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紙の本
うひゃ、悪くはないけど、よくもない。『刀語』もそうだったけど、挿絵(古いな、イラストか・・・)に助けられている、っつうか。キミ、死に急ぐなかれ
2008/01/31 18:55
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
『化物語』でその面白さを再認識させた西尾維新ですが、なぜかその後は鳴かず飛ばず。無論、『刀語』全12巻はその内容はともかく、無事2007年一年で出しきったわけですが、ポテンシャル低いまま。そんな状態に辟易していたところに飛び込んだ新刊ニュース、しかもノベルズ版とハードカバーの二本立て。
出版社、リキ入れてるわけです。期待が高まります。繰り返しますが、毎月頭発売の『刀語』の薄い内容にブルブル震えていたこの一年、でも考えてみれば、あの傑作『化物語』から一年経ったわけで、もうそろそろ一花咲く頃だろうな、って思うのが人情ですよね。もう裏切らないよね、維新・・・
ちなみに、帯の言葉は
退屈な“日常”はいらない。 欲しいのは、“異常”――。
西尾維新が今再び放つ「きみとぼく」本格ミステリ!
です。カバー後の案内は
時計塔が修理されない
上総園学園の2学期の音楽室。
そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。
歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。
そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの
犯人捜しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく……。
これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ!
カバー折り返しの言葉は
〈〈〈〈〈人生は
心理ゲーム
なんです。〉〉〉〉〉心当たりは
ありませんけど。
NISIOISIN
です。読み終わったところで、ふーっ。こんなものかなあ、と早速、維新大好き高二次女に渡しました。で、印象を確認。「あのね、維新ってバラツキが激しいわけ。特に、後半で崩れることが多いの。だから、期待しちゃいけないのね。それに、彼の代表作って言うのはもう完結しちゃった『クビキリサイクル』シリーズだし」と冷静。
とはいえ、楽しいところはあるわけです。たとえば、主な登場人物の人間関係を
ふや子さん→(畏敬)→崖村先輩
崖村先輩→(便利)→ふや子さん
ふや子さん→(苦手)→こぐ姉
こぐあね→(可愛い)→ふや子さん
ふや子さん→(ダウト!)→ろり先輩
ろり先輩→(天敵!)→ふや子さん
と示すあたり、私には才気と感じられますし
13頁、こぐ姉が駆使する口調について
ライトノベルのような音引き
純文学のごとき体言止め
翻訳小説よろしくの注釈
私小説を思わせる一人称
漢文らしき返り点
ファンタジー小説繋がりの幻想
BL小説チックな俺様
ケータイ小説によくある(笑)
SF小説的専門用語
といわれると、そうそう、と笑いたくなります。それにTAGROが描く迷路の絵が可愛くて、思わず大学一年長女に自慢げに見せてしまったし。でもなあ、死んじゃうんだなあ、好きだった連中が・・・。ま、これも次女に言わせれば、維新の小説って、結局みーんな死ぬんだよ、っていうことなんですが。
ま、皆さんの読後感想を聞きたいところです。あとはデータ編として羅列気味にまず、登場人物紹介。
串中弔士:ぼく、13歳、中一。
串中小串:こぐ姉、ぼくの姉、15歳、中三。UFO研の会長、奇人三人衆の一人。
童野黒理:ろり先輩、15歳。中三、幼き頃から嘘しか口にしないと決め、今まで実践。UFO研会員、奇人三人衆の一人。
崖村牢弥:15歳、中三。UFO研研究員、奇人三人衆の一人。
伽島不夜子:ぼくのクラスメイト、現役生徒会役員。
病院坂迷路:中二、13歳。一人奇人。学ランに身を包む美少女。
病院坂黒猫:迷路の従姉妹、18歳、女子高生。
ともかく迷路とこぐ姉が素適。CONTENTS等は
007/もんだい編
093/大もんだい編
149/みかいけつ編
193/えんでぃんぐ
後書
Book Design Hiroto Kumagai Noriyuki Kamatsu
Cover Design Veia
Illustration TAGRO
です。
紙の本
主人公は西尾シリーズ過去最悪
2007/10/17 21:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱色の猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本筋はきみとぼくの壊れた世界より面白かったです。
しかし総じて見ると前作の方が良かった。
読後感は過去最悪かも知れませんね、良い意味でも悪い意味でも。
予想外、想定外な展開は読んでて楽しかったんですが
言葉遊びが不必要過ぎます。
序盤が言葉遊びだらけで読むのだれそうになりました。
あのやり取りはこのシリーズでは少し場違いだと思うんですけどね。
化物語の様に本筋より言葉遊びメインの物語なら良いんですが
このシリーズは一応ミステリーの分野にいる小説なんですから。
それと、「ミステリ小説~」がしつこいくらい出てきたのも不満。
氏の逃げ道に聞こえてしまうので、後書きにでも入れてください。
更に挿絵。毎回初めにあんなネタバレ絵を見たくありません。
ある程度ですがあれでストーリーラインが予想できてしまうんですよね。
絵を載せるなとは言いませんが、せめてオーソドックスな挿絵にして貰いたいです。
不満点多めですが、私はこのシリーズ好きなんで次作「きみとぼくと壊した世界」も期待してます。
電子書籍
前作が良すぎて期待しすぎたのかも…
2021/02/19 22:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みnami - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界シリーズとして「きみとぼくの壊れた世界」の続きで櫃内様刻くんと病院坂黒猫さんの話だと思って読んだら、主人公は違うし同じ病院坂の血筋でも親戚であって黒猫さんではないと知りちょっと残念になる。
前作に引き続き、独特な西尾維新の世界観であって個性のあるキャラクターたちが登場するけど、「不気味さ」で言えば個人的に前作の方が不気味だった気がする。
櫃内様刻くんは不気味な中にも「人間らしい」感情が垣間みて取れるからさらに気持ち悪い(褒め言葉)
串中弔士くんはただひたすらに不気味で人間じゃないみたいだけだった。
あとは病院坂迷路ちゃんも人払いの能力?は不気味な設定だったけど、逆に最後が人間味すぎて面白くなかった。