る事が出来て正直驚いている。また、今この時期にこの本を読んで本当に良かったと思う。
はっきりとわかった事、それはどれほど日本が韓国を好きになろうが、今後ますます日本は韓国から(中国も含め)下に見られること。これから日本の地位は今以上に下がり続けるということ。
んで、国際社会は再び地政学の時代に入ったということ。
韓国は過去の歴史に遡り、中国に付き従うことを決めた。怖い中国の言いなりで生き残ることを選んだというわけだ。そんな馬鹿なとお思いでしょう。何故そのような考えに至ったのか、その理由はすべてこの本には書いてあります。読み終えた今では、もし自分が韓国人だったらその考えもわからなくもないなと思えてしまう。
翻って、我々日本人はただ何もせず、中国に付き従うことはしないだろう。そんな歴史的経験が日本にはないから。地政学的にも日本は恵まれていた。しかし、これからはミサイルに空母の時代だ。尖閣、沖縄と中国は狙って脅しをかけてきている。もう完全にロックオンしてきてるわけだし、中国とのイザコザは今後数年はその状態が続くようだ。
韓国が中国に取り込まれる姿を隣で冷静に見ながら、我々日本は東南アジアやアメリカとかと中国包囲網を進めていかないといけない。(今のところ着実にその方向で政府は進めている。安倍さん頑張れ)
ただ黙って中国に取り込まれる事を日本人は許さない。中国の属国になることを。最近、ようやく日本は立ち上がろうと、中韓に責められてただ謝っていた事が実はなんの意味も無いことに気がつき始めた。
思えば、アベノミクス、東京オリンピック開催決定、と日本を取り巻く空気の流れが良い風に変わってきたように感じていた。ようやく日本に風が吹き始めたんじゃないかと。ベタな例で言うと、元寇のときのカミカゼを思わせるこのタイミングの良さというか。偶然にしてはよく出来ている。
これから5年もすれば東アジアは大きく変わってそうだ。
少なくとも今現在の日本の立ち位置を大局的に認識するには、この本がその手助けになる。読んでしっかりと勉強しておこう。
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今現在の東アジアを取り巻く状況を知るには、うってつけの本。韓国の不可解な言動も歴史を元に考えればすぐに理解できる。
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フォトリーディング。2013年2月に発行された本。なので中国による最近の「飛行式別空域設定問題」には触れようがないが、だいたいの時代の流れは解説してあるようだ。中国と日本の対立に韓国がどう動くか、また米国がどうするか、というような内容。著者は日経編集委員。
読了。米中間で日韓がどのような状況であるのか、また過去においてどうだったのかという内容。結局のところこの両国は歴史的に、中国が脅して韓国がひれ伏し、日本は慌ててファイティングポーズをとる、という関係なのだとか。それに最近米国が加わったと言う事らしい。韓国は「桂タフト会談(1905年)」で日本がフィリピンに手を出さない代わりに、アメリカは朝鮮に手を出さないと言う話し合いで裏切られ、太平洋戦争後はアメリカが日本-フィリピンラインを防衛線にすると宣言したことで朝鮮戦争が始まったので、計二度も裏切られた思いがあるとの事。何千年も宗主国である中国には歴史的に深い恐れがあり、アメリカを離れて中国につくのは当たり前なのだとか。
なかなか面白かった。星四つ。
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最近の日中韓の動きが、
うまくまとめられていたと思う。
知らなかった韓国の事情も分かって良かった。
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これを読むことで、反日と親中と大きく舵をきった韓国政権と、中国と袂を分かれようとする北朝鮮の立場が理解できました。大国と隣接する国家の厳しい選択がわかりますが、もうちょっと日本に対しては大人の対応をお願いしたいのですが。
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日中韓米の関係を歴史と地政学の観点から紐解く。
刻々と変化する情勢を踏まえ、冷静、的確に分析・解説されている。
ところどころで挿入されている対談も理解を深めるのに有益。
ややセンセーショナルな題名とは異なり(とはいえ内容は題名のとおりなのだが)、煽情的な部分は見られない。
日本国民に幅広く読まれて欲しい。
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台頭する中国に対して、日本はいかに対抗すべきなのか。地政学的な観点から、その関係図の中に韓国をはさむことによって「見えてくるものがある」とする著者。韓国を『ゲゲゲの鬼太郎』のねずみ男にたとえ、「肝腎な時は妖怪側―中国に付く」とするのだが……いささかならず悪意があるたとえだと思う。韓国が中国と米国を天秤にかけ、うまいことやっていこうと考えるのなら、それもまた戦略の一つであり、ことさらおとしめるよりは、そういうものと理解すればいいだけではないだろうか? 主張が一本調子のため、1冊を読み飽きる気もするが、池上彰との対談はおもしろい。
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過剰反応する韓国の反応を見ながら日本の明日を考えるというスタンスで韓国の反応を通じて中国との距離感を考える本。プロローグと第四章の扉に濃縮されている。しかし、韓国は利害計算ではなく『時代精神』によってあっち(北京)のチームに戻っていくのかねえ・・・まあ、たしかに法治すら定着しなかったわけだからなあ・・・