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わからずに読み始めて。
最後に整理したくて二度読みを始める。
完全理解したくて、要所要所を読み返し。
ややこしく、これ見よがしに伏線が引かれて。
これが、竹宮氏かと。
誰の話かと思い。
ヒーローは、誰なのか?
UFOは何なのか?
被害は、とてもダークで。
でも、とてもハッピーな結末。
混沌として描かれる物語。
何がそうで、何がそうでないのか?
被せられたヒーローが二人。
ヒーローは 濱田清澄 高校3年男子
ヒロインは 蔵本玻璃 高校1年女子
いじめられっ子の玻璃は、UFOによってがんじがらめ。
玻璃の窮地を救ったことから物語は展開する。
これが、蓋を開けたらトンデモナイ方向へ飛んでいく。
どんどんダークになり、最終的には話がこんがらがり。
え?え?と思っているうちにUFOは落とされ。
愛するが、いなくなる結末は、小さな実を結ぶ。
そして、もう一人のヒーローはヒーローを目指す。
ジンとする物語。
きっと、ヒーローはいつまでもヒーロー。
読みやすく、ちょっと難解で、もう一度読み返したくなる物語。
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三回くらい読んでようやく内容がつかめた。
「私はあの人と出会ってから今もずっと、毎日が最高に幸せでたまらない」
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前作が非常に面白かったのでかなりの期待と共に読み始めた。痛く、イタイ物語。
いじめという題材が痛い。無邪気にいじめが行われ、上履きやゴミを投げつけられたり、上履きを隠されたり、こどもっぽさ全開で犯罪が行われる。それが痛い。
ヒロインの玻璃や主人公もイタイ。ヒーローを夢見て変身ポーズをとりいじめを見て助けたもののいじめられっこに嫌われこっそり影から助けるという自己満足のような小助けを行う主人公も、助けられて「ああああぁ」と叫ぶヒロインもイタイ。
ダブルの痛みにこれは読むのに力がいりそうだと思ったが、玻璃が先輩に素顔を見せるようになってから物語はまた違った趣を見せる。ヒロインを助けたい、好きになってしまったから、と行動する主人公はそれはそれでよいし、ヒーローみたいに助けてくれた先輩に惚れてわんこみたいになるヒロインも悪くない。玻璃がキラキラ輝いてみえた。いや、玻璃の見ている世界の中で先輩が輝いてみえた。いじめをなくそうとする方向性はストレスがないし、本当に戦わなくちゃいけないのは玻璃の父だとする展開は分かりやすく、高校生2人で池に証拠を拾いにいこうとする高校生らしい浅はかさや交番に飛び込まずに家から電話をしようとする動揺などは若さを感じて良かった。他人のために戦うことを決めた玻璃が父親を殴り殺すのも必然だろう。
だがそこからラストまでがチンプンカンプン。漫画「火の鳥」のようにあっちこっち場面がとんで抽象的な言葉が多くなり、よく分からないまま終了。もっと地に足をつけて、清澄と玻璃がどうなったのかを描いて欲しかった。かけあいの面白さと友情の描くうまさは竹宮ゆゆこらしいが、あとは飛び出るものはなかった。残念。
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もったいない・・・
全校集会に遅れてきた濱田清澄はいじめにあっている蔵本玻璃を助けた。
しかし玻璃は絶叫をあげながら清澄から逃げる、顔を覆う髪の隙間から見えた大きなギョロッとした不気味な目で睨みつけられる。
清澄は彼女の事が気になり毎日のように彼女の教室までいじめられていないか確認しにいくようになる。
ある日学校近くの公衆トイレの中に違和感を感じる。
女子トイレだが声をかけ中に入り個室を確認すると彼女が震えながら立っていた。
いじめられて個室に閉じ込められ頭からバケツで水をかけられ寒い冬の中助けも呼ばず立ち尽くしていた。
清澄は彼女を助け、そこから二人は急接近する。
髪も整えきちんと喋る彼女をよく見るとかわいい。
お互いが恋愛感情を持ち一緒に登下校するように。
その頃になると彼女に対するいじめもなくなった。
しかし清澄は彼女にどこか違和感が残っていた。その違和感とは彼女の頭上に浮かんでいるUFOが原因
そのUFOをどうにかしようとクライマックスに突入していく。
どこかで読んだ事のある話だなぁ・・・
これも「君の膵臓が食べたい」と同じようなオタクが好きそうな話だなぁ・・・
と淡々と読んでいったが・・・おもしろい!
話の本線から離れる内容がちょくちょく出てきて少しイラッとするがそれでもおもしろい!
これは当たりかなぁと終盤につれて段々読むボルテージも上がっていき、さぁいよいよラスト!
ん?・・・あれ?・・・
ってな感じでしぼんでいきました。
ラストがおもしろくないという意味ではなく飛びすぎて比喩表現がわからなくて・・・自分の数字が100に近づいていってラストで100になるところいきなり10くらいまで落ちました。
凄く残念だった・・・いったい誰が死んだの?(^^;
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本屋の店頭にずらぁっと並んでいたので買って読んでみました。
どうも今まで読んだ本の内容と所々かぶる?ところがあって、むむむっ……となりました。話の構成や文体、全体の雰囲気……読み終わったあと「はぁんこんな小説に出会えたなんて私って本当に幸せ」というような満足感はなかったので少し残念ですが、主人公と女の子の会話はとってもテンポがよくて読んでいて面白かったです。
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冷える空に息を吐く。
息は白く濁って目の前に広がり、歩き続ける俺の顔を覆う。
右手はまだ、あの日に渡された鍵の重みを覚えている。
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【印象】
救われるために救おうとする少年と少女。
もやっとふわっと激しく優しく、死ぬ。
【類別】
小説。
ロマンス。
【脚本構成】
一部に技巧的誤読を誘う箇所のある構成ですが、全体として見ると必ずしも効果的とは言えません。
扱っている主題のひとつが二重底の構成を取っている点に惹かれます。
意外性の時間差回収を多用。
【表現】
文体はとても平易。
一部人物の電文体的台詞が印象深いです。
興味が引かれた地の文は三重比喩を簡潔に纏めたp.40「悪意の礫は、まるで空から降り注ぐミサイルの雨だ。(中略)そして彼女には傘がない」の箇所。
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「最後の一文の意味がわかったとき、涙する」と帯に書いてあったけど、、、
???という感じ。
終盤、これはいったいどの世代のことなのかなと思うところはあったが。
冒頭で主語になってた「俺」は清澄の息子のこと?
玻璃が父親を殺した後もずっといたUFOって何のこと?
色々謎が残る。
ちょっとしっくり来ない感じ。
“ライトノベル”という感じで、すぐに読めてしまう。
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面白かった。いい話だった。悲しい話だった。
恋の物語だった。ヒーローの物語だった。
最後の一文を理解できたかどうかは分からないけれども。
田丸と尾崎姉妹のその後がどうなったかが気になるけれども。
玻璃が幸せそうに笑っていられるなら、それが一番。
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読み終わって何か空虚な感じになりました。
第1編というかとりあえずの決着まではちゃんと頭がついていっていたのですが、その後がちょっと分からなかったのでもう一度読み直したいです。
最後にはハッピーエンドなのかなと思っていたらバッドエンドで少し驚きました。
読み終わると達成感が得られるというよりはなんとなく終わる感じで個人的には読んでるときは面白かったんですけど、終わってみればあっけなかったという感じです。
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友人にお前のこの本の解釈を知りたいから読んでくれ、と言われて読んだ、解釈が難しいなと感じた。
比喩表現が独特で、私は好きだった。
二つ目のUFO
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ようやく了読。表紙とタイトルのインパクトから手にした一冊だが、読み始めると軽い感じの文体。あまり好ましくないイジメの描写。これがどうも受け入れられず随分とかかってしまった。
内容はラストにかけての展開は結構好きかもしれないが、やはり分かりにくい。自分の読解力が乏しいとはいえ、「砕け散る 解説」なんてGoogle先生に聞かなきゃいけない。
でも、そのおかげで帯に書いてある通り最後の一文を、全てを理解できたからなるほどなぁと涙がね。ただ、欲を言えば、こちらも砕け散るくらいな衝撃が欲しかった。
それにしても、この本と表紙を描いた浅野いにおさん。危うさというか、普通じゃない関係性というか。その辺り。浅野さんの漫画みたいで見事だと思った。
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帯に最後の一文の意味を理解したとき、あなたはきっと涙する。って書いてあったから、最後まで読んで、理解できてなかったのかと思ってめっちゃ考えたけどやっぱりわかんない。話のつくり自体は、映画化もされてたファーストラブとかに似てる。内容は面白いのに、最後のやっつけ感すごい。途中でネタ尽きたのかとおもう。ギミックありきで書き始めてネタ尽きた…みたいな。だったら父親との対決もっと主役の年齢上がったとこに持ってきたらよかったのでは…?
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最初はラノベ的な会話などにうっ、となったがどんどん引き込まれてダークな部分がだんだん大きくなる中盤からは続きが気になって仕方がなくなってしまった。
なのに、、なぜラストでこんなにも失速するのか…
物語全体のギミックが明らかになる終盤をなぜ丁寧に描くことができなかったのか?締め切りとかページ数とかそういうことか?
こんなに終盤が残念に思ったものははじめてかもしれない。
中盤までは文句なしの★5つだった。
桜庭一樹の砂糖菓子の弾丸〜を思い出すのはラノベ的な部分からだろうか。父親がキーワードになるからだろうか。
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1回目読み終わった時は「は?」と思ったん。何故なら、小説の構成がわからなかったから。(これは私の理解力にも問題がある)
なのでそれを理解するために、読後すぐ冒頭とラストを2回ほど読み返して、すべて腑に落ちた。
そして理解してから読むと、「私はあの人と出会ってから今もずっと、毎日が最高に幸せでたまらない」(P18)のセリフは素敵、そして重いなー、なかなか言えないよなーと思う。