ぬえのなく夜に気をつけろ
2022/02/17 11:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬戸内海の小島を舞台に、因縁深い名家の確執、双生児に洞窟とこれまでの集大成のような作品!
「ぬえのなく夜に気をつけろ」この言葉は何を意味するのか?おぞましい光景と狂気に満ちた犯行に戦慄を覚えました。終盤の緊迫感は凄かった!
もう一つの物語の切なさには思わず涙。
グロテスクで美しい
2021/03/19 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作揃いの横溝正史作品の中で、この作品が一番好きだ。
グロテスクで禍々しいのに、どうしようもなく魅了されてしまう。
最後の洞窟の中のシーンも、悪趣味なのに最高に美しいエンディングだと思った。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去の失踪事件(実は殺人事件)が絡んでくるという意味では『迷路荘の惨劇』や『女王蜂』を彷彿とさせ、クライマックスに洞窟の中の探検と死闘があるのは『迷路荘の惨劇』を思い出さずにはいられません。犯人像も『迷路荘の惨劇』と類似しているように思います。世にも恐ろしき狂気の悪女、といったところでしょうか。そして本人はやりたいことをやるだけで、誰かがその後始末をしてしまっているところも共通しています。もっとも犯人をかばう、または被害者をカモフラージュするために死体損壊をする者が登場するのは『白と黒』や『仮面舞踏会』でも同様ですが。
非常に多くの伏線が張られ、もつれにもつれた謎の多い複雑な話ですが、最後のすべての伏線をきっちりと回収しているところはさすがです。
そして最後に金田一耕助が、警察では「失踪」または「自殺」として捜査されていた犯人の行方について、それを殺人と見破り、かつその犯人を見逃して報酬を受け取り去ってゆくのが実に印象的です。罪は罪でも、それを追及しても誰も幸せにならない場合は追及しない方針ですね。
投稿元:
レビューを見る
横溝って、実際読むまでは血みどろ死体の“怖い”ばっかりで、男と女のドロドロがこんなに描かれているとは思わなかった。(2004-10-28)
投稿元:
レビューを見る
金田一耕助シリーズ
消えた片穂。野犬・阿修羅を追う吉太郎の発見した遺体。謎の青年・三津木五郎の正体をあかす浅井はるの手紙の全貌。磯川警部の秘密。地下鍾乳洞の冒険。シャム双子の秘密と失踪した3人の男たち。「鵺の鳴く夜」の秘密。金田一耕助がたどり着いた真相。
2003年4月14日購入
2003年5月4日読了
2010年8月11日再読
投稿元:
レビューを見る
うわぁぁ、きつい表現オンパレードだなぁ。
夜に読んだらたまったものじゃあないですね(笑)
なのでエロ・グロ・狂気いずれかが苦手な人は
気分を害しますので気をつけてください。
なんというか、最後はなんか虚空にいるような感じ。
空っぽになってしまいました。
なんというか、悲しいものです。
投稿元:
レビューを見る
悪霊島の大洞窟、八つ墓村の鍾乳洞…設定は似通っているが、作品には欠かせない舞台。明らかにされる因縁。
投稿元:
レビューを見る
怪しい人が犯人だったので、そのへんの意外性はなかった。
でも、神性が汚されたような気がして嫌だったなぁ…神性そのままで希代の殺人犯となって欲しかったかも。
しかし蒸発した人たちとシャム双生児がああなってたのは驚いた!
悪趣味でグロテスクで最悪に最高だった!
投稿元:
レビューを見る
かなり人間ばなれした人々が織り成すグロテスクな愛憎劇。
磯川警部の隠された過去にも驚く。
最後の最後まで、後味が悪い感じ。
あと、推理小説というよりは冒険小説という感じ。
期待通りの変態っぷり。
投稿元:
レビューを見る
後半作品は時代背景が落ち着いているので微妙なのが多い…と思っていた自分が恥ずかしい!
大体の大筋は下巻の前半からわかってくるのですが、1つ覆り2つ覆り…
クライマックスは八ツ墓村にも匹敵するほどの緊迫した犯人との対峙が待っています
金田一の好相棒・磯川警部の驚愕の事実も明らかになり、盛り沢山で最後まで手を休める暇がない!
冒頭部分も好きですが、終わり方も含みがあっていい・・・
しかし、金田一シリーズの中でも1,2を争うほどの悪女ではないでしょうか
蒸発した3人の殺害方法がエログロ・・・
サイコパスぽいな
2012/11/22-23
投稿元:
レビューを見る
うーん、これで終わりか・・・・・・。
最後まで
「いや、そんなはずはない。いつかどんでん返しが・・・・・」
と淡い期待を抱いていたのだが…。
僕のような本格志向の人には、ずいぶん物足りない結末と言わざるを得ない。
投稿元:
レビューを見る
うむ、これぞ横溝。
因縁因習家督相続どろどろこそ日本のミステリの王道!(と、とりあえず言い切ってみる)
投稿元:
レビューを見る
ネタバレありの書評。
これから読みたいと思っている方は要注意。
ストーリーの中核の一つとなる手紙に細工があって、「実はこうでした」という種明かしをして話を一気にひっくり返すのは、ちょっとどうかなーという感じ。上巻でギリギリ、その辺を推測できそうな描写があったりするけど、上巻では手紙の内容をそのまま文章で書いたのみ。一方、下巻で新たに隠された便箋があると判明した時には、手紙の体裁を見せるために便箋1枚ごとに枠で囲んであったけど、このトリックを使うなら上巻からこのようにして、読者に推測の余地を残さないと卑怯かな、という印象が拭えません。
これが、☆をだいぶ減らした理由の一つ。
二つ目の理由は、犯人と最後の謎解きの舞台とが、横溝正史の十八番過ぎて面白くもなんともなかった、というところ。
隠し扉、地下の迷宮、最後にすべてを暴露してくれる犯人、捕まらず(捕まえられず)に死ぬ犯人、そして犯人(たち)のキャラクターなどなど、ものの見事に「どれか別の横溝作品」でも出てくるものばかりです。目新しさがなければ面白くもないわけで、この辺、ホームズやポワロの方がよっぽど気が利いてると思います。まぁホームズもポワロも、推理の飛躍や舞台の描写の弱さなどといった点では時折アレなのですが、少なくとも犯人のキャラクターは作品ごとにしっかり違ってます。
とにかくここまで来ると、著者は女性に対して何か特別な偏見や劣等感、恐怖心を抱くようなトラウマでもあったのかな、という下種の勘繰りまでしてします。横溝作品を読むならば、最初から「女性」を疑っておけば犯人捜しそのものは難しくない、と、僕が感じているのも、決して無茶な理論ではないと思います。
投稿元:
レビューを見る
なんで犯人は片帆を殺したの??最後まで説明がないのでもやもやする。
あと、冒頭にシャム双生児なんて興味深い題材持ってきてほとんどストーリーに絡んでないというか、え、それだけ?みたいなのもなあ…
上手くすれば大傑作になりそうなのに色々惜しい
投稿元:
レビューを見る
クライマックスへ向けて怒涛の展開と謎解明はスッキリした!
読み終わってみると、やっぱり金田一さんは素晴らしい。