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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話を読んで思ったことは、食べ物が人の心を癒し、人を救ってくれたり元気づけたりするなだなあということです。話の展開が決まっているというか、似ているので安心して読めます。この作者の他の作品もぜひ読んでみたくなりました。
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下町の路地裏にたたずむ小さな一軒家。
そこは、昼は社交ダンスのド派手なドレス店『シャール』、夜は体に優しい夜食が食べられる店『マカン・マラン』になる。
前作で、ガンの治療のため入院し、店を閉めていたドラァグクイーン・シャールが帰ってきた!
前作からの常連さんたちに加え、また今夜もさまざまな悩みに胸を塞がれた人々が、シャールの人柄と、思いの込められた優しい夜食に、心とお腹を満たされて、自分を取り戻してゆく。
シャールが戻ってきた喜びと、変わらずじわっと美味しそうな料理。コレですよコレ!と、常連さんたちも舌鼓を打ったことでしょう。
あぁ、私も食べに行きたい。
今作では、いつも人々を癒す側にいるシャールに、実父との辛い別れが。
いつも、皆に“ありのままでいい”と語りかけるシャールが、実父には自分を受け入れられず、絶縁されたままだった辛さ、やるせなさ…
そんなシャールに寄り添い、ありのままでいいと語りかけるのは、ジャダと猫、そしていつもヒネくれた受け答えばかりの旧友、柳田。
あっぱれ!
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続編が読みたいと願っていたので、願ったり叶ったりだったの本作。
今回も良かった。良かったのだけど、私の期待が大き過ぎたせいなのか1、作目の勢いというか、快く胸が温まりぬくんでいく感じが今ひとつだった気がする。
もちろん、良い本だったのだけど。
ほんのすこーしだけ期待ハズレ。
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病に倒れていたドラァグクイーンのシャールが復活。しかし、「マカン・マラン」には導かれたかのように悩みをもつ人たちが集ってきて―?
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今回も優しい物語たち。
どの人の悩みも多分当てはまる人がいっぱいで特別なことなんて少ないけれど、本人にはすごく重要で。
それを受け止めてくれるという訳ではないけれど、話を聞いてくれて美味しい食べ物で満たされたらまた頑張ろうって思えるんだろうな。
素敵なお店、こんなお店が近くに、世界にるんだろうな。
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前作はもうちょっとぼやけた印象だったけど、今回のほうが読ませる。わたしはお料理のことを考えて生きたい。わたしも優しいごはんを作りたい。
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マカンマラン再び。前作の登場人物はそのままに。おいしいごはんもそのままに。今日もマカンマランにはいろんな人が集まる。
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「マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ」の続編。「蒸しケーキのトライフル」が4話の中で一番共感しました。「充分。それだけで、充分よ」シャールさんのこの言葉だけで不思議と救われた気持ちになる。自分のことをつまらないなんて思わなくてもいい。みんなが頑張って完璧である必要はない。シャールさんもまだ体調が万全ではなさそうだけど、ジャダさんや常連さんたちの元へ戻ってくることができて良かった。
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今回も涙腺緩みました☆シャールさんお帰りなさい。病み上がりなのに色々病んだ人達の相手は疲れるでしょうに…大変だな、と思います。身に摘まされる話あり、ため息ものの話もあり。夢を追いかけたり、現実に押し潰されたり。人は生きていると何かと忙しい。マカンマランのような存在が誰にでもあれば世の中はもう少し柔らかいかもしれない。言えなかった本当の姿。見送るシャールさんにかけた柳田の言葉があまりにも暖かくて意外でした。ダメ教師に見えてやっぱり柳田は良い人なんでしょう。ジャダのキャラも安定感あって好き。何卒続編を!
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年齢や境遇、性別さえも全く違うのに
主人公たちの生き辛さや苦しさどれもが
まるで自分のことのよう。。。
仲間外れが怖くて、本当の思いを口にできなかったり
大人になっても、『良い子でなければ愛されない』呪縛から放たれることができなかったり。
そんな心の奥底にしまわれた悲しみを、
美味しいお料理と優しい登場人物たちが溶かしてくれる『マカラ・マラン』という名の不思議なお店。
自分自身を、そして他人を
あるがままに受け入れるというのは
なんて難しいことなんだろう。
私にはまだまだ修行が必要だ。
だからまだまだこのシリーズも続編が出てくれないと困るのだ。
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派遣先での人間関係に悩むOLや、夢を諦めて郷里に戻らなくてはならなくなった青年、一生懸命子育てしているのにどうしてもうまくいかないママ、娘の進路に悩む柳田先生。今日も悩みを抱えた人たちがドラァグクィーンのシャールがふるまう夜食でほんのり元気を取り戻す物語。
シャールさん無事で良かった!!お帰り!!!マカン・マランシリーズ本当に好き。普段嫌ミスばっかり好んで読んでいるとたまにこういう優しくてちゃんと良い人たちの話を読むとものすごく沁みる。今回は全編通して親子の話。どれも良かったけどグレーの子の母の話が特に沁みた。柳田先生も良い人。激烈に励ましてくれるのではなく、そっと寄り添って凝り固まった心をほぐしてくれるシャールさんに私も会いたい。ドラァグクィーンたちも、お料理も、物語上必然の存在で、メッセージに沿った描かれ方をしているところがとても好き。
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ふたたびから読んでしまった。
ゆるくて心地よい人とのつながりは
幸せですね。
こんな場所が近所にあったらな。
マカン・マランも読みます!
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『マカン・マラン』の続編は前回以上に心に染みた。
皆が心配していたシャールさんの帰還。
そのシャールさんの周りには年齢も性別も境遇も多様な常連客がいつも集まり、穏やかで温かい夜の時間が流れている。
「それだけで、充分よ」
「もうそれ以上がんばる必要なんてないのよ」
またしてもシャールさんの相手を思いやる優しいセリフに泣けた。
この世の中は儘ならないことばかり。
でも一旦力を抜いたら、また新しい力も沸いてくるはず!
目の前にある大切なもの、私も掴みたいな。
「マカン・マラン」には今夜も、美味しそうな夜食の匂いと共に、迷い人のための灯りがほんのりと灯されている。
勿論第3弾希望‼
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シリーズ第2弾。
昼間はダンスの衣装のお店、夜は小さな食堂になるお店に、いろんな悩みを持つ人が集まり、その料理と団欒の雰囲気に心癒されて行く。
人はぬくもりや美味しい料理に触れると本音が溢れ出すものなのだろうか。
短編連作、家族をテーマにした話が多い。
こういう悩みを持つ人多いんだろうなあと読んでて思った。
嫌われるのが怖い人、完璧な母親を目指してしまう人に読んでもらいたい巻かな。
続編が出たらまた読みたい。
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OLグループの集団ランチから抜け出すのが怖い派遣社員、兄の後継を迫られた出来損ないの弟、子どもの発育に悩む母親、鬱々としながらも他人が作った殻の中にいる人たちを、ドラァグクイーンのシャールが自らの存在をもって、殻を溶かしてゆく。
幻想的な存在で描かれていたシャール自身も一人の人間として、様々な葛藤の中で生き、また他人に支えられて生きている。
誰もが自分を自由に解放することができ、誰もが人を支え、人に支えられている