- 販売終了
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
あくまでも経済活動
2015/09/11 14:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
かの大悪魔メフィストフェレスの孫であるメフィストフェレス小夜音と使い魔のヨミは、初めての営業活動のために地上に降り立った。散々、道に迷った上でたどり着いた豪邸に住んでいるのは、一崎獄人。彼の魂には、魂遺物という特別な因子が含まれているため、死後の所有権獲得のため、所属会社のベルフェゴール・エージェンシーの指示で、契約を結びにやって来たのだ。
両親がなくなり、叔父の一崎夏堂も海外に行っているいま、獄人は一人で暮らしているはず。ゆっくりとその豪邸に第一歩を印したメフィストは、罠に引っ掛かって逆さづりにされた!獄人は自宅警備員として、豪邸中に罠を張り巡らして自宅を警備する人だったのだ。
両親の死後、外に出ずただ自宅を警備し続けるだけの獄人は、自宅を守ること以外に対する気力を失っていたので、契約をすること自体は簡単だった。しかし、契約後にその魂の価値を再計測してみると、予測価格13億円に対して実際価格は驚きの13円だったのだ。
このままでは進退問題に発展すると焦るメフィストは、獄人を学校に通わせ、善行を積ませることで価格を釣り上げようと奮闘する。しかし地獄の日本に対する知識は戦中のものだったし、万事、ドジっ娘の気があるメフィストにはなかなか荷が重い。クラスメイトの鳳竜寺賢子や姉のメフィストフェレス陽奈多のサポートを受け、順調に魂の価格は上昇を続けたのだが…。
冒頭のあたりは、地の文と会話文の区別があまりつけられておらず読みにくいのだが、徐々に慣れてくると思う。とりあえず、ある程度、決まった形を作ってもらった方が読みやすい。
莫大な遺産があるため引きこもって生活している少年を少女悪魔が自分の目的のために善行を積ませる過程で、ちょっと前の自分と同じ様な人に遭遇し、外に目を向けることを思い出しながら、日常に復帰していく過程を描いている。そしてその先で、なぜ彼が今の様な状況に陥っていたのかを知り、新しく得たものを改めて取り戻すために選択する姿を見せるのだ。
悪魔と天使が人間の魂を巡って対立するところや、意外に悪魔より天使の方が人間にあだを成すという設定は、「ヘルカム!」に通じるところもあるかもしれない。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |