タイトルの印象とは異なる
2022/09/08 13:47
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルもだが、帯の「子どもを持つことって幸せ?地獄? 恐怖と戦慄のママカーストを生き延びる」との文言に、おっかなびっくりで手に取ったが、中身はそういう女性週刊誌?的な印象とは異なる。
もともと連載時のタイトルは「広報 聖アンジェラ学園」とかだったはずで、単行本を目立たせるためなのか、出版社が少々あおりすぎのような気がした。
中身はといえば、深沢潮さんらしいジェンダー視点がしっかりとした社会性の高い内容。小学校や中学校の受験が大テーマだが、女性と仕事、教育と社会のあり方、格差、ネット上の誹謗中傷、ママ友、嫁姑などなどさまざまな問題が浮かび上がり、面白く読めた。
ただ、結末はすっきりしない。あいまいなまま、主人公が自分をなだめて納得させて終わらせている感じがし、少々腑に落ちない。
それが、多くの女性の現実なのだとしても。
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楽しく読めました。
けれども、ステレオタイプな人ばかり出てきて、お話に深みがないかなとも感じました。
主人公の小川香織は、働く女性。けれども、夫の理解がなく仕事を辞めて、母校の聖アンジェラ学園で臨時職員として広報の仕事をすることに。
香織は自身が慶応を出ていて高学歴だが、それを鼻にかけない女性。その反面、姉は学歴至上主義で、子どもたちの受験に熱心に取り組んでいる。
香織の夫は、わかりやすい古い日本の夫で、仕事に理解がない。姑は、わかりやすく名家の奥様だ。また、姉の子の塾に通うお母さんたちには、わかりやすいボスママがいる。
というように、わかりやすく、あるあるって感じで読めるのだが、物足りない。それは、それぞれの人が抱えている(であろう)悩みが深く描かれていないせいではないかと思う。
最後に、学校の広報というのは、大事な仕事なので、臨時職員がこんな風に関わっているようでは、学校自体ダメなのではないかと思った。
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タイトルの様な激しさもなければイヤミス感もドロドロした感じも一切ありません。
足の引っ張り合いと言っても、電話で入学を辞退する嫌がらせエピソードなどは出尽くした感がありましたし、最後まで読み進めましたが正直面白味に欠けました。
頻繁に出て来る「校長様」のフレーズが煩わしくて読みづらさもありました。
お受験ママ、隣の芝生と比べてイライラするママ、理解のない夫と今まで出版された本の寄せ集め感がし、新鮮さに欠けたので物足りない印象が残りました。
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小学校、中学校のお受験のお話。タイトルの下克上はあまり感じなかった。お受験を経験させることないまま子育ても終えた身としては、他人事ではあったけど、興味深く読みました。 近所にずっと塾三昧だったお子さんのママが、受験直前に塾をやめ、お受験もやめたんだと言っていたのを、舞花と逸美のストーリーで思い出しました。その家族にとって、何が最適かということだなと思います。子供は親の作品という怖い勘違い。 お受験がその家族に合う物であればいいと思いますが、間違った考え方だけは避けなければいけないと思います。
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大手下着メーカーで広報として働いていた女が妊活のために退職し、新たに母校の二流私立小学校の広報として働き始める話。
タイトルからして「ママ友地獄」とか「ママカースト」のなかで繰り広げられる戦いのような話かと思ったら、むしろ私立小学校のお受験の現状や入学者確保に奮闘する話でちょっとがっかり。
タイトルが違えばもう少し楽しめたかな、話自体は面白かった。
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久しぶりに期待はずれの本を読んだ。綺麗にまとまってはいるのだけど。
教育に対する知見が多少でもある人ならば、読んで違和感だらけのはず。
主人公は広報向き、頑張り屋さん。自分に経験があるからこそすごく分かる。社内(学内)調整の役回りも、メディア(お教室)回りも… 掲載物のチェック、webやSNSの更新、楽しくてやり甲斐のある仕事だったと思える。
ただお花畑感。読み物として幸せな世界ではあるが、リアリティ薄い。教育業界、お受験に関して無知すぎ。リサーチしてから転職して。そんなホイホイTVの密着取材決まれば苦労しない。お土産のメダルのリボン付け家で手作りとかブラック過ぎる。。
主人公の周りもあかん人が多い。
夫のモラハラ、ダメっぷりも東大院を出ていてもあかんやろという感じ。と思ったらこれ2013年の連載で10年前なのか、その頃ってまだ家庭に入れって男性の強制力があったの?妻の意思で働くか、専業になるかって選べるものだと思うのだけど、時代なのか…夫に対して気遣いすぎ。さらに増長するだろう。なんで働くことを許してもらわないといけないのか??
➡︎少し前の話でも、価値観の変化の大きさに驚く。時代も、自分自身も。2010年代でもこうだったんだ。2020年代の今社会に出てくる若者と、違うのは当たり前だ。
主人公の姉がダメすぎる。お受験ママで子供を追い詰めてお勉強をさせすぎるのが本当に最悪だし、子どもに後々まで悪影響が及ぶの、分からないのかな。私立小でもいじめや親の層によるカーストなど、ギャンブル要素あるのに。子の前で逃げ出したくなる、とか口が裂けても言わないわ。
学歴や能力のない姉が、主人公や周りの家族を妬み醜い発言をして自尊心のないさまがかなり痛烈。。こんな卑屈に育てないためにも学歴、運動神経、コミュ力、一定の企業に就職できる能力が必要なのだなと改めて思った。
➡︎お姉ちゃん、反省されたみたいでよかったです…
そして周囲のママがこれみよがしに悪口言ったり人を蔑んだりとか、リアルで見たことないしSNSの中でしかないと思うのだけど、、そういう地域柄でなくてよかったと思いたい。
※私立小学校、中高の高偏差値、受験路線に関しては
多くの学校がそちらに舵を切り、人気になり、偏差値が上がった今となっては、純粋なカトリック、人格教育は、よほどのお嬢様、お坊ちゃんでないと生き抜いていくのに厳しいだろうなあと。そもそも幼稚舎の知人、実は縁故と聞いた時はまあそうですよね、と思ったし、そういうおうちで最早保たれた方がいいと思う。習い事しなくても縁故と家庭の躾で受かるおうち。一般家庭が変に手出しするから、毒親とか教育虐待、課金がすごいことになるのであって。
➡︎終盤でお受験教室の室長が、合不合や親の精神状態、気の持ちよう、それで人生が決まるわけではないと断言。軌道修正された。
等々力の白豚、とか、学園の高学年男子を揶揄しているそうだけど、お下品…人間って本質的にはみんな下世話なので、いかに上品に振る舞えるか、取り繕えるかが重要なのだと思っている。
お勉強ができても、性格サイアクに育つと救いようがないし、親に追い詰められた子が不登校になる事例とか、辛い事態を避けたい。何事もやりすぎは良くない。
副校長とその妻が娘さんに対してやった仕打ちもかなり極端で、本当に「押さえつけない、叱らない、強制しない、本人の意思を尊重する」そういう風に自由に育てすぎた結果、社会に馴染めない、自分本位で、他の子に迷惑をかける(小学校での立ち歩き、集団行動に参加しないなど)子どもが存在することは知っている。園に通わずあおぞら保育、だって。
普通に考えてそれで日本社会でどうやって生きていくのか。教育学部を出たなら、幼児期の躾がどれほど大切か、分かるだろうに、設定がザルだし愚かさを強調しすぎ。確かにこんな役職者のいる学校に子どもを通わせたくない。。発達障害を放置する親はこういう自分本位で子どもを認められない親なのだろう。正直、教職の風上にも置けない。
その反動で学力重視になったって、自分の娘を犠牲にして別居した後で、、
➡︎親が現実的な教育をする事が大事
もちろん心は育てるが理想論、逃げでは駄目
終盤の、姉息子全落ち、万引き、一家九州へ、受験あきらめる、
ママ同士のビンタ、入学辞退の虚偽電話、
カウンセラーと副校長のご再婚、
怒涛の展開で
家族の花も、合格の花も咲くのが一番いいよ。
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兎に角足枷にしかならない夫(祐介)がうざい
自分は絶対子育てに向いていない
この2つを確信した一冊。
最後も上手くまとめた風だけど、祐介へのモヤモヤが全く解消されず、正直読後感は良くない。
悪戦苦闘する広報としての活動や多種多様な「ママ」の部分は面白く読めたが、序盤にキモキモ描写を何度も入れていた副校長の過去と、彼とカウンセラーがくっつくくだりは、汚い眼鏡の描写が繰り返されたことで不潔感が拭えず共感できなかった。