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さよならインターネットというタイトルですが、半分以上は今までの筆者とインターネットとの関わりを書いています。
商用インターネットが始まった頃を知らない方には、興味深い内容かもしれません。
インターネットの輪郭がぼやけているという表現は、なるほどなぁと思いました。
この手のテーマの本を読む方の多くが、気にしていると思う「その先」に何があるのかは、前章も含めて全7章のうち、最後の1章を割いて書かれています。
インターネットの歩んできた道に興味の無い方は、6章だけ読めばいいかな。
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「家入さんは『インターネットが大好き』とよく言うけど、僕にはその意味がわからないんです。なんだか『ハサミが大好き』って言っているみたいで。」
匿名が保持されつつ世界中とつながることを可能にしたインターネットはやがて自分が興味のあるもののみを見せる居心地のいい小部屋と化していく。インターネットに閉塞感ができつつある今日かつてのインターネット的なものはインターネットの外に求める必要がある、と筆者は言う。
黎明期からインターネットビジネスに関わってきた筆者がインターネットの今までの歴史を振り返りつつ、現在のインターネットの世界に感じていることを綴った一冊。
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これからのネット社会の質的な変容についての本質的なことが多く書かれていると思う。
自分はネット社会に触れ始めたのはWindows98以降なので、90年台前半の頃の何が出てくるのかわからない偶然性にあふれていたネット最初期の追体験としても面白い。今後の個人として/ビジネスとしてのネットとの付き合い方を考えるきっかけになる本だと思う。
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30代後半の人は、インターネットの歴史が実体験に基づい総括されているのが感じられると思う。インターネットがハサミのようなものより、ラインさえあって、関係者だけ繋がっていればいいという方が怖いと思いました。
これは、まさしく家入さんが感じている分断が、それでもいいという人が出始めているということなのかな?と思いました。
それと、スタディギフトの失敗例は、けっこう引きづっているんだなー、と思いました。
その後あの女の子は、どうなっているんだろう?
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様々な事象は拡大縮小を繰り返す。
インターネットもまた然り。
結局は人が作ったものは人を超えられないということか。
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まさにブクログが著者発信のサービス!読んでびっくり!お世話になっています。
自分も家入さんと同じインターネットに救われたクチ。
こうやって家入さんに言われないと、昔当たり前だったことをすぐ忘れて自分も時代に同化してしまう。非常に懐かしい気持ちで読んだ。
この本の収穫は当時を鮮やかに思い出せたこと。JUGEMとか使ってたー!なつかしー!あの頃交流してたらいむや砂影さんは元気でいらっしゃるだろうか。あの頃、ひきこもりがちだった私と交流してくれた名前もしらない人たち・場所に改めて感謝。
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「FacebookもTwitterもやらない、LINEだけできればいい。」というインターンとの出会いからこれまでのインターネットとはなにで、これからのインターネットはどうなっていくかを書いている。
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どうにも「ネット=匿名」のイメージがあるので、リアルな友達同士や会社の人とSNS上で己の生活を発信しあう事に違和感を感じる私としては、共感する部分の多い本でした。
ロリポとかめちゃくちゃ懐かしい。流行ってたなあ。
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スクールカースト下位の者がインターネットに居場所を求め、そのうちカースト上位のものに侵食されていったという表現に共感した。「さよならインターネット」のタイトル通り、インターネットと一旦別れよう、という啓発本だと思う。消えていったインターネットの輪郭は、自分の輪郭でもあったのだ。
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2ちゃんねるからインターネットに入った口なので、著者の懐かしむ「輪郭がある(現実世界と区別がある)インターネット」が少し分かる。同時に、今まで気が付かなかったが、TwitterをはじめとしたSNSが普及した2010年代から、如何にインターネットの世界が変貌しているか理解する事ができた。ネットの世界に対する認識を改めるよいきっかけとなった。
家入さんの存在は知らなかったのでフォローしようと思った。
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パソコン通信の時代から、Web2.0の頃まで、ネットは現実世界では出会えない新たな世界との出会いを感じさせてくれた。今では、スマホの登場とFacebookなどSNSにより、逆に提示される情報はパーソナライズ化され、人間関係も狭いものになりがちである。さらには、自分の情報や発信がどこの誰もにもオープンになることで、炎上、中傷など居心地の悪さも感じるようになってきた。
著者はこういうネットとの関係性を一度見直してはどうかと提言する。そして、ネット以前のように、現実の人間関係や狭いネットでの人間関係を超える出会いを、模索すべきと提言する。それは、現実世界、ネットを問わず、である。
自分もWin95の頃からネットに親しんできた者として、著者の感じるネットとの関係性はよく理解できる。AIの時代がやってきて、ネットから提示される情報がさらにパーソナライズされる前に、一度ネットとの関係性を見直しておくことは必要かもしれない。
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ネットはあるのが当たり前の社会になって、人の心の暗黒面も流れ出すようになり、なんとも言いようのない居心地の悪さを感じることも多くなっている。読んでいたら、自分はものすごく狭いが、自分らにとって感じのいい囲いを作ってその周りだけで楽しくやっているようだ、と思った。
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多くのWebサービスを立ち上げ提供してきた筆者がインターネット黎明期から今に至るまでのインターネットと人々の関係性を説明しています。その昔、インターネットがまだ一般家庭に普及していなかった頃は牧歌的で無限の可能性を秘めているように感じられていましたが、今となっては超監視社会のツールと化してしまい息苦しさが募るようになってしまったというインターネット史観を示しつつ、今後はコンテンツ過多になったが故にユーザの見たいものだけが見られる状況になり、インターネットが小さなコミュニティに分裂してそれぞれがパラレルワールドのように存在するようになるのではと未来予測しています。したがって今後大事なのはオフラインでの偶然的な出会いであると述べられています。
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2016年に出された本なので、ちょっとだけ、あれから変わってはいるのだけど、すごくわかりやすく今の社会ってのが解説されてる。
ただ、これは万人向けでは無くて、いわゆる私たちのようなアラフォーにはあぁ!と思うことしきりでした。
今の子って生まれた時からインターネットと切り離されることなく生きてるわけで、なんていうか、私たちにとっての「電気」のようなものなわけですよ。
電気のない時代のことを知識としては知ってるけど、それがなかったという実感がないから、あって当たり前のものだと認識してる。
それについて深く考察したことがない、という意味で。
面白かったです。
ロリポップ!懐かしいなー。手打ちでロボット検索よけだったり一生懸命サイト作ってたよ。
ブクログもこの人なんですね!
お世話になってます、って感じでした。
もやもやと考えてたことが形になった感じです。
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名著だと思う。本質的な豊かさは優しさと多様性の中にあることを気づかせてくれる。主従の主は、常に人であり心であるべきで、インターネットというツールではない。大切なことだと思う。